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今度の華は宇宙でレース!『メタルフラワーズ』ってどんなゲーム?【Crowdfunding気になるプロジェクト】

どうも、Duckです。
まだまだ暑い日が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
相変わらず、ヘロヘロになりながら仕事に向かう毎日です。
もう9月も中旬が過ぎてるんですから、流石に秋らしい気候が来てもらいたいものですね。

さて、今回は『ナイトフラワーズ』もインディーズとは思えないクオリティをたたき出した宮本アシタ氏、期待の新作『メタルフラワーズ』をご紹介です。
前作の『ナイトフラワーズ』は昨年のベストゲーム候補に入れる程、気に入っている作品なだけあって今回もとても期待しています。
それもあって今回、本作の魅力が少しでも伝わればと思い、記事としてまとめてみることとしました。

なお、本記事を執筆するにあたって、作者の宮本アシタ氏のご厚意によりドラフト版ルールを読むことが叶いました。
ご協力いただけましたこと、ここに御礼申し上げます。

では、早速ではありますが、本題に入りたいと思います。

【メタルフラワーズ】

https://x.com/miyamoto_asita/status/1817940021678322103

プレイ人数:2〜4人
プレイ時間:60~120分(人数×30分)
メカニズム:Race, Dice Rolling, Worker Placement with Dice Workers, Grid Movement, Hexagon Grid, Card Play, Stat Turn Order
デザイナー:宮本アシタ
アーティスト:木志田コテツ、非日常先生、いちよん、赤魂
パブリッシャー:自費出版
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:2024年10月7日9時迄
参考リンク:

https://www.kickstarter.com/projects/asita/metal-flowers

概要

宇宙を舞台にギガントアームを装備した異種族娘たちによる白熱したレースが繰り広げられる作品。
プレイ時間は60分~120分の中重量級ゲーム。
人数×30分なので2人ぐらいで遊ぶなら割とサクッと遊べそうな予感がします。
デザイナーは宮本アシタ氏。

https://x.com/miyamoto_asita

前作『ナイトフラワーズ』は異種族娘たちが働くナイトクラブを題材とした作品で、宮本氏にとって初のKickstarter作品にも関わらず、750人を超える支援者を集めたゲームです。

https://boardgamegeek.com/image/7503119/night-flowers

白熱する客の奪い合いや目的達成のために資源をコネコネしているときの面白さは、最近のインディーズボードゲームの中でも頭一つ抜けており、私的にもお勧めできる作品です。
宮本氏は他にもいくつかの作品でアートワークも担当しています。
例えば、フリマアプリの売買を題材とした『ウリカイ』や、大人気デジタルゲーム『PERSONA』を題材としたカードゲーム『PERSONA VS』にも関わっているようです。

https://bodoge.hoobby.net/market/items/4056
https://bodoge.hoobby.net/market/items/4672

アートワークは前作『ナイトフラワーズ』とは異なり、4人の方が担当しています。
まず、ご紹介するのはマンガ家・キャラクターデザイナーなどで幅広く活躍されている木志田コテツ氏です。

https://x.com/KIN_G_OF_KINGS

木志田氏はメインキャラクター『ガーゴイルのアンノウン』と『マーメイドのハーツ』のイラストを担当しています。

ttps://x.com/miyamoto_asita/status/1831831004862148989
https://x.com/miyamoto_asita/status/1832749461711569166

ガーゴイルといえば、ディズニーアニメ『ノートルダムの鐘』に登場するキャラクターを連想してしまいますが、このアンノウンちゃんも異形の角や尻尾から中世ヨーロッパの建造物の屋根に備え付けられているようなガーゴイル像をモチーフとしているように思われます。
ギガントアームも一見すると大きな手なのですが、ガーゴイルの羽のようにも見えるところがエモいですね。
一方、ハーツちゃんはアンノウンちゃんのライバルらしく、どんな因縁があるのかも気になるところですが、装備しているギガントアームが他キャラクターと大きく異なって、まさかのリュウグウノツカイがモチーフとなっています。
どんな特性があるのかも含め、気になるキャラクターと言えますね。

