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kickstarter 2021年10月 気になるプロジェクトまとめ

ゲームマーケットまで残り3週間を切って、若干ソワソワしているDuckです。
いつもなら大分早い段階からサークルチェックに勤しむDuckではありますが、今年は全くできておりません。
気持ち的には早めにチェックしておきたい気持ちはあるのですが、何だかんだ言いながら結局のところ、前日の夜に慌ててチェックしている気もしますね。
Duckさんは非常に優柔不断なのです。

さて、最近は本当にKickstarterのまとめ記事しか書いていない訳ですが、今回は10月中の気になる作品をまとめて紹介したいと思います。
今回もTantrum House様(https://www.youtube.com/user/tantrumhousegames)のまとめ動画を参考にさせてもらっています。
※出典の明記がない画像は全てBGGからお借りしています。
※記載された内容に誤りがあった場合、ご指摘頂けると助かります。

【Magical Friends and how to summon them】

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※プロジェクト キャンセル済

プレイ人数:2~4
プレイ時間:60~90
メカニズム: Moving Multiple Units, Race, Track Movement, Turn Order: Auction, Variable Set-up 
BGG Weight:不明
デザイナー:Klemens Luger
アーティスト:Hannah Flattinger, Tran Khiet Van Ho
パブリッシャー: Shelf Buster Games
キャンペーン期間:10月5日~
Kickstarter URL:https://www.kickstarter.com/projects/magicalfriends/magical-friends?ref=profile_saved_projects_live
BGG URL:https://boardgamegeek.com/boardgame/342113/magical-friends-and-how-summon-them

4人の強力な魔法使いの1人となり、8ラウンドの内に最も多くの仲間を連れ、酒場で開催される真夏のコンテストに勝利を目指す作品。
プレイ時間は60~90分の中量級ゲーム。
デザイナーはKlemens Luger氏。
今作が初めての作品らしく、面白さは未知数です。
アートワークはHannah Flattinger氏とTran Khiet Van Ho氏の2人。
どちらも他の作品情報がBGGに登録されておらず、分かるのは2人ともオーストリアのザルツブルグを拠点に活動するイラストレーターといったことぐらい。
ポップなタッチのイラストは幼児向けの漫画のようで可愛らしい。

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出典:https://www.kickstarter.com/projects/magicalfriends/magical-friends?ref=profile_saved_projects_live

パブリッシャーはオーストリアのShelf Buster Games。

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2021年にデザイナーのKlemens Luger氏によって設立されたばかりのパブリッシャーとのこと。
何となく予想されている方もいるかと思いますが、今作がパブリッシャーにとっての処女作となるようです。

ゲーム中、プレイヤーは魔法使いの1人といて仲間を集め、酒場で開催されるコンテストの優勝を目指す訳なのですが、集めると言っても本当に探す訳ではなく、召喚によってクリーチャーを呼び寄せ、その召喚獣たちを仲間として引き連れていくようです。

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呼び寄せることが可能な召喚獣は全部で40種類もおり、それぞれに個別の特殊能力を備えているとのこと。
これらの能力は召喚獣同士で相互作用が発生するらしく、リプレイ性も高いように感じます。
召喚に成功したら、今度は酒場まで仲間の誘導が必要です。
しかし、酒場までの道のりは危険も多く、それらの危険を回避しつつ、酒場を目指さなければなりません。
ちなみに最も危険なのは他のプレイヤーが呼び寄せた召喚獣だったりします。
何故なら、他プレイヤーが呼んだ召喚獣を倒すと、倒された方はハートを奪われてしまうからです。
ハートを奪うことで、ゲーム終了時にボーナスを得るのに必要なトロフィーの獲得が可能となる訳です。
そのため、ゲームの展開によっては激しい殴り合いに発展する可能性もありますね。
「殴り合うゲームはちょっと苦手」という方もいると思います。
ご安心を。
そこは最近のゲームですから、仮に殴り合いに負けたとしても、生き残った召喚獣たちにとってプラスとなる効果を発揮するため、逆転できる可能性も十分あるように感じます。

プレッジは€49のみ。
ただし、この他にアートブックや追加の召喚獣を収録したカードパックといったアドオンはあるようです。
未知数な部分も多く、プロジェクト自体が成功に終わるのかも微妙なラインではありますが、どういった結末となるのかが楽しみなプロジェクトとですね。

