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kickstarter 2022年1月前半 気になるプロジェクトまとめ

新年に入って気が付けば半月も過ぎましたが、如何お過ごしでしょうか。
年末年始と暴飲暴食に明け暮れた、フォアグラ鴨野郎こと、SN DUCKです。
さて、皆さまは最近、ボードゲームで遊べておりますでしょうか?
私は年末年始にかけて、友達やフォロワーさんと対面でボードゲームを遊ぶことができました。
ですが、これから遊べる日が増えるかと思っていたところにオミクロン株の上陸で、気軽に遊ぶのが難しくなりそうで哀しみが溢れちゃいます。
このままでは遊べていないボードゲームが塔のよう高くなってしまいます。
それだけは何とか回避したいものですね。

さて、今回は1月前半にKickstarterで立ち上げられたプロジェクトの内、気になる作品をいくつか紹介したいと思います。
そうです、いつものアレです。
1月前半過ぎてるじゃんという突っ込みは華麗スルーしつつ、早速はじめたいと思います。
今年もTantrum House様(https://www.youtube.com/user/tantrumhousegames)のまとめ動画を参考にさせて頂きました。
いつも分かり易いまとめ、感謝です。
※出典の明記がない画像は全てBGGの当該作品ページよりお借りしています。
※記載された内容に誤りがあった場合、ご指摘頂けると助かります。

【Chang'an】

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プレイ人数:2~4
プレイ時間:30~45
メカニズム:Card Drafting, Hand Management, Variable Player Powers 
BGG Weight:3.00
デザイナー: Carlo Camarotto, Nestore Mangone
アーティスト: Sergio Chaves
パブリッシャー:Deer Games
キャンペーン期間:1月中~(?)※1
※1 プロジェクト開始は2月変更となったようです。

参照URL:

概要

唐時代の長安を舞台に都市開発者として宮廷からの支持を得ることを目的とした作品。
プレイ時間は30~45分と想像していたよりも短めです。
デザイナーはCarlo Camarotto氏とNestore Mangone氏の2人。
Carlo Camarotto氏は2021年にヴェネツィアのガラス職人を題材とした『Murano: Light Masters』が初作品のようです。

画像2
https://boardgamegeek.com/boardgame/341256/murano-light-masters

Nestore Mangone氏は科学革命が起こった17世紀を舞台に偉大な天才たちと肩を並べることを目指す科学者の1人として新しい理論の発見を目指す『Newton』や、フィレンツェの市民として名声と威信の獲得を目的とした『Masters of Renaissance: Lorenzo il Magnifico – The Card Game』などがあります。

https://boardgamegeek.com/boardgame/244711/newton
https://boardgamegeek.com/boardgame/280453/masters-renaissance-lorenzo-il-magnifico-card-game

また、今年発行が予定されている、チャールズ・ダーウィンのガラパゴス諸島を巡る冒険を題材とした『Darwin's Journey』にも関わっているようです。

https://boardgamegeek.com/boardgame/322289/darwins-journey

アートワークのSergio Chaves氏は巨大なモンスターが闊歩する魔法世界を舞台とした『Dwellings of Eldervale』を担当されていた方です。

https://boardgamegeek.com/boardgame/271055/dwellings-eldervale

パブリッシャーはDeer Games。

https://boardgamegeek.com/boardgamepublisher/49276/deer-games

こちらのパブリッシャーから発行されている作品はBGGを見る限り、日本古来の庭園で紅葉を集める『Momiji』のみです。

https://boardgamegeek.com/boardgame/322282/momiji

ちなみに『Momiji』はKickstarterで支援者を集めた作品なのですが、プロジェクトとしては非常に順調だったようで、当初予定していた2021年9月には支援者に向けて発送開始していたようです。

ルール紹介

ゲームは可変ランド性を採用しており、プレイヤーボード上に9枚以上のカード配置することでゲームは終了となります。
終了時に最も勝利点を獲得していたプレイヤーが優れた都市開発者の称号を得られる訳です。

自身のラウンド中、3つのアクション(調査・生産・建設)から1つを選択することでゲームが進んでいきます。

生産は山札と共有エリアに表向きで置かれたカードから1枚を手札に加えることができます。
このとき、追加で資源を支払うと更に追加でカードを1枚手札に加えられるようです。

