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On Mars レビュー

本日はkickstarter発の『On Mars』をレビュー。
最近、TL上では少し落ち着いてきた本作の魅力が少しでも伝わればと思い、書かせて頂きます。

【そもそも『Terraforming Mars』との違いってどこ?】
昔から宇宙をテーマとしたゲームは多くありました。
ただ、ここ数年は火星を題材としたゲームがkickを中心に増えたように感じます。
今回レビューする『On Mars』もkickstarter発の火星を題材としたゲームです。
プレイヤーは企業の経営者となって、火星開拓を行います。
これだけ聞くと、『Terraforming Mars』を彷彿とさせるかもしれませんが、プレイ感は大分違います。
『Terraforming Mars』は、何世代もかけて火星の緑化など、人が最低限住める環境を整えるため割と派手目なアクションカードを駆使して開発が進んでいきます。
一部、攻撃的なカードはありますが、ストレスは少なくサクサク発展していくように感じています。
これはゲームを通して、火星の開拓初期段階からテラフォーミング化されるまでを体験できる本ゲームの特徴と言えるかもしれません。
一方、『On Mars』は火星の開発初期段階にスポットを当てた作品と私は認識しています。
例えば、ゲームの終了条件をみると『発見タイルの獲得』や『リサーチタイルの獲得』といった調査に関わるものや、『ボットの配置』や『科学者カードの獲得』といった開拓準備に関わるものが多くあります。
また、盤面に配置する建造物タイルも酸素や水の生成施設や入植者が住うシェルターと開拓初期段階を想像させるようなものが中心です。
ゲームのプレイ感も『Terraforming Mars』のようにサクサク発展していく訳ではありません。
常に資源はカツカツの中、ゆっくり発展していきます。
全てのアクションが他のアクションと複雑に絡み合い、どうやって開拓を進めていくか綿密な計画が必要となります。
常にギリギリですが、戦略を立てる面白さや上手くいったときの達成感は段違いです。
私はどちらの作品も好きなので良い悪いは言うつもりはありませんが、プレイ感が大きく異なることだけは念頭に置いてもらった方が良いかもしれません。

【On Marsってどんなゲーム?】
『On Mars』は前述の通り、火星を開拓していくゲームなのですが、大きく分けて2つのフェイズに分かれています。
1つが研究開発を行う軌道ステーション、実際に開拓を行うコロニーの2エリアから構成されたアクションフェイズと、コロニーと軌道ステーション間を行き来するシャトルフェイズです。
これらのフェイズを繰り返しながら、ミッションカードに示された3つの目標を達成すると残り1ターンだけプレイして、ゲーム終了となります。
では、各フェイズについて説明していきます。

◎アクションフェイズ
アクションを行えるエリアには、前述の通り、軌道ステーションエリアとコロニーエリアに分かれています。
どちらかのエリアでアクションを行なっている間は、もう片方のエリアのアクションは行えません。
もう片方のエリアでアクションを行うためには、シャトルフェイズで移動が必要です。
エリアの選択はメインボード上段にある手番順トラックで行うことができます。
名前の通り、このトラックはアクションを行う順番を示しています。
トラックは全部で8ヶ所あり、1〜4ヶ所目までは軌道ステーションエリア、5〜8ヶ所目までがコロニーエリアです。
トラックの中には配置すると効果を得られるものもあるため、どこに配置すると有利なのか考えながら配置すると良いかもしれませんね。
アクションの中には、入植者コマの配置が必要なものと、必要がないものがあります。

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アクションスペースの上段に赤色の入植者アイコンが描かれていれば入植者の配置が必要、何も描かれていなければ不要です。
配置が必要なアクションスペースには、入植者配置用のスロットもあるので、そこで判断してもらっても良いかもしれません。
ここで1つ注意点があります。
赤色の入植者が描かれたエリアのアクションを実行するとき、もしも既にアクションスロットに他の入植者がいる場合、追加でコストを支払わなければなりません。
コストはアクションスロットに配置された自分以外の入植者の色数分、自分の入植者を労働区画に送るか、クリスタルを消費することで満たすことができます。
例えば、既に他のプレイヤーが緑色と水色の入植者をアクションスロットに配置されていたとします。