※執筆中にキャンセルとなっちゃいました。
 うぅ…悲しみ。
 再始動に期待したいと思います。

【Paint the Roses】

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プレイ人数:2~5
プレイ時間:50~70
メカニズム: Cooperative Game, Tile Placement 
BGG Weight:不明
デザイナー:Ben Goldman
アーティスト:Jacqui Davis
パブリッシャー:North Star Games
キャンペーン期間:10月13日~
Kickstarter URL:https://www.kickstarter.com/projects/northstargames/paint-the-roses-a-cooperative-puzzle-game-in-wonderland/description
BGG URL:https://boardgamegeek.com/boardgame/253759/paint-roses

童話『不思議の国のアリス』の世界を舞台に、ハートの女王の意向に沿って、宮殿内の庭園を薔薇で埋め尽くすことを目的とした協力型の推理ゲーム。
プレイ時間は50~70分と軽めの中量級といった印象。
デザイナーはBen Goldman氏。
代表作には、2020年のGolden Geekにて3つもの賞にノミネートした作品で、海中の生物たちの進化と食物連鎖を題材とした『Oceans』があります。

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Kickstarter版が国内でも流通し始めた頃、よく私のタイムライン上でも楽しそうに遊んでいる様子が印象的でした。
アートワークを担当するのはJacqui Davis氏。
代表的な作品としては、両親から相続した土地にブドウの木を植え、収穫し、熟成させるStonemaier Gameの代表作の1つ『ワイナリーの四季』や、マンハッタンで多くの地区で最も高いビルを建設することを目的とした『Manhattan』などがあります。

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パブリッシャーは2003年にDominic Crapuchettes氏によって設立されたNorth Star Gamesです。
過去作としては厳しい進化の歴史の中で種を存続させるたねに進化を繰り返す『Evolution』や、先程も紹介した『Oceans』を発行したパブリッシャーとなります。

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ちなみに過去にKickstarter上で実施したプロジェクトは『Paint the Roses』も含めて8作品ありました。
ちなみに2019年9月に完成予定だった『Oceans』は同年11月から発送がスタートしたようです。
予定より若干遅れはしましたが、許容範囲内のように感じます。

ゲームはハートの女王に捕まるよりも先に、庭を低木タイルで埋め尽くすことを目的としています。

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各ターンでは低木タイルの配置、「気まぐれカード」の確認、他プレイヤーの「気まぐれカード」の推測、カードの補充を4フェイズに分けれています。
まず最初に、低木タイルを庭園ボード上に配置から行います。

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次は「気まぐれカード」の確認です。
各プレイヤーは秘密裏に「気まぐれカード」と呼ばれる女王の好みを記したカードが配られています。

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低木タイルを配置後、各プレイヤーは自身の「気まぐれカード」と条件が合っているかを確認し、合致していれば隣接するタイル上にヒントトークンを置くことができます。

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こうして、他プレイヤーに自身の「気まぐれカード」が何かを伝えるサポートが可能となる訳です。
その後、このヒント・トークンの情報を元に他プレーヤーの「気まぐれカード」を予想しなければなりません。
見事当てることができれば、的中させたカードに記載された分だけコマを移動させた後、女王コマを通常の速度で移動させます。
逆に当てられなかった場合、自分たちのコマは動かすことができず、女王コマが通常の2倍の速度で近付いてくる訳です。
失敗すると2倍速で近付いてくる女王とか、恐怖しかありませんね。

選択できるプレッジは通常版$30、拡張込み$55、デラックス版$60の3種類。
通常版とデラックス版の違いは低木タイルがアクリルだったり、専用トレイが入っているだけなので、ゲーム的に大きく異なることはなさそうです。
個人的には通常版にもミニチュアが同梱されているのは嬉しいところ。
送料も$20~30の間らしく、許容範囲内かなって感じます。
あまり協力ゲームは遊ばないのですが、雰囲気が好みなのと奉行問題が発生し難そうな点で支援を検討したい作品ですね。

【Power Plants】

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プレイ人数:1~5
プレイ時間:25~60
メカニズム: Area Majority, Solo, Tile Placement 
BGG Weight:2.75
デザイナー:Adam E. Daulton
アーティスト:Apolline Etienne
パブリッシャー: Kids Table BG
キャンペーン期間:10月26日~
Kickstarter URL:https://www.kickstarter.com/projects/kidstablebg/power-plants?ref=discovery&term=Power%20Plants
BGG URL:https://boardgamegeek.com/boardgame/341974/power-plants