資源は以下の片方、もしくは両方行うことで生産が可能です。
生産方法としては、手札からプレイヤーボード上部エリアの4ヶ所から1ヶ所を選んで出す、もしくは既に置かれているカードを適用したい上部エリア移動させる必要があります。
その結果、カードに描かれた資源と、エリアに建設された建物の効果が適用できるようです。

建設は資源生産のためにプレイヤーボード上部に出したカードの中から1枚を選び、建てることができます。
このとき、プレイヤーボード上の任意のエリアに描かれたコストを支払わなければなりません。
建設したカードの内、人物が描かれているものは即時効果を持つとのこと。

この他にも手番中に1回、コイン2枚を支払って任意の資源を獲得したり、石材を支払って他プレイヤーから都市カードの獲得もできるようです。

その他

コンポーネントを見る限り、個人ボード4枚にカード、各資源だけなので選択できるプレッジも高額なものはないように予想。
ちなみに『Momiji』は個人ボードはなかったものの、カードと各資源のみで通常版€15、メインボードが同梱されるKS特装版でも€25とお安めだったようです。
送料も『Momiji』が€16だったことを考えると、高くても€20ぐらいでしょうか。
テーマ的に重量級の作品かと思いきや簡単で理解し易いルールと、短いプレイ時間で都市開発を味わえるゲーム性、なかなか素敵な作品のような気がしますね。
ちなみに1月前半のプロジェクトとして紹介しておりますが、1月15日現在確認したところ、2月までプロジェクト実施を延期したようです。
う~む…残念。

【Viscounts of the West Kingdom: Gates of Gold】&【Viscounts of the West Kingdom: Keeper of Keys】

プレイ人数:1~4
プレイ時間:60~90
メカニズム:
Area Majority, Deck Building, End Game Bonuses, Hand Management, 
Modular Board, Rondel, Set Collection, Solo, Variable Player Powers 
BGG Weight:未定
デザイナー:Shem Phillips, S J Macdonald
アーティスト:Mihajlo Dimitrievski
パブリッシャー:Garphill Games
キャンペーン期間:1月11日~
参考URL:

概要

West Kingdomシリーズ3作目『Viscounts of the West Kingdom』の拡張が2種類登場です。 
『Gates of Gold』では、この拡張では近隣の諸国から商人や労働者、その中に紛れ込んだ邪悪な思惑を持つ者たちが都市への移住を希望してきます。
プレイヤーは誰を迎え入れ、誰を追い返すかを判断しなければならないようです。
一方、『Keeper of Keys』は、緊張が高まる王国の宮廷内で志を同じくする役人たちと同盟を結んだり、奥深くに眠る財宝を手に入れるために暗躍するといった背景の拡張とのこと。
プレイ時間はどちらも60~90分と基本と同じようです。
デザイナーはShem Phillips氏とS J Macdonald氏です。
私のnoteでもお馴染み、Shem Phillips氏はヴァイキングを題材としたNorth Seaシリーズや、日本でも全シリーズが日本語化されているWest Kingdomシリーズのメインデザイナーです。

https://boardgamegeek.com/boardgame/75547/shipwrights-north-sea
https://boardgamegeek.com/boardgame/236457/architects-west-kingdom

また、今年はSouth Tigrisシリーズと呼ばれる新たな作品がKickstarterで支援者を募集する予定とのこと。

https://boardgamegeek.com/boardgame/350316/wayfarers-south-tigris

こちらの作品では西暦820年頃のアッバース朝を舞台に、バグダッドから周囲の土地や水路などの地図を作成していくようです。
S J Macdonald氏は、West Kingdomシリーズ以降に発行されたほぼ全てのGarphill Gamesの作品に関わっている方です。
ちなみに『Raiders of the North Sea』のリメイクに当たる作品でギリシャやペルシャなどの強国に対して侵略を行う『Raiders of Scythia』と、ハドリアヌスの長城を舞台にローマ軍の将軍となったプレイヤーは侵略者からの猛攻を防ぐ城壁を建設する、最も複雑な紙ペンゲームとの呼び声すらある『Hadrian's Wall』の2作品は、BGGを見る限り、彼が関わっていない数少ない作品のようです。

https://boardgamegeek.com/boardgame/170042/raiders-north-sea
https://boardgamegeek.com/boardgame/301880/raiders-scythia
https://boardgamegeek.com/boardgame/304783/hadrians-wall

