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Crowdfunding 2023年5月 気になるプロジェクト

どうも。
最近、怒涛の支援品の着弾で家がパンク寸前のDuckです。
私の記事を読んでくださっている方は重篤なバッカーばかりだとは思うので、私と同じ状況の方も多いのではないでしょうか。
ちょいちょい整理は進めているのですが、こうも面白そうな作品が多いとボードゲームが増える一方ですよね。
また少し手放すか、もしくは収納場所を無理やり増やすかしないとマズイなぁと思い今日この頃。
そんな中、無情にも面白そうな作品が例によって次々と発表される訳です。
今回もそんな気になるプロジェクトの中から、支援を悩まれている方も多いであろう(本当か?)2つの作品をご紹介。
もし、悩まれている方は参考にしてもらえると幸いです。

【Botany】

https://boardgamegeek.com/image/7361181/botany

プレイ人数:2〜5人
プレイ時間:45〜90分
メカニズム:Dice Rolling, End Game Bonuses, Events, Investment
BGG Weight:不明
デザイナー:Amy Droz, Dusty Droz
アーティスト:不明
パブリッシャー:Dux Somnium Games
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:5月2日~6月1日
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era

概要

ビクトリア朝時代のフラワーハンターとして世界を冒険し、王立植物学者の称号を得るために富と名声を集める作品。
プレイ時間は45〜90分の中量級ゲーム。
デザイナーはAmy Droz氏とDusty Droz氏の2人組。
今作は2人にとって初めて制作したボードゲーム。
2人は夫婦でラベンダー牧場を営み、そこで得た経験を詰め込んで作り上げたのが本作とのこと。
作中で使われるイラストはヴィクトリア朝時代の写真や植物画が使われているようで、史実基づいたゲームに惹かれる方にとっては魅力溢れる作品と言えますね。
パブリッシャーはDux Somnium Games。

https://boardgamegeek.com/image/7367179/dux-somnium-games

今作のためだけに設立されたのかと思いきや、公式HPを見てみると次回作『Dream Sliver』の画像が既に公開されていました。

BGGにも登録されていないゲームなので詳細は分かりませんが、イラストは格好良いので気にはなりますね。
今回のプロジェクトの進捗によって支援しても良いような気もします。

ルール紹介

本作は基本的に手札で示された標本を手に入れるため全世界を回り、自身の拠点まで持ち帰れた標本の本数によって勝利点を得ていくといった仕組みとなっています。

https://boardgamegeek.com/image/7477412/botany

100枚にも及ぶ標本カードは見ていて飽きないですね。

https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era

手番になると毎回イベントカードが公開され、予期せぬトラブルにも巻き込まれる模様。

https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era

どんなトラブルが待ち受けているのか、気になるところではありますが、しんどいイベントばかりではないことを祈ります。
とりあえず、カードテキストの多さにはビビっちゃいますねぇ。

標本を保存するケースが満杯になったら報酬と勝利点を得るために拠点まで戻らなければなりません。
このとき、帰路に着くために必要な資金を正確に把握できていないと拠点に戻るまでの資金が足りず、苦労して集めた標本などを売却する必要があります。
拠点さえ戻れば、標本ごとに資金や勝利点を得られるので、どのタイミングで戻るかが勝敗を分ける予感がしますね。

Kickstarterページ上のルールを読む限り、若干の妨害要素はあるもののインタラクションはほぼなさそうな予感。
最近はインタラクションの塊のようなゲームばかり遊んでいるので、若干物足りなさを感じるような気もしますが、

その他

本体セットの他に『Perilous Perfumes』と『Tantalizing Trees』拡張の2本がある模様。

https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era
https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era

『Perilous Perfumes』拡張は食虫植物や毒性が強いものなど、特殊な植物が登場し、『Tantalizing Trees』拡張には多くの木々が追加されるようです。
どちらの拡張にも追加のキャラクターやエベントカードも盛々なので、ハマれば長く楽しめそうな作品と言えますね。