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そのとき、自分の入植者(紫色)を配置するためには、まだ使っていない入植者を2人労働区画に送るか、クリスタルを2個消費する必要があります。

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では、既に配置されている入植者が他プレイヤーの水色と自分の紫色だった場合、どうでしょうか。

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この場合、他のプレイヤーの入植者は1色のみのため、支払うコストは1個のみとなります。

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また、実行したいアクションが全て埋まり、空きがない場合、既に配置された入植者の中で最も多く置いているプレイヤーの入植者を持ち主の労働区画に戻します。
その後、空いたスペースには自分の入植者を配置することができます。
このとき、配置され入植者が同数だった場合、その両方をプレイヤーの労働区画に戻すことになります。
アクションによってはクリスタルを消費、または労働区画に入植者を送ることで再度同じアクションを実行できるものもあります。
追加アクションができるエリアには、アクションスペースの下段に緑色の入植者アイコン、またはクリスタルアイコン
通常アクション終了後、クリスタルを消費してエグゼクティブアクションを実行できます。

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エグゼクティブアクションは、計画書に記載された協力な能力を発動させたり、資源を獲得したりすることのできるセカンドアクションのことです。
最初の内、選べるエグゼクティブアクションは3種類しかありませんが、⑨移民船受入を行うことで新しく使えるアクションが増えていきます。
このアクションを上手く運用することで、他のプレイヤーより有利にゲームを進められます。
そのため、積極的に使用することをお勧めします。

◯軌道ステーションエリア

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軌道ステーションエリアでは、火星開拓の準備に必要なテクノロジーの入手や開発、倉庫に保存された資源の獲得などを行えます。

①計画書の獲得

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ディスプレイに並んでいる計画書カードを1枚獲得します。
獲得した計画書は自分のプレイヤーボードの隣に置き、カードに描かれた資源を貰います。
このとき、カードの上には上級建設物マーカーを乗せます。

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計画書は非常に強力ですが、獲得しただけでは能力を発揮できません。
後述するアップグレードを行い、上級建設物マーカーを建造物タイルの上に配置することによって、計画書に記載されたエグゼクティブアクションが使用可能となります。

②テクノロジーの導入

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コストを支払って、テクノロジータイルを獲得することができます。
獲得したテクノロジータイルはプレイヤーボードの研究所エリアの左端から配置していきます。

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このとき、配置したスペースに記載されたボーナスを受け取ることができます。

③研究開発

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コストを支払えれば、研究所エリアにあるテクノロジータイルを2回まで右側に移動させ、移動先にボーナスが記載されていれば受け取れます。
これは同じタイルを2回動かしても良いですし、違うタイルを1回ずつでも構いません。
研究開発を行うと、タイルの効果を研究所エリア上段に記載されたレベルに応じて、強化することができます。
例えば、ローバーの移動距離を伸ばすタイルを研究開発すると、通常の移動距離に加えて開発レベルに応じて、追加で移動することが可能となります。

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ここで注意点が1つ。
一見するとテクノロジータイルの効果を使用できるのは開発をした本人のみと思えるかもしれませんが、実は違います。
この効果は他のプレイヤーも使用することができるのです。
このとき、効果を使われたプレイヤーにも利点として酸素を1つ得るか、使用されたテクノロジータイルのレベルをコストなしで1つあげることができるのです。
研究開発は後述する複合建造物作成に必要不可欠となってきます。
詳細は⑦建設で改めて説明します。

④補給

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倉庫から好きな資源か、クリスタルを1つ獲得することができます。
ちなみに獲得できる資源は、盤面に配置された自分のシェルターの数+1です。
忘れがちなので、ご注意ください。

⑤着陸ポッド

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通常、軌道ステーションからコロニーへの移動方法は後述するシャトルフェイズのみですが、着陸ポッドを選択すると移動が可能となります。
また、コロニー側のアクションスロットと労働区画にある自分の入植者を全て居住区画に回収します。
その後、コロニー側の手番順トラックを選択します。