パブリッシャーはニュージーランドに拠点を構えるGarphill Gamesです。

https://boardgamegeek.com/boardgamepublisher/9459/garphill-games

先程から紹介もしているNorth Seaシリーズなど、多くの作品を世に送り出しています。
こちらのパブリッシャーがKickstarterで立ち上げたプロジェクトは、私の知る限り到着が遅れたことはなく、寧ろ2ヵ月ぐらい早く到着するものがほとんどだったように記憶しています。
最近は残念ながら、Kickstarterの醍醐味でもあるストレッチゴールが設定されていないことも多いですが、それでも多くの支援者に支持されているところは流石としか言えませんね。

ルール紹介

まず、『Gates of Gold』から簡単に説明したいと思います。
本拡張には大きく分けて3種類の要素が追加されました。
まず、指定された手稿を今作から追加となったボード上に保管することにより、ゲームを有利に運べる特殊能力が解放できるようになりました。
この能力は一度解放されてしまえば、自身の手番中ならタイミング、使用回数の制限なく使える能力のようです。

もう1つの要素は自身のデッキに王命カードを追加することで、近隣諸国から移住を目指す人々を迎え入れるか、若しくは追い返すかを選択できます。

迎え入れた場合、選択された移民は自身のデッキに加えられます。
一方、追い返した場合は、王命カード1枚と任意の移民を除外して、銀貨3枚とカードの描かれた即時効果が適用されます。
このとき、注意が必要なのはこの即時効果には借金なども含まれるといった点です。

最後の要素は建造物に絡む目標タイルの追加です。
各プレイヤーが建造できる交易所、ギルドホール、工房の建設状況に応じて、ボーナスを得られるといったものです。

続いて『Keeper of Keys』です。
こちらの拡張には主に2種類の新要素が追加されました。
まず、公共の建造物の建設が可能となりました。
この公共施設を建設するには、建てたい施設と同タイプの建物を既に自身が建設している必要があります。
そのエリアに対して公共施設用のコストを支払うことで、既に建設された自身の建物を公共施設に建て替え、即時効果と継続能力による恩恵を得られる訳です。

もう1つの新要素としては、個人ボードのの下部に金庫タイルを嵌め込むことができるようになります。
特定のカードが嵌め込まれた金庫タイルのエリアに到達する度に特殊な特典や効果を得られるようです。

その他

プレッジは何種類か用意されており、拡張のみであればどちらもNZ$38とお求め安い価格帯のように感じます。
残念ながら、今作にもストレッチゴールは設定されておらず、その代わりと言えるかは分からないが、ViscountsのCollector's Boxが同梱されるプレッジを選択が可能となりました。
以前も触れたかもしれませんが、拡張は基本セットの箱にまとめて片付けたい派のDuck的には、非常に有難いですね。
送料はNZ$32と拡張として考えると高いようにも感じるが、Collector's Boxが同梱されるなら妥当とさえ思えてくる訳ですから、不思議なものです。

【まとめ】

今回は2つのプロジェクト、3作品を紹介させてもらいました。
気になるものはありましたでしょうか。
ちなみに私は『Viscounts of the West Kingdom』の拡張2種は条件反射で支援しております。
それに加えて、現在Makuakeで支援者を募っている『Millennium Blades: Set Rotation』も絶賛支援中。

https://boardgamegeek.com/boardgameexpansion/198507/millennium-blades-set-rotation

1月22日からは待ちに待った『Aqua Garden』の戸塚中央氏とuchibacoyaタッグの新作『Ostia』のプロジェクトがKickstarterで始動します。

https://boardgamegeek.com/boardgame/322421/aqua-garden
https://boardgamegeek.com/boardgame/347767/ostia

また、1月末には『Amalfi』のTakeWatch氏の新作、『Sapporo1876』も販売が始まるらしく、こちらも非常に楽しみです。
更に、2月に入るとテンデイズゲームズから『Paper Dungeons: A Dungeon Scrawler Game』と『Ark Nova』の日本語版も発売が予定されいます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/291962/paper-dungeons-dungeon-scrawler-game
https://boardgamegeek.com/boardgame/342942/ark-nova

今年は昨年より支援するプロジェクトを減らせたらと思っているのですが、これだけ面白そうな作品が多いと結果的にボードゲームに使う金額は変わらない可能性すらありますね。
相変わらず、誘惑に激弱なDUCKですが、今年も懲りずにKickstarterのプロジェクト情報をまとめていきたいと思います。

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