勿論、メタルコインもあります。

https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era

メタルコイン大好き人間としてはね、無条件で選択しちゃいますよね。

プレッジは通常盤、拡張セット、拡張+メタルコインセットの3種類。

https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era

個人的には拡張とメタルコインは押さえておきたいところ。
ただ、$99は懐的には相当痛いので、悩ましい部分でもありますね。

ストレッチゴールは19個(5月30日現在)が解放され、残すは1つ。

https://www.kickstarter.com/projects/duxsomnium/botany-flower-hunting-in-the-victorian-era?ref=user_menu

まさか最後のストレッチゴールに追加のカードが来るとは思いませんでした。
これは何としても達成してもらいたいですね。
最後は送料についてですが、これが一番の問題点。
まだ、アジア圏は支援者が少ないらしく、送料がお高め。
基本セットだけでも$49、拡張とメタルコインのセットとなると$54と恐ろしい金額が請求される模様。
一応、パブリッシャーに確認したところ、拡張とメタルコインセットにした上で、グループプレッジ(2人)なら$78~86(未確定)になると回答があったので、何人かでまとめて発注できるのであれば支援しても良いかもしれません。
ただ、やはり送料が相当高いので、ちょっとお勧めし難くはありますね。

全世界の支援者数が12,000人を超え、まだまだ伸び続けてる本作。
新人デザイナー、実績のないパブリッシャーなのにも関わらず、なんともKickstarterらしい盛り上がり方をしていて逆に怖い気もしますね。
と言いつつも、テーマやアートが最高なので本当に悩ましい。

【Disrupt】

https://boardgamegeek.com/image/7454847/disrupt

プレイ人数:2〜4人
プレイ時間:50〜90分
メカニズム:Auction, Auction: Turn Order Until Pass, Commodity Speculation, End Game Bonuses, Events, Hand Management, Increase Value of Unchosen Resources, Investment, Market, Negotiation, Roles with Asymmetric Information, Simulation, Solo, Stock Holding, Take That, Track Movement, Turn Order: Claim Action, Variable Player Powers, Victory Points as a Resource, Worker Placement
BGG Weight:3.00
デザイナー:Aiollus, Iskios, VantoN
アーティスト:不明
パブリッシャー:Triple Meeple
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:5月16日~6月3日
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/triplemeeple/disrupt?ref=user_menu

概要

シリコンバレーを舞台とした経済ゲームで、ワーカープレイスメントとカードドリブン、非対称の要素を含んだ作品。
プレイ時間は50~90分の中量級。
テーマの割には軽いなぁといった印象を受けました。
デザイナーは Aiollus氏、Iskios氏、VantoN氏の3人。
過去に彼らが関わった作品としては昨年の10月にプロジェクトが成功し、絶賛製作が進行している『Age of Inventors』があります。

https://boardgamegeek.com/image/7021505/age-inventors

こちらのゲームは歴史に名を残す発明家たちを雇い、人々の成果を豊かにする発明品を作り、社会への貢献度を競う作品です。
その他にもハロウィンを題材としたパーティーゲーム『Ding Dong!』といった作品を制作しています。

https://boardgamegeek.com/image/7476117/ding-dong

Aiollus氏とVantoN氏の競作ですと他にも『U.S.S. Freedom』といったゲームもあります。

https://boardgamegeek.com/image/5610404/uss-freedom

こちらは宇宙船フリーダム号に乗船し、3年間に渡って冒険を繰り広げる作品で、プレイヤーの選択によって宇宙の謎に迫る科学者となったり、危険な生物を専門に狩るハンターとして生計を立てるなど、複数のストーリーが楽しめる自由度の高いゲームのようです。
『Ding Dong!』以外は中量級の作品が多いので、それぐらいの重量のゲームデザインが得意なのかもしれませんね。
アートワークを担当した方の情報はありませんでした。
プレイヤーが使うミープルや、どこかで見たことがあるようなロゴタイルなど、可愛くもジョークに満ちたお洒落なコンポーネントが素敵なので、担当した方の情報も知りたかったんですけどね、残念です。

https://boardgamegeek.com/image/7508159/disrupt

パブリッシャーはTriple Meeple。

https://boardgamegeek.com/image/7526027/triple-meeple

Kickstarterでのプロジェクト実施だけでなく、そもそもボードゲーム制作自体初めてのパブリッシャーのため、無事に手元に届くのか不安感強め。
ただ、送料の関係でメッセージのやり取りはさせてもらった際、コメントに対するレスポンスがとても速くて返信にも誠実さを感じたため、仮に完成予定日がズレズレになったとしても最終的には届けてくれるのではないかとも思ってしまいます。

