可愛い見た目のマルチマン!『Yield』ってどんなゲーム?【Crowdfunding気になるプロジェクト】
どうも、毎日暑さでヘロヘロのDuckです。
7月ってこんなに暑かったでしたっけ?
ウッカリ水分補給を忘れてしまうと相当ヤバイので、皆様も体調管理に気を付けながら趣味を楽しんでもらえれば思います。
さて、今回はデジタルゲームのモンスターデザインで有名な松浦聖氏がアートワークを務める新作マルチゲームのご紹介です。
支援するか悩んでいる方は、是非参考にしてくださいませ。
【Yield】
プレイ人数:2〜5人
プレイ時間:40〜100分
メカニズム:Area Majority, Battle Card Driven, Deduction, Hand Management, Moving Multiple Units, Secret Unit Deployment, Simultaneous Action Selection, Variable Player Powers
BGG Weight:不明
デザイナー:Andreas Müller, Markus Müller (II), Raphael Stocker
アーティスト:Satoshi Matsuura, Luigi Sampieri Rodriguez
パブリッシャー:BFF Games
クラウドファンディング:Kickstarter
キャンペーン期間:2024年7月20日24時迄
参考リンク:
概要
皇帝と皇女による内乱に乗じて、国内の有力貴族による領土争いを題材とした作品。
ゲームとしては40〜100分で重めの中量級ゲームといった印象。
デザイナーは『Hidden Leaders』のAndreas Müller氏、Markus Müller (II)氏、Raphael Stocker氏の3人。
本作は『Hidden Leaders』と世界観を共通しており、時系列としては43年も昔の物語とのことです。
そういった意味では『Hidden Leaders』をプレイしている方からすると、共通点を見つけられてニヤリとできるかもしれませんね。
アートワークも『Hidden Leaders』松浦聖氏と、今作から初参加のLuigi Sampieri Rodriguez氏が担当しています。
他にも今年日本語版の発売が数寄ゲームズから決まっている、全3幕に渡って仲間と協力してとある事件の謎を解き明かしていく『Almost Innocent』や、アークライト社から発行されている未知なる生物よ蒐集を目的とした『Vivarium』のアートワークにも携わっている方です。
最初にも触れましたが、松浦氏といえばデジタルゲームのキャラクターデザインも担当しており、直近ですと『ONI 空と風の哀歌』が有名です。
パブリッシャーは先程紹介した『Hidden Leaders』と『Almost Innocent』を発行しているBFF GAMESです。
BFF GAMES名義のKickstarterプロジェクトとしては3作目となっています。
ちなみに1作目は『Hidden Leaders』で、2022年1月に配送完了予定が2022年3月までズレ込みました。
原因は複数言語での展開によって文章の確認に予定よりも長い時間を要したこと、カードの色見が想定よりも暗めだったことが挙げられていました。
とはいえ、私の感覚的には許容範囲内だったように感じています。
2作目は『Hidden Leaders Forgotten Legends』です。
こちらは2023年11月に配送完了予定となっていましたが、9月末には作品が到着している地域もあったようで、想定よりも相当早かったように記憶しています。
どちらの作品も『Yield』よりコンポーネント量は少なく、比較にはならないかとは思いますが、プロジェクトの管理体制といった面では信用できるパブリッシャーだと私は思っています。
今作もワンチャン予定より早く到着するかもしれませんね。
ルール
ゲームは3ラウンド(3年間)に渡り、地図上で支配した要塞から得られる勝利点が最も高いプレイヤーが勝者となります。
プレイヤーは5人いる指導者から1人を受け取ります。
このとき、選んだ指導者によって非対称能力2つを有しており、どちらか片方を選択してゲームをスタートします。
能力はどれも強力で、例えば、自軍ユニットが3体ではなく、4体持っているとか、戦闘終了時、的プレイヤーユニットを壊滅させたら即ゲームに勝利するなど、ぶっ壊れているもの多くあるように感じました。
若干パーティーゲーム感が強まるような気もしますが、派手な能力が多いのは面白いですね。
ラウンドは戦略、戦闘、支配、回復&募集フェイズで構成されています。
戦略フェイズ
戦略フェイズは4手番から構成され、毎手番に手札から戦略カードから1枚を選び、裏向きに伏せて置きます。
全プレイヤーがカードを目の前に出し終えたら、出番プレイヤーから順にカードを表にして戦略カードの効果を適応するか、裏のままにして戦闘カードを5枚引くかを選びます。
これを全員が4手番分行い、戦闘フェイズに移行します。
戦略カードは以下の6枚から構成されています。
全軍前進
自軍ユニットすべてを1マス移動させる。
2移動
自軍ユニット1体を2マス移動させる。
もしくは自軍ユニット2体を1マスずつ移動させる。
支配と移動
自軍ユニット1体の1マス移動させる、または自軍ユニットのいる敵または中立の要塞に支配トークンを置くアクションを任意の順番で行う。
奇襲または移動
隣接する敵軍ユニットに対して戦闘を仕掛ける。
このとき、+6戦闘力を追加して即座に戦闘を行う。
もしくは自軍ユニット1体を1マス移動させる。
改良と移動
自軍ユニット1体の1マス移動させる、または自軍の支配トークンの置かれた要塞2ヶ所に支配トークンを追加する。
儀式
自軍の支配トークンのある要塞からトークンを1個除外して、他の5枚のカードの効果をコピーする。
戦闘フェイズ
戦闘フェイズでは敵軍と隣接する軍隊が戦闘を行います。
この戦闘は1対1だけでなく、隣接してさえいれば複数のプレイヤーが隣接していれば、泥沼の戦いも発生します。
