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kickstarter 2022年10月 気になるプロジェクト①【Age of Champagne】

どうも、お酒大好きDuckです。
元々、お酒は好きで最近は一人でもちょびちょび飲んでいたりします。
そんな私はお酒に関するゲームも好きで、有名なところだと Stonemaier Games『ワイナリーの四季』や、 Eagle-Gryphon Gamesの『Vinhos』などが有名ですね。

https://boardgamegeek.com/boardgame/183394/viticulture-essential-edition
https://boardgamegeek.com/boardgame/175640/vinhos-deluxe-edition

他にも日本酒の醸造にスポットを当てた『酒魅人』や、クラフトビールを作る『Brew Crafters』などなど、結構多いんですよね、お酒がテーマのボードゲーム って。

https://boardgamegeek.com/boardgame/268190/shumijin
https://boardgamegeek.com/boardgame/139898/brew-crafters

しかも、どれも面白くてハズレなし(当社比)だから、新作の情報をキャッチすると調べてしまうのはボードゲーマーの性なのだと思います。
てな訳で今回は一部で話題沸騰中の『AOC: Age of Champagne』をご紹介。
既に終了しているプロジェクトではありますが、気になった方は海外から輸入にしても良いかもしれませんよ。

【AOC: Age of Champagne】

https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne

プレイ人数:1~4人
プレイ時間:30~120分
メカニズム: Action Points, Contracts, Programmed Movement, Simulation, Worker Placement  
BGG Weight:3.25
デザイナー:Cyrille LEFRANC, Christophe POUEY, Franck Rubarbe
アーティスト:Cyrille LEFRANC
パブリッシャー:OLD HEN GAMES
キャンペーン期間:10月21日~11月10日4時11分迄
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/ageofchampagne/age-of-champagne-aoc/description

概要

マルヌ河畔にある家族経営のワイナリーを受け継ぐこととなったプレイヤーは3人の協力者と共にブドウを収穫し、設備を整え、セラーマスターを目指す作品。
時間はプレイ人数×30分の中重量級ゲーム。
BGG Wight3.25となかなか複雑そうな印象を受けました。
デザイナーはCyrille LEFRANC氏、Christophe POUEY氏、Franck Rubarbe氏です。
Cyrille LEFRANC氏はアートワークも兼任しています。
パブリッシャーは本作を発行するために立ち上げられたOLD HEN GAMES。
BGGを確認した限り、デザイナー、アートワーク、パブリッシャーともに今作が初めてのようです。
ゲームバランスは気になるところではありますが、カンヌ国際ゲーム祭のプロトラブコンペティションに選出されたらしく、そういう意味では期待度は高い作品ではないでしょうか。
また、アートに関しても黒板の板書をイメージさせるお洒落な雰囲気が好みです。

https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne
https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne

今作が初めてのプロジェクトということで製造面での不安がりましたが、本プロジェクトはKickstarterでお馴染みのストレッチゴールなどの時限式追加コンテンツを用意しない代わりに、年内(クリスマス前)の発送を予定しているようです。
その理由として、今後更に高騰が予想される製造費や輸送費を抑え、確実に支援者へゲームを届けるためにそのような決断に至ったらしく、クラウドファンディングよりプレオーダーに近い位置付けとなっています。
それならKickstarterでプロジェクトを立ち上げるのではなく、普通にプレオーダーでも良いような気もしますが、今後もKickstarterを使って支援者を募るのであれば、実績が作りに最適かもしれません。

ルール紹介

ゲームは10ラウンドに渡って進み、全てのラウンド終了時に最も点数の高いプレイヤーがセラーマスターの称号を得ます。
各ラウンドは5つのフェイズから構成されいます。
具体的には新たな『イベントの処理』、『協力者の配置』、『アクションの解決』、『葡萄の収穫』、『シーズンの終了』となります。

まず、『イベントの処理』ではスタートプレイヤーが山札からイベントカードを公開し、ラウンド中に適応されるイベントが決定します。

https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne

イベントにはいくつもの種類があります。
例えば、そのラウンド中は好天に恵まれたため売上が増えた結果、いつもよりも勝利点が多く得られたり、世界的な感染症の拡大から受注に制限が掛かって通常よりも受注できる注文の量が制限されたりと様々。