なお先述の通り、木志田氏は『デュエル・マスターズ』や『三国志大戦TCG』など、多くの作品にイラストを提供していますので、是非そちらもチェックしてみてください。

次にご紹介するのは、ハイテク兵器×美少女のイラストに定評のある非日常先生氏からご紹介です。

本作ではプレイヤーが操作するキャラクターの1人『ビースタン(クマの獣人)のニコ』とギアと呼ばれる装備カードの一部を担当されます。

https://x.com/miyamoto_asita/status/1830997845312434242

クマだけあって、装備しているギガントアームもクマの手がモチーフになってるんですね。
あと、ニコちゃんの腹筋がバキバキなのもクマ獣人らしさが出てているように感じます。
本作では戦闘要素もため、ニコちゃんは見た目的に戦闘特化のキャラクターではないかと想像していますが、どうなんでしょうか。

続いて、こちらもメカと少女が融合したイラストを多く描いているいちよん氏です。

https://x.com/ichiyondes

いちよん氏が担当したのは速度に特化した『テラリアンのロロア』と一部のギアを担当しています。

https://x.com/miyamoto_asita/status/1831350889590005966

ロロアちゃんは見たところ、メカ娘といったところでしょうか。
腕部や脚部のデザインが格好良いですね。
特に脚部がスケートのブレード部分に似た形状をしているところからも、スピード特化のキャラクターであると想像できます。
あと、ロロアちゃんのギガントアームがなんとなくドローンなどの飛行ユニットを連想してしまうのは私だけでしょうか。
スピード特化のキャラクターって何故だか惹かれるんですよねぇ。

余談ですが、いちよん氏は『呪いの穢れ唄』という探索ホラーアドベンチャーゲームのイラストを担当しているようなので、気になる方はチェックしてみては如何でしょうか。

最後にご紹介するのは超絶格好良いメカのイラストを多く投稿している赤魂氏です。

https://x.com/AkaDama2010RB15/media

赤魂氏は一部のギアカードイラストを担当している模様。

https://x.com/miyamoto_asita/status/1829480424713969704
https://x.com/miyamoto_asita/status/1829480424713969704

派手目な配色にゴツめのフォルムがたまりません。
84枚あるギアカードの内、何枚を担当されるかは分かりませんが、どれも恰好良さそうなので期待大ですね。

続いてパブリッシャーについてです。
と言っても、宮本氏の個人出版のようで、もしかしたら前作同様プロジェクト終了後に流通版をどこかのパブリッシャーが担当する可能性はあるように感じています。
ちなみに前作は2023年1月配達予定でしたが、少しだけ遅れて3月に国内配送がスタートでした。
Crowdfunding=遅延が当たり前になっているダメな支援者からすると、2ヵ月の遅延ぐらいなら許容範囲内と言えますね。

ルール

正式なルールはまだ公開されていないため、宮本氏にお願いしてドラフトルールを読ませていただきました。
そのため、今回ご紹介するルールは最終版ではないことをご留意の上、読んでくださいね。

ゲームは全6ラウンドを通して、最も勝利点を獲得したプレイヤーが勝者となります。
そうなんです、本作はレースゲームでありながらレースに勝つ=勝者ではなく、あくまでも勝利点が高ければ勝者になれる訳ですね。
これは本作のフレーバーテキストとして、各プレイヤーが目指すのがこのレースでの勝利ではなくシーズンでの勝利となるため、試合に勝てたとしても総合勝利は逃したといったイメージのようです。

各ラウンドはロール、アクション、レスポンスの3フェーズから構成されています。
では、各フェーズの動きについても確認していきたいと思います。

ロールフェイズ

このフェイズでは各プレイヤーが持つアクションダイスを一斉に振り、出目に応じて自身のキャラクターボードやギアカードの上に割り振っていきます。

https://x.com/miyamoto_asita/status/1832749461711569166

ハーツちゃんのキャラクターボードを見てみると、各アクションスペースに配置できるダイスが指定されています。
全プレイヤーがダイスの配置を終えたら、次のフェイズに進みます。

アクションフェイズ

手番順にアクションを1つ選び、実行します。
実行できるのは、ロールフェイズでダイスを割り当てていたアクションのみ。
アクションを実行したら、その上に乗っているダイスを取り除き、次のプレイヤーに手番が移ります。
これを全員がパスするまで続け、誰もアクションを実行できなくなったらレスポンスフェイズへと移ります。

キャラクターボードに示されている共通アクションは以下の4つです。
フィールドを移動する「ラン」
観客から声援を得る「エール」
他プレイヤーに攻撃をする「アタック」
余っているダイスを配置する「チャージ」
また、この他にギアカードのアクションもあります。
ギアカードのアクションは共通アクションに準ずるものもありますが、その他にも強力な攻撃を仕掛けられたり、ダイスの出目を操作できたりと様々。
共通アクションはもちろんですが、ギアのアクションをどれだけ上手く使えるかが勝敗を左右するように感じます。

