17世紀のイギリスを舞台に魔女狩りを食い止めろ！『Pax Maleficium: Fall of the Witch Hunters』ってどんなゲーム？【Crowdfunding 2023年10月 気になるプロジェクト②】
どうも、Duckです。
皆さんはどのPaxシリーズは遊んだことありますか？
私は『Pax Pamir: 2nd Edition』と『Pax Renaissance: 2nd Edition』だけです。
他の作品も非常に気にはなるのですが、インストの難易度的に私の手に負えるか分からず、なかなか手が出せていません。
そんな中、私の心を鷲掴みにするテーマのPaxシリーズ最新作が登場したので、内容把握も兼ねて急遽記事としてまとめることとしました。
なかなかマニアックな作品ではありますが、少しでも魅力が伝われば幸いです。
【Pax Maleficium: Fall of the Witch Hunters】
プレイ人数：1〜4人
プレイ時間：60〜150分
メカニズム：Action Points, Action, Area Majority, Cooperative Game, Events, Hand Management, Market, Set Collection, Solo, Variable Player Powers, Worker Placement
BGG Weight：不明
デザイナー：Björn Ekenberg, Jon Manker
アーティスト：不明
パブリッシャー：Ion Game Design
クラウドファンディング：Kickstarter
キャンペーン期間：10月25日〜11月7日迄
参考リンク集：
概要
17世紀のイギリスを舞台に横行する魔女狩りを食い止めるため、集団ヒステリーを鎮静化しつつ、証拠を集めて裁判を有利に進め、魔女狩りを終わらせることを目的とした作品。
プレイ人数は1〜4人まで。
対戦だけでなく、ソロや協力モードにも対応しており、近年の事情も考慮されている模様。
プレイ時間は60〜150分と重量級で個人的には好きなラインですね。
デザイナーはBjörn Ekenberg氏とJon Manker氏の2人。
Björn Ekenberg氏は宇宙開発を行う大企業の一社として支配権を巡って争う『Dawn on Titan』が代表作です。
BGGの評価としては7.0と可もなく不可もなくといった印象。
一方、Jon Manker氏はIon Game Designから発行されているいくつかの作品において、共作者として名を連ねている方です。
中でも宇宙へと進出を目指す企業の一社として、貿易や開発によって莫大な利益を得ることを目指す『High Frontier 4 All』はコアなファンが多く、人気作と言えますね。
ちなみにJon Manker氏が単独で制作に関わっている作品は少なく、私が調べた限りですと10世紀のペルシャや黒海近郊を舞台にヴァイキングによる豊かな交易路の確保を目指す『Pax Viking』が有名なようです。
続いて、アートワークを担当される方ですが、情報が公開されておらず、今のところ不明です。
とはいえ、美麗なパッケージイラストは公開されており、期待できそうな予感。
少なくとも、このメインボードの雰囲気には可能性しか感じませんね。
パブリッシャーは歴史や自然科学などをテーマとした作品を多く発行しているIon Game Designです。
ゲーム自体は勿論面白いのですが、私としてはテーマとなった題材の雰囲気を損なわないアートワークや、更に没入感を高めるフレーバーテキストなど、ゲーム性には直接関わらないところにも惹かれています。
また、BGG Rating 4.0以上の作品も多く、ゲームの難易度としては高めなように感じます。
代表作品はメキシコの独裁者ポルフィリオ・ディアスの打倒を目指す『Pax Porfiriana』や、ルネサンス最盛期のヨーロッパを舞台に銀行家として融資を通して国々に影響を与えていく『Pax Renaissance: 2nd Edition』などがあります。
続いて、予定ではそろそろ到着する『Pax Viking』の拡張に当たる『Vendel to Viking』の進捗状況から、このパブリッシャーのスケジュール管理やトラブルへの対処といった能力がどの程度あるかを調べていきたいと思います。
プロジェクト実施された当初は2023年11月に完成予定となっていましたが、生産の遅れから11月5日時点のアップデートで生産が完了していないことが分かりました。
原因は例によって世界的な感染症の流行によるもののようですが、この調子だと早くても支援者の手元に届くのは半年先な気がしますね。
本作は細かなルールだけでなく、アートワークに至るまで完成には程遠い状況のため、ある程度の遅延（半年以上）は覚悟した方が良いように感じます。
ルール
本作は３枚の勝利カードの条件を同時に達成するか、もしくは魔女裁判に勝利して５枚の裁判カードを進行トラック上に並べられた段階で、最も魔女を救うのに貢献したプレイヤーが勝者となります。
プレイヤーは手番にアクション、カードの更新、集団ヒステリーの拡大と裁判発生有無の確認、ゲーム終了判定の４フェイズを行います。
まず、アクションフェイズではプレイヤーボードに記載された標準アクションと改良アクション、仲間カードから得られるアクションから２つを選び実行します。
アクションの種類は多く、移動やカードの購入だけでなく、集団ヒステリーの抑え込みなど、様々です。
続いて、カードの更新フェイズです。
ここでは購入されたカードの空マスを詰め、次のラウンドへ備えます。
次は集団ヒステリーの拡大と裁判発生有無の確認です。
まずはカードの指示に従って、各地で集団ヒステリーが発生します。
集団ヒステリーは一ヶ所で発生すると伝播するようで、魔女狩りがいる地域や隣接地域に広がっていきます。
この集団ヒステリーは段階があり、一定ラインを超えると魔女裁判が開廷されます。
プレイヤーは裁判にかけられる魔女と目される人物を助けなければならないのですが、ルールを読む限りなかなか大変そうです。
まず、裁判に参加するためにプレイヤーはコストを支払う必要があります。
その上で告発内容をひっくり返せるだけの証拠を示さなければなりません。
証拠はアクションフェイズのカード購入で手に入れられるようなので、しっかりと準備した上で裁判に臨めるのがベストな気がしますね。
裁判の結果、無罪を証明できれば良いのですが、それが叶わなかった場合、被告人は処刑されてしまうだけでなく、集団ヒステリーが加速してしまうようです。
最後はゲーム終了判定です。
ここで条件が達成されていれば直ちにゲームが終了となり、勝者が確定するようです。
ここまで説明したのが対戦モードのルールとなります。
この他にもソロや協力モードも開発中らしく、今後の情報にも期待できそうです。
その他
選択できるプレッジは同時にプロジェクト実施中の『Pax Illuminaten』単体（€４５）、今回紹介した『Pax Maleficium: Fall of the Witch Hunters』単体（€６９）、２本セットのプレッジ（€９９）の３種類です。
単体価格の段階で既に割引がされているのですが、２本セットにすると割引率が更に上がるようです。
こうなってくると『Pax Illuminaten』もセットで支援したくなっちゃいますねぇ。
ちなみにアドオンは『Pax Illuminaten』のプレイマット（€４９）のみとなっています。
ストレッジゴールは７つまで達成されましたが、まだ目標金額に到達していないものも多く、残り１日でどこまでいけるか注目ですね。
最後に送料についてです。
こちらは本体１個なら€１５～２０、２個だと€２５～３５とのこと。
『Pax Illuminaten』の箱は『Pax Maleficium: Fall of the Witch Hunters』と比べても小さめなので、少しは安くなればとも思いますが、流石に難しいですかね。
まとめ
今回は『Pax Maleficium: Fall of the Witch Hunters』をご紹介しましたが、如何だったでしょうか。
本作は、まだ開発途中のため画像などはほぼなく、どれだけ魅力を伝えられたか分かりませんが、システム的には面白そうなので私は引き続き支援したいと思います。
願わくば、今回の記事をキッカケに支援者が増えると良いなぁと思います。
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