『協力者の配置』では各プレイヤーが交互に協力者をメインボード上に8か所あるアクションスペースに配置していきます。
このとき、各エリアには配置効果と呼ばれる能力が備わっており、各アクション解決後、その能力を可能な限り適応しなければなりません。
ここまで聞いて、何となく想像できた方もいるかもしれませんが、配置効果にはプラスに働くものとマイナスに働くものの2つがあるため、どこに協力者を配置するかが重要となりそうですね。
また、各アクションスペースには配置した協力者の人数に応じて、効果が強化されるところがあります。
そうなると、満遍なくアクションを実行するか、一点強化を狙うかも悩ましいところです。
アクションの解決は全てのプレイヤーがメインボード上に配置を完了するまで行われないところが珍しいかもしれません。

では、続いてアクション解決の流れについて確認していきたいと思います。
アクションは全部で8つあり、それぞれ番号が振られています。
1〜6までを『アクションの解決』フェイズ、7を『葡萄の収穫』、8を『シーズンの終了』で昇順に処理していきます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne

また、一部のアクションを除き、基本的には各プレイヤーは同時に解決するようです。
各アクション解決後、『協力者の配置』でも触れた配置効果が適応されます。

続いて、アクションの詳細を確認して生きたと思います。
まず、1番の『葡萄畑の購入』です。
こちらでは名前の通り、葡萄畑を個人ボード上に追加することができます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne

ここで追加した葡萄畑の種類によって『葡萄の収穫』フェイズで得られる葡萄の種類と量が決まります。

2番目のアクションスペースは『ワインプレス機の設置』です。
ワインプレス機とは葡萄を潰して果汁を搾る機械のことです。
ワイン作りと言えば、大きな桶に葡萄を詰めて手や足を使って搾る方法をイメージされる方もいるかもしれませんが、現代に於いては機械を使うのが一般的なようです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%A4%E3%83%B3%E9%86%B8%E9%80%A0

こちらのアクションを実行すると、割り当てた協力者の人数によってワインプレス機のレベルが1上昇します。
ワインプレス機のレベルによって、収穫した葡萄から搾り取れる果汁の量が変化しますし、到達レベルに応じてボーナスも得られるようなので、積極的にレベルを上げていきたいですね。

3つ目のアクションは『ワイナリーの設置』です。
こちらを実行するとワイナリーモジュールを自身のプレイヤーボードに配置します。

4つ目のアクションは『マーケティング戦略』です。
ここではセラーからエノテーカと呼ばれるワインの展示や試飲、販売を行う店舗へと運ばれ、その後、マーケティング戦略グリッドへと移動させます。
マーケティング戦略グリッドではワインの種類ごとに『トラディション・ブリュット』『ブラン・ド・ノワール』『ブラン・ド・ブラン』へと分類され、市場へと出荷される際に追加で得点を得られます。

5つ目は『市場への出荷』です。
このアクションによってヨーロッパ各地や世界各国からの注文を満たし、輸送手段を選択することができます。
まず、注文の受注ではワーカーを置いた場所によってできることの幅が異なります。
4つあるアクションスペースの内、上段の2つのどちらかに置ければ全ての注文カード(上段:仮受注、下段:受注)の中から1つを選択できます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne

一方、下段の2つのどちらかに置いた場合、選べる注文は下段の注文カード(受注)3枚のみですが、その代わり2枚を選択できます。
注文を選択したら、セラーから指定された種類のワインを取り除き、勝利点を得る訳ですが、更にマーケティング戦略グリッドにワインがあれば追加の勝利点を得られる訳です。
このとき、達成した注文が「受注」であれば、エリアに応じて特殊効果を持つボーナストークンを早取りで得られもします。
注文は一部のみを達成することもできます。
その場合、達成できなかったワインの個数分だけ得られる勝利点が下がるようになっています。