○コロニーエリア

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コロニーエリアでは、建造物の建築やアップグレード、入植者を増やすために移民船受入等、火星の開拓を行うアクションが中心となります。

⑥コントロールセンター

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ローバーとボットをそれぞれ2マスずつ移動させることができます。

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ローバーは火星上にあるクリスタルやボーナスタイルなどの回収専用の車両です。
回収したボーナスタイルなどは、その場で効果が適用されます。
一方、ボットは隣接マスに建造物の建設やアップグレードを行えますが、クリスタルやタイルのあるマスで移動を終えると、それらは破棄しなくてはなりません。

⑦建設

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既に建設されている6種類の建造物タイルから1種類を選び、そのタイルと同じものを2マス離れたマスか、隣接マスに建てることができます。
隣接マスに建設された建造物は複合建造物と呼ばれ、通常よりも強力な建物として扱われます。
建設できるのは予定地の隣接マスにボットがいる場合のみです。
また、建設済みの建造物に隣接した場所に建てる場合、対応したテクノロジータイルを誰かが取得しておく必要があります。
例えば、既に2つのタイルが連結した水の複合建造物があるとしましょう。

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この場合、テクノロジータイルのレベルが+2なら3個目の施設を隣接地に建設することができるのです。

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では、続いて建設の手順を説明していきます。
まず、建設したい建造物のコストを支払います。

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このコストは建設をする施設によって異なるため、注意が必要です。
また、鉱山を建設する場合、建てたばかりの鉱山に入植者を配置しなくてはなりません。

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これが鉱山のコストとなるからです。
建造物タイルの裏面には、クリスタルマークが描かれているものもあります。

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その場合、指示に従って火星上にクリスタルを配置することになります。
但し、指定されたマスに他のタイルやコマがないことが条件です。
そこまで終わると、後は資源の発生のみです。
発生する資源の量は、建造物の大きさに比例します。
例えば、3つのタイルが連結した水の複合建造物があったとします。
そこに4つ目のタイルを配置した場合、水資源を4つまで獲得することができるのです。

⑧アップグレード

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コストとして鉱物を1個消費し、火星上に既に建設された建造物の上に上級建造物マーカーを乗せ、施設をアップグレードすることができます。

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アップグレードには、事前に建てたい建造物の計画書カードを獲得しておかなければなりません。
また、アップグレードしたい建造物に隣接したマスにボットもいる必要があります。
このアクションを行うと、シャトルフェイズでコロニーから軌道ステーションに行く際に、アップグレードした建造物から対応する資源が生産されます。
更に計画書カードの効果も開放となり、エグゼクティブアクション時にコストを支払えば記載された効果を使用できます。

⑨移民船受入

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コストとして植物と水をそれぞれ1個支払えば、個人ボードのデポから宇宙船格納庫へシャトルを移動させられます。

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移動させると入植者を2人か、入植者1人とボット1台を獲得できます。
獲得した入植者は居住区画へ、ボットは自分のシェルター上に移動させられます。
注意点といて、移動させられるシャトルの数はコロニーレベルに依存します。
コロニーレベルについては、後述するLSSで説明を行います。

⑩科学者雇用/契約締結

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場に並べた6人の研究者カードを1枚選び、指定されたコストを支払えばその研究者を雇うことができます。

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研究者を雇ったプレイヤーは、カードが置かれていた場所に山札から任意の契約カードを選んで配置しなくてはなりません。

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契約カードはコストとしてクリスタルを1個支払えば獲得ができます。
獲得した研究者には2つの利用方法があります。
1つは得点計算時、研究者に対応した上級建造物マーカーの数×3点の勝利点を得られます。
このとき、勝利点を得られる上級建造物マーカーは相手のものも含まれます。
もう1つは計画書カードを利用したエグゼクティブアクションのコストとして使用できるのです。
本来なら、エグゼクティブアクションで計画書カードを使用する際、コストとしてクリスタルを2個消費する必要があります。
しかし、対応した研究者を雇用していれば、その研究者を使いたい計画書カードの上に配置することにより無料で効果を使用できるのです。