魔法植物を育てることを目的としたタイル配置ゲーム。
プレイ時間は25~60分と軽量寄りの作品です。
デザイナーはAdam E. Daulton氏。
代表作として、動物の武術家たちが猿先生の直属の弟子となるためにトレーニングを行う『Ninja Camp』や、『In the Hall of The Mountain King』の前日譚として製作され、山の王国で起こった大きな戦争を題材とした『In the Hall of The Mountain King』があります。

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アートワークはApolline Etienne氏が担当されています。
過去に関わった作品としては、古生物学者として新たに発見されて恐竜の化石群から発掘を行い、標本の完成を目指す『Fossilis』や、海底に沈んだ海賊船の残骸から宝物をサルベージする『Wreck Raiders』などがあります。

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ちなみに『Fossilis』はすごろくや様から日本語版の発売が決定している作品です。
どんな作品か気になる方は、過去に紹介している記事もありますので、是非参考にしてみてくださいね。

パブリッシャーは、子供から大人まで楽しめる作品を世に送り出すことを目的としたKids Table BGです。 

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代表作には先度、Apolline Etienne氏の過去作として紹介した『Fossilis』や『Wreck Raiders』の他にも、長く厳しい冬を乗り越えるため、食糧の貯蓄などを行う『Creature Comforts』があります。

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ちなみにKids Table BG名義で実施されたKickstarterのプロジェクトは今作も含め7本目。
なお、昨年実施したプロジェクトの進捗情報を確認したところ、2021年12月完成予定となっていましたが、現状11月中旬には製造が完了し、各地域に向けて発送を開始可能とのこと。
このコロナ禍であっても大きな製造の遅れもなく、見通しが立てられていたのは、しっかりと事前段階からの準備をされている証拠と言えるような気がしています。

ゲームは手札から魔法植物タイルを庭に配置するところからスタートします。
魔法植物を配置すると、その世話をする妖精も一緒に配置されます。
この妖精には、自身のいるところにある魔法植物を発芽させるか、隣接する魔法植物を成長させるといった能力が備わっており、どちらかを選択しなければなりません。
この成長させる能力はいくつかの種類があり、仲間の妖精を呼び寄せたり、勝利点に繋がる宝石を集めたりしながらゲームを進めていきます。
ゲーム終了時、同じ種類の魔法植物が隣接しているエリアの支配力を比べ、得点化します。
ここでの支配力とは、魔法植物と一緒に配置した妖精の数によって決まります。
要するに、そのエリア内に最も多く妖精を配置できていれば、高得点が得られる訳です。
お分かりの通り、基本的にエリアマジョリティを競うゲームなので、見た目の割にはバチバチしそうな作品ですね。

選択できるプレッジは一般流通版$28とKickstarter版$45の2種類のみ。
アドオンも選択可能ではありますが、専用プレイマットの他はKids Table BGの一部過去作や、本作の追加購入のみとなります。
送料は$26と許容範囲内ではありますね。
最近、某デザイナーの影響からエリアマジョリティブームが到来しているDuck的には、何とも魅力的な作品と言えますね。

【まとめ】

今回は3作品紹介させて頂きました。
まぁ、内1作品は執筆途中でプロジェクトがキャンセルとなってしまったため、実質2作品ではありますけどね…
今回紹介した中だと特に気になるのは、『Paint the Roses』の方ですね。
記事の中でも少しだけ触れましたが、普段協力ゲームを遊ばない私でも興味が持てそうな作品だけに手元に置きたい欲求が高めです。
まぁ、何より拡張込みでも$55なら手が出し易いですしね。

さて、本当なら10月に来るはずだったマスト支援案件のVital Lacerda氏の新作『Weather Machine』と、見た目的に超好みな『Hegemony: Lead Your Class to Victory 』が11月に延期となりました。

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同じくマスト支援案件のuchibacoyaさんと戸塚中央氏の新作『Ostia』も11月にプロジェクトがスタートするらしい。

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そして、多くの新作が発表されるゲームマーケット2021秋の開催…
うん…お財布が危篤になっちゃうぞ!
何故好みの作品は同タイミングで押し寄せてくるのか…本当に謎ですね。
毎月頭を抱えている気もしますが、11月も悩みの尽きないDuckなのでしたとさ。

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