『アクションの解決』で処理を行える最後の1つは『ワインの抽出』です。
ここでは自身のワイナリーから取り出したスティルワインをブレンドしてキュヴェを作り、セラーへと保管します。
そのためにはワイナリーから取り出した3つのスティルワインをブレンドルールに従って混ぜ合わせ、出来上がったキュヴェを自身のセラーの空いているスペースへと配置します。

続いて紹介するのは『葡萄の収穫』フェイズです。
ここでは併せて『葡萄の収穫』アクションについても触れていきたいと思います。
『葡萄の収穫』フェイズは自分の持つ葡萄畑から葡萄を収穫し、ワイナリーへと保管ができます。
このとき、葡萄畑カードに記載された個数分キューブを受取るのですが、ワイナリーに保管できるのはプレス機の性能によって異なる訳です。

https://boardgamegeek.com/boardgame/356485/aoc-age-champagne

ここまで聞くと本記事を読んでくださっている方々は『葡萄の収穫』アクションが出てきていないことに疑問を持つかもしれません。
もしかすると、このフェイズ中に実行された収穫からワイナリーへの保管までが『葡萄の収穫』アクションではと思う方もいるのではないでしょうか。

何を隠そう、その通りです。
ただ、1点だけ訂正させてもらうと、フェイズ中に行われた行動はすべて自動的に解決されるため、アクションエリア自体はあるものの特にワーカーを置くスペースは存在しません。
では、何のためにアクションエリアが存在するのかと言えば…

正直、分かりませんね。
流れ的にはあった方が分かり易いと考えたからかもしれませんが、正直なくても良いように私は感じています。

最後は『シーズンの終了』フェイズです。
ここでは『葡萄の収穫』フェイズ同様、8つ目のアクションでもある『セラーマスターズ協議会』についても触れていきたいと思います。
まず、手番順の入れ替えが発生します。
手番順は『セラーマスターズ協議会』アクションを実行した方が先手番を取れるようになっています。
続いて、一部葡萄畑カードの入れ替えが発生します。
入れ換える葡萄畑カードは下段のカードだけです。
取り除かれたカードは捨札に廃棄し、上段のカードを下段へとスライドさせる訳です。

ここまでが1つのラウンドに発生するすべてとなります。
やることは多いですが、思いの外シンプルだなと感じました。
BGG Wightは3.25と書かれていましたが、個人的には3ぐらいでも良いようにも思いますね。
ゲームのインタラクションはワーカープレイスメントの早取りぐらいなものでしょうか。
最近の好みとしては多少バチバチしていた方が刺激的で良いかなって思います。

その他

本作は概要でも説明した通り、ストレッチゴールは存在しません。
また、豪華なDX版などもないため、Kickstarterに慣れ親しんでいる支援者には少し物足りないように思うかもしれません。
一応、今回のプロジェクトの支援者向けのコンテンツとしてコルク型のミープルが用意されていますが、これを目当てに支援する方jはほとんどいないように思います。

送料について、€46と想像していた以上に高く、これで支援を断念する方もいるレベルです。

https://www.kickstarter.com/projects/ageofchampagne/age-of-champagne-aoc/description

私は苦肉の策としてTwitterで希望者を募って、グループプレッジを選択することとしました。
そこそこ箱も大きそうなので、もしかしたら関税が掛かってしまう可能性もありますが、1人当たりの送料が€46が€22まで抑えられるなら、試してみる価値はあるように思いました。
一か八か感は若干ありますが、支出が多い季節なので何とか抑えたいところです。

【まとめ】

今回の記事は如何だったでしょうか。
今回は専門用語がとても多かったため、Webサイトで言葉の意味を調べつつだったので、ある意味書き上げるに苦労しました。
まぁ、作品に対する理解は深まりましたし、実は満足感は高かめです。
シャンパン自体はほとんど飲まないのですが、好きなお酒にについて知れるのは楽しいですな。
前回に引き続き、今回も終了してしまったプロジェクトなので、今更感は拭えませんが、興味を持ってもらえたなら記事を書いた意味もあったように感じます。
次回こそプロジェクト期間中に完成することを祈りつつ、今回はここまで…
また、お会いできれば嬉しいですね。

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