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これは自分で獲得した計画書カードだけではありません。
既に計画書カードの上に上級建造物マーカーがなく、雇用した研究者に対応していれば、他プレイヤーの計画書カードも無料で利用が可能となります。
一見、他のプレイヤーからすると自分の計画書カードを勝手に使用され、損しているようにも見えますが、その研究者が自分の計画書カードの上にいる間は使われたプレイヤーも無料でその効果を利用することができるのです。
次に契約カードについてです。
契約カードは勝利点です。
但し、獲得しただけでは得点にならず、獲得後に契約カードに記載された条件を満たさなければなりません。
その条件とは指定された資材の収集や複合建造物上に上級建造物マーカーの配置など様々です。

○LSS(Life Support System)
LSS(Life Support System)とは火星で生命維持に必要な施設(電気・水・植物・酸素を生産する施設)のことを指しています。

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これらの施設が建設される度にLSSは上昇し、それが複合建造物の場合は、加えて個人ボードから進捗キューブを対応するLSSレベルの下に配置します。

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また、ある条件を満たすとコロニーレベルも上がります。
その条件とは、各LSSマーカーがコロニーレベルマーカーのレベル以上になることです。
例えば、コロニーレベルが2、LSSマーカーは電気3・水2・植物1・酸素2だったとします。

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このとき、植物の建造物を建設すると対応するLSSマーカーが上がり、全てのLSSがコロニーレベル以上となったことで、コロニーレベルも3に上昇する訳です。
各LSSマーカーが上昇するとボーナスを獲得できます。
まず、ランダムに設定された列ごとのボーナスです。
この詳細はゲームセットアップ時に決まりますので、確定次第確認をオススメします。
この他にも、列ごとのボーナスの左側に記載されたクリスタルや鉱物の獲得、ボットの移動などの4種類から1つ効果を得られます。
ここで注意点があります。
これらのボーナスはコロニーレベルを超えてLSSマーカーを上昇させても得られません。
先程の例だと、LSSレベル2の水と酸素をコロニーレベルが2状態で更に上げたとしても、ボーナスは得られない訳です。
また、火星開拓に必要不可欠な電気・水・植物・酸素以外の施設を建設してもボーナスは得られません。
この2点は特に勘違いしやすいので、ご注意ください。
続いて、コロニーレベルの上昇について説明します。
コロニーレベルが上昇すると、倉庫やテクノロジータイル等の補充、進捗キューブの個数に応じた勝利点の獲得(コロニーレベル1・2のみ)が発生します。
また、シャトルフェイズで軌道ステーションとコロニー間の往復頻度が徐々に長くなっていき、レベルが4に達するとシャトルは移動しなくなります。
更に、コロニーレベルによってはゲーム終了条件であるミッションカードの進捗に関わらず、クリア扱いとなり、ゲームの終了が強制的に早まります。
この他にもコロニーレベルは⑨移民船受入アクションにも関わり、レベルの上昇に合わせて、受入可能となる移民船の数も増える訳です。
施設を建設しないと火星開拓は進みませんが、開拓が進み過ぎるとエリア間の移動ができなくなり、ゲーム終了も早まるため、どのタイミングで施設を建てるのか難しいところですね。

◎シャトルフェイズ
全てのプレイヤーがアクションフェイズを実行したら、シャトルフェイズに移行します。
シャトルは矢印の方向に1マス進み、既に赤枠マスに到達していた場合、軌道ステーションとコロニー間の航行が発生。

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航行が発生したタイミングで、シャトルと同じエリアにいるプレイヤーはシャトルに同乗してエリア間を移動できます。
また、エリア間の航行が発生していなくても、宇宙船格納庫にあるシャトルを1機消費することでエリア間の移動は可能です。
ゲーム開始時、エリア間の航行は毎ターン行われますが、LSSのコロニーレベルに応じて、シャトルのスタート位置が後ろに下がっていき、レベル4までいくとエリア間の航行がなくなるため、注意が必要。