このとき、このラウンド中に一度戦闘に参加したユニットは、同じラウンド内で戦闘に参加できません。
戦闘は各部隊が持つユニット数の公開からスタートします。
公開したユニット数は分かり易いように戦闘トラッカー上に記録し、最もユニット数が低いプレイヤーが戦闘カードをプレイするか、降伏宣言、もしくは戦闘トラッカー上の数字が同値であれば引き分けを受け入れることもできます。
戦闘カードをプレイした結果、戦闘トラッカー上の最も値が低いプレイヤーが別に移った場合、先程同様に上記の3択から1つを選ばなければなりません。
戦闘カードは地図上に示されたマスの形とカードに示された形が合致していれば、表面でカードをプレイし、その値を戦闘トラッカー上の数値に足すことができます。
合致していない場合、裏向きでカードをプレイしなければなりません。
このとき、戦闘トラッカー上の値は1上昇するだけとなります。
この一連の流れを決着がつくまで繰り返します。
敗北したプレイヤーは勝利したプレイヤーのユニットの差分を失います。
このとき、万が一にも失うユニット数が現存するユニット数を上回る場合、そのユニットは破壊され、マップ上から取り除かれます。
破壊されたユニットは回復&募集フェイズまで復活させられません。
ユニットが破壊されずに残った部隊は隣接する敵兵力のいないマス、もしくは自軍が支配する要塞マスに移動させます。
一方、引き分けとなった場合、戦闘に参加した軍隊は被害が発生せず、その場から動く必要もありません。
支配フェイズ
支配フェイズでは他プレイヤーが支配する要塞に支配トークンを置き、奪うことができます。
回復&募集フェイズ
回復&募集フェイズでは破壊されたユニットを自軍が支配する要塞に復活します。
もしも、自軍が支配する要塞をプレイヤーが持っていない場合、ユニットは復活しません。
次に戦闘カードの山札からラウンド数に応じて公開し、そこに示された数字を自軍のユニットに分配します。
その他
リワードは全部で以下の5種類が用意されています。
Access to Pledge Manager + PnP €1
こちらは支援を悩んでいる人の大きな味方、プレッジマネージャーのアクセス権とPnPが手に入るリワードです。
こちらのPnPはカード類の色がなく、たぶんBGAに公開されているデータを同一のものではないかと思います。
ちなみにカラー版のPnPは『Art- and Storybook "The Oshra Almanach"』以降のリワードを選択した支援者のみが手に入るようです。
Art- and Storybook "The Oshra Almanach" €30
続いて、松浦氏のイラストが多数収録されているアートブック兼、ストーリーブックです。
こちら、松浦氏のファンなら喉から手が出るほど手に入れたいほどに欲しいのではないでしょうか。
残念ながらテキスト部分は全編英語表記のため、気軽には手を出し難いかもしれませんが、興味がある方は支援してみても良いかもしれません。
Yield Kickstarter Edition €65
ベースゲームのKickstarter版が手に入るリワードです。
Yield Kickstarter Edition + Expansion €89
ベースゲームに加え、拡張がセットとなったリワードです。
拡張には新たなプレイヤーキャラクター、特殊効果を持つ戦闘カード、新要素の呪いなど、なかなか面白そうな拡張ですね。
基本ゲーム自体はそこまで複雑ではないので、割と早い段階で導入できそうな気がしますね。
Yield - All in €115
アドオンも含んだすべてが手に入るリワードです。
ちなみにアドオンで設定が可能なのはリワードにもなっているアートブック兼、ストーリーブックと、戦略カードのカードをタロットサイズにしたもの。
パブリッシャーのBFF GAMESは『Hidden Leaders』でも一部のカードをタロットサイズ化しており、前作からの支援者からすればお馴染みのアドオンではあります。
リワードの全体的な金額はプロジェクト公開前に私が想定していた1.5倍ぐらい高いように思います。
単価が€なのも理由のひとつだとは思いますが、このコンポーネントにこの金額が払えるかと言われると、個人的には疑問符が消えませんね。
ストレッチゴールは支援者数に応じて解放される模様。
今のところ、2/3の達成率で追加マップと指導者マットのイラストが追加されました。
次に解放されるストレッチゴールは、拡張の戦闘カードと呪いカードに新たに1枚追加されるといったものです。
現在800名強の支援者がいるため、残り日数で達成するできるかは微妙なラインですが、ぜひ会報となってもらいたいですね。
送料について、基本のみなら$24、拡張込み、もしくはAll Inの場合は$29とのこと。
想定の範囲内だったので一安心。
欲を言えば拡張込みで$25以下だったら良かったのにとは思いますね。
なお、送料はヨーロッパ地域以外は何故か$表記で一瞬混乱したのは秘密です。
まとめ
今回は『Yield』を紹介させていただきました。
ご興味持っていただけましたでしょうか?
ゲームとしては割と好みなタイプの作品なのですが、コンポーネントの量と価格が見合っておらず、€1リワードで悩み中。
ストレッチゴールも支援者数で解放なので、今のところ、プロジェクト実施期間中は€1リワードのままにしておいて、Hiveでプレッジマネージャーが解放されたらYield Kickstarter Edition + Expansionに変更しようかなって思っています。
あとは可能なら一度オンラインで遊びたいですね。
ルールは今回は一通り読んだので、あとは同卓してくださる方さえいればいけるはず!
戦闘システム的に『Scythe』と『Maria』を足したような雰囲気なので、面白いと思うんですけどねぇ。
では、今回はここまで。
また次回お会いしましょう。
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