本作の大きな特徴の1つとして、他プレイヤーへの攻撃要素があります。
これは共通アクションのアタックによって行えるもので、攻撃が成功させることで移動とエールの2つを獲得できます。
このとき、獲得できるエールは相手のエールに基づいており、自分のエールより多ければ3ポイント、低ければ1ポイントが手に入ります。
また、仮に攻撃に失敗したとしても相手に若干のプラス要素があるだけなので、日本発のゲームには珍しく積極的に戦闘することが推奨されています。
確かに今出ている情報だけでも戦闘した方がお得なのは間違いなさそうですね。
戦闘は仕掛けた側のダイスの出目と仕掛けられた側の回避値、加えて各プレイヤーが持つ補正値によって決まります。
ダイスの出目が補正値を含め、回避値と同数以上であれば仕掛けた側が勝利しますし、それを下回れば失敗となります。
攻撃側のリスクが低いのは攻撃に対するハードルを下げるのが目的だとは思いますが、何らかのデメリットがあった方が悩ましくて個人的には好みですね。

レスポンスフェイズ

このフェイズでは次のラウンドの準備を行っていきます。
例えば、山札からギアカードの補充、手番順を決めるなどです。
他にも、アクションフェイズの獲得したエールを清算して報酬を受け取ることもできます。
また、このフェイズの最後にはラウンド数に応じて、サブボード上にあるダイスの獲得もできるため、ラウンドを重ねるたびに振れるダイスが増え続けるのは楽しいですね。

以上のフェイズを繰り返し、6ラウンドが経過したらゲーム終了となります。

本作はレースゲームでありながらも攻撃有りのちょっと特殊なゲームなように感じています。
ドラフトルールを読む限り、殴る対象にできるプレイヤーの範囲が分からないですが、順位の低いプレイヤーへの攻撃に対するマイナス要素が獲得できるエールのみなのがルール設計として心配なポイントですね。

その他

リワードはベーシックセット(8,500円)とスペシャルセット(13,500円)の2種類です。

https://i.kickstarter.com/assets/046/387/497/76131b3d4958ddd0be4170ff0a1ad749_original.png?fit=scale-down&origin=ugc&width=680&sig=BgpVA%2FKkNVDNJfrEWgJQaKqdNRb4NDgzmRaw1s6a8UM%3D

最初の内は「ダイストレイ4個もいらんやろ!」と思っていましたが、それぞれで複数個のダイスを手元で転がすなら、あった方が間違いなく便利ですね。
あとはアクリルスタンドの大きさは気になるところです。
他のマスに干渉するほど大き過ぎると、遊び難いですからね。

続いて、ストレッチゴールの達成状況についてです。

https://i.kickstarter.com/assets/046/512/150/66235167bcbcf1fab45a19145b1651d0_original.png?fit=scale-down&origin=ugc&width=680&sig=cEujCsEryLKX7Ab7RvSowqdhJI%2FITGaYjaopYVVPDRE%3D

現在、800%までは解放されており、残すはコンポーネントアップグレードと5人までプレイ可能となる拡張のみ。
とはいえ、プロジェクト終了までの日数はまだまだありますので、この2つが達成された後に更なる追加を期待したいところです。
個人的にはプレイアブルキャラクターがどんどん増えてくれることを期待したいですね。
目指せ!『ナイトフラワーズ』越え!

続いて、送料について。
こちらは全国一律1,200円となっています。
これに関しては安心安全の国内プロジェクトなので、急に送料が高騰するといったこともないでしょうから安心できますね。

まとめ

今回は『メタルフラワーズ』を紹介させていただきました。
ご興味持っていただけましたでしょうか。
『ナイトフラワーズ』の完成度が高かったこともあり、個人的には注目している本作。
前作では、アクリル駒なしのプレッジを選択していたため、今作も同様にベーシックプレッジを選択しようと思っていましたが、ゲーム的にダイストレイがあった方が取り回しが良くなりそうなので、スペシャルセットを支援予定です。
ただ、今支援を考えているプロジェクトのほとんどが来月終了するため、お財布事情的にベーシックプレッジに戻す可能性もあったりします。
何にしてもプロジェクト終了までは日がありますので、様子を見ながら決めたいと思います。

では、今回はここまで。
また、次回お会いしましょう。

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