○コロニーへの渡航
まず、2枚ある発見タイルから1枚を選択し、ローバーから3マス離れた何も置かれていないマスに配置します。
このタイルはローバーで移動した時のみ獲得が可能です。
獲得したタイルは、その場ですぐに解決しなくてはなりません。
次に入植者を居住区画に回収します。
回収するのはコロニー側のアクションスロットと労働区画に送られた入植者です。
最後に手番順トラック5〜8の中から空いているマスに配置をして終わりとなります。

○軌道ステーションへの渡航
火星上にある自身の上級建造物マーカーと入植者のいる鉱山から資源が産出されます。
続いて、軌道ステーションのアクションスロットと労働区画にいる自身の入植者を居住区画に回収します。
最後に手番順トラック1〜4中から空いているマスに配置して終わりです。

◎得点計算
得点は現在のポイントに以下の7項目を加算し、合計点が1番高いプレイヤーの勝利となります。

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①LSSに配置した進捗キューブの数。
②宇宙船格納庫にあるシャトルの数。
③アクションスロット及び労働区画整理にいる入植者を全て下のマスから順に居住区画に戻して、埋まっている位置に応じた点数。
④研究所にある全てのテクノロジータイルの合計点。
⑤上級建造物マーカーのない計画書カードごとの点数。
但し、上級建造物マーカーが残っているカードは点数を失うため、注意が必要。
⑥科学者カードに指定されているタイルの上にある上級建造物マーカーの数。
これは他のプレイヤーの建物も数えます。
⑦達成された契約カードごとの点数。
但し、条件を満たしていない場合、得点を失う。

【オススメポイント】
・多彩な勝ち筋
得点計算からも分かる通り、加点できるポイントは多く用意されています。
一見すると得点効率の良い契約カードを狙いがちですが、そこに手が出せるようになる前にゲームが終わってしまうことも多々あります。
そのため、一概に効率的とは言えません。
また、どこか一点に絞って点数を取りに行っても、他の要素で取れていなければ勝つことは困難です。
他のプレイヤーの動きを見つつ、どこを得点源とするのか、ゲームの度に展開が変わり、その都度、頭を悩ませる。
そんな悩ましいゲームがお好みの方にオススメです。

・中盤以降の収束率の高さ
ゲーム前半は資源も少なく、カツカツの中で進んでいくため、なかなか火星の開拓は進んでいきません。
ですが、コロニーレベルが上昇するにつれ、火星開拓と共に目標カードの達成速度も上がり、あっという間に終了条件を満たすこともしばしば。
前半はゆっくり、後半のスピード感ある展開に痺れました。
是非、体感してみてください。

・体感時間は短いかも?
これぐらい重たいゲームだと後半ダウンタイムが長くなりがちですが、長考さえなければアクション自体も単純ですし、意外とサクサクゲームが進みます。
初回こそ4時間以上かかりましたが、それ以降は2時間以内に終わり、思っていたよりもサクッと遊べる印象を受けました。

【気になるポイント】
・ルールが複雑
ルールとしては、一般的なワーカープレイスメントではあるため、ボードゲーム慣れしているプレイヤーからすると簡単ではある。
選択できるアクションも10種類と多めなため、インストにはそれなりに時間はかかりそう。
また、アクションの中には、他のアクションにも関わる要素もあり、混乱しがちなポイントと言えます。
特に研究開発、建設、科学者雇用、エグゼクティブアクションは混乱する要素も多いため、注意が必要。
可能であれば、既にプレイ済の方が1人でもいると大分スムーズに遊べると思います。

・運要素が皆無のゲーマーズゲーム
運の要素がセットアップで配置するLSSボーナスと発見タイル、あとは企画書カードの出てくる順番ぐらいしかありません。
そのため、プレイ回数が勝敗に直結する部分も多くあり、他のゲームよりも運の要素は低いように思えます。

【まとめ】
今回、『On Mars』をレビューしましたが、こちらは現在国内流通しておらず、購入は米Amazonのみとなります。
非常に悩ましく、リプレイ性も高いゲームなので火星開拓好きの方、戦略性の高いゲームが好きな方、是非遊んでみてください。
ラセルダ氏のゲームは他にも『Eacape Plan』や『Vinhos』など、遊びたいゲームがいくつかあるため、どこかのタイミングで手に入れたいと思います。

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