ルール

ゲームは6ラウンド3フェーズから構成され、ゲーム終了時に最も資金を持つプレイヤーが勝者となります。
プレイヤーは最初、非対称なデッキを持つ4つ立場から1つを選択します。
選択できるものは起業家、有望なビジネスに対して投資を行う投資家、BPO(外部委託業者)、業界を牽引するマーケットリーダーの4種類です。

https://www.kickstarter.com/projects/triplemeeple/disrupt?ref=user_menu


役割に応じて異なるミープル駒と、クレジットカード型のカウンターを受け取り、ゲームはスタートしていきます。
各ラウンドはオペレーション、プロジェクト、イベントの3つのフェーズで構成されています。
まず、オペレーションフェイズではワーカーをエリアに送り込み、新しい技術の設計や実装に必要な資源を集められます。
他にも株式の売買やカードのプレイなど、様々なアクションを実行できるのですが、ここで面白いのがワーカースペースに配置した順番によって、できるアクションがどんどん減っていく点。

https://www.kickstarter.com/projects/triplemeeple/disrupt?ref=user_menu


最初にそのエリアの選んだプレイヤーは、そこに関係する全ての効果が得られるのですが、それ以降のプレイヤーが同じアクションを選んだ際に得られる効果は減っていってしまいます。
続くプロジェクトフェイズでは、オペレーションフェイズで出したカードの効果を1つずつ解決していきます。
ここでも面白いのがカードの効果を発動するか否か、選ぶ権利がプレイヤーにあるといったところでしょうか。
これにより各プレイヤー間で交渉や取引が生まれ、私好みのインタラクション激強なゲームの顔を覗かせる訳ですね。
最後はイベントフェーズです。
このフェーズではイベントカードが公開され、その内容に応じて各サービスに対する株価の変動が発生して資産の増減に繋がる訳です。

https://www.kickstarter.com/projects/triplemeeple/disrupt?ref=user_menu

ここまで断片的な情報だけでも既に面白そう。
まだ、Beta版のルールしか公開されていませんが、気になる方はチェックしてみても良いのではないでしょうか。

その他

プレッジは€45のKickstarterプレッジの1種類のみ。
ある意味、潔いと言えますね。
また、これだけのコンポーネントがあるのに、€45は安過ぎませんかねぇ。
これだけ安いならアドオンでコンポーネントのアップグレードが設定されていそうなものですけど、何も設定されていません。
その代わりではありませんが、20個ものストレッチゴールが用意されています。
5月30日現在、20個あるストレッチゴールの内の13個までは解放されました。

https://www.kickstarter.com/projects/triplemeeple/disrupt?ref=user_menu

5個目のストレッチゴール以降は無理矢理解放した感が強いですが、この調子でいけば残り7個も解放できそうな予感。
ちょっと気になるのは次のストレッチゴールである「送料の削減」。
この後も触れますが、既に相当お安めで設定されている送料が更に安くなるとか、本当に大丈夫か心配になっちゃいますね。
最後は送料について。
一部の地域以外への送料は記載がなかったため、パブリッシャーに確認したところ、€20とのこと。
他プロジェクトと比べても異常に安いため、本当に届くのか心配される方も多く、それによって支援を躊躇っている方もいるのではないでしょうか。

まとめ

今回は以上の2作品を紹介させてもらいました。
参考になっていれば幸いです。
なお、この他にもGamefoundでプロジェクトがスタートした『Age of Steam Deluxe Volume Ⅳ + Acrylic Track Tiles』や、来月にはuchibakoyaの新規プロジェクト『Biohack』、マフィアとして縄張り争いに明け暮れる『Scarface 1920』の拡張『Scarface 1920: Bloody Business』など、まだまだ誘惑が盛沢山。

https://www.kickstarter.com/projects/uchibacoyapiece/biohack-create-mythical-creatures-as-mad-scientists?ref=profile_saved_projects_live

今年の夏は暑くなりそうだぜ…(遠い目)
何とか予算を捻出しつつ、お迎えするための場所の確保も進めないとなぁと朧げに思うDuckでしたとさ。

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