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Kickstarter 2020年7月後半 気になるプロジェクトまとめ

雨ばかりで憂鬱な日々が続いておりますが、如何お過ごしでしょうか。
梅雨はボードゲームにとって天敵です。
定期的に換気するだけでも良いらしいですが、最近遊べていない作品があるなら、手入れも兼ねて箱から出して愛でてみるのも良いかもしれませんね。
さて、7月も後半に入ったことですし、今回もTantrum House様(https://www.youtube.com/user/tantrumhousegames)の動画を参考に気になる作品をチェックしていきたいと思います。
※掲載されている画像はBGGとTwitterからお借りしています。
※記載された内容に誤りがあった場合、ご指摘頂けると助かります。

【Spirits of the Forest: Moonlight】

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プレイ人数:1~4
プレイ時間:20
システム:Card Drafting, Set Collection
BGG Weight:不明
デザイナー:Pierpaolo Paoletti, Michael Schacht
アーティスト:Natalie Dombois
パブリッシャー:ThunderGryph Games
キャンペーン期間:7月12日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/312760/spirits-forest-moonlight

2018年に発表された『Spirits of the Forest』の拡張登場。

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プレイ時間は20分と短く、とても遊び易そう。
デザイナーは2人おり、1人目のPierpaolo Paoletti氏は今作が2作目と経歴の浅めな方。
発行元であるThunderGryph Gamesのゲームエディター兼共同クリエイティブディレクターでもあります。
一方、もう1人は『Spirits of the Forest』のデザイナーでもあるMichael Schacht氏。
Michael Schacht氏は『Web of Power』や『Alhambra: Designers' Edition – Mega Box』など多くの名作を世に送り出している方です。

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『Web of Power』は今年に入ってから初めて遊びましたが、プレイ感は軽いのに悩みどころ満載で何度も遊びたくなってしまう作品でした。
そういう意味では、とても楽しみな作品だと言えます。
アートを担当されているNatalie Dombois氏は淡い色合いが特徴的なアーティスト。

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絵柄も独特で味わい深い方なので、今後の活躍にも期待ですね。
パブリッシャーのThunderGryph Gamesは、『Tang Garden』や、『Web of Power』のリメイク作品の『Iwari』を発行している企業です。

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『Iwari』の発送は大分遅れているようで、1月到着予定が7月中旬の今でも日本の支援者には届いていないらしい。
また、先日の更新を見る限り、カードのミスプリントが発見されたようです。
ただ、この点は早急に対応を進めているらしく、支援者には個別で差換カードが郵送されるとのこと。
発送は遅れているものの、カードの差換えなど丁寧で素早い対応をして貰えるのは支援者からすると有難いですね。
基本ゲームでは共通エリアからタイルを2枚ドラフトしていく対戦ゲームなのですが、この拡張を入れると他プレイヤーと協力するシナリオモードが追加されたとのこと。
その他にもマルチプレイモードが追加されており、なかなか盛り沢山です。
BGG上の画像を見ると、可愛らしいコマの数々がタイルの上に配置されています。

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説明を読む限り、これらのコマによって得点が大きく変わりそうですね。
こちらのキャンペーン、拡張版だけであればプレッジ金額もそこまで高くないように思われます。
基本ゲームをお持ちの方は是非支援を検討しても良いかもしれません。

【Vinyl: Big Band】

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プレイ人数:2~5
プレイ時間:60~75
システム:Hand Management, Set Collection
BGG Weight:不明
デザイナー:Eric Alvarado
アーティスト:不明
パブリッシャー:Talon Strikes Studios LLC
キャンペーン期間:7月28日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/293594/vinyl-big-band

こちらはレコードコレクターをテーマとした『Vinyl』の拡張。

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デザイナーのEric Alvarado氏の代表作となります。
『Vinyl』はこの他にもいくつかの拡張が発売されており、それだけ人気の高い作品だということが分かります。
アートを担当された方の情報は公開となっていませんが、過去作は全てJason Washburn氏が担当されています。
Jason Washburn氏は以前にも紹介した『Public Market』や『Winterborne』も手掛けている方です。

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そんな中、先日新しいパッケージ画像がTweetで公開されました。
それがこちら。

Jason Washburn氏のデザインもシンプルで好きですが、これはこれでレコード盤のパッケージみたいで良いですね。
パブリッシャーのTalon Strikes Studios LLCは先程もタイトル名を挙げた『Public Market』と『Winterborne』を発行しています。
『Winterborne』のアップデートを見ると、今年の2月到着予定が昨年11月には各国に向けて発送が完了していることから、スケジュール管理面では安心できそうですね。
ゲームは『Vinyl』の基本ルールに加えてウィンドウディスプレイ、ヒットチャート、コレクションという新たな要素が追加されるとのこと。
また、『Vinyl: Big Band』ではスイングとジャズ2つのジャンルのレコードを集めることに焦点が当てられているようです。
バックミュージックにスイングやジャズを流しながらお洒落に遊ぶと、気分が盛り上がりそう。
以前行っていた『Vinyl』のプロジェクトでは豪華版でも5000円前後だったようなので、今回も同等ぐらいのプレッジ金額ではないかと予想。
もしも、これぐらいの金額設定なら是非支援を検討したいところですね。

【Lizard Wizard】

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プレイ人数:2~5
プレイ時間:45~90
システム:Auction, Commodity Speculation, Hand Management, Push Your Luck, Set Collection
BGG Weight:不明
デザイナー:Glenn Drover
アーティスト:Jacoby O'Connor, Annie Stegg
パブリッシャー:Forbidden Games
キャンペーン期間:7月28日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/312767/lizard-wizard

プレイヤーは魔法学園から魔法使いを集め、ダンジョン探索行い、強力な魔法の研究しながら大魔術師を目指すカードゲーム。
プレイ時間は45~90分の中量級。
デザイナーのGlenn Drover氏は『Raccoon Tycoon』や『Railways of the World』を手掛けている方です。

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どちらも人気の高い作品なので、今作も期待が高まります。
アートワークを担当されたJacoby O'Connor氏は8月にアークライト社から日本語版の発売も決まっている『Evolution』のイラストを担当された方です。

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同じくアートを担当されたAnnie Stegg氏は『Raccoon Tycoon』からアートに参加されており、Jacoby O'Connor氏とはこの作品から一緒に製作されています。
『Evolution』や『Raccoon Tycoon』同様、今作のイラストも非常に美しく、トカゲ頭の魔術師たちも特徴的で素敵ですが、召喚される使い魔たちがとても可愛らしい。

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これはカードを眺めているだけでも楽しめる作品になりそうですね。
パブリッシャーのForbidden Gamesは『Raccoon Tycoon』の発行元です。
『Raccoon Tycoon』のアップデートを見る限り、製作自体に2~3か月の遅れが出ていたようですが、個人的には許容範囲のような気がしてくるから不思議なもの。
ゲームは6種類のアクションから1つを選択して進めていくようです。
アクションは魔法の研究に必要な素材を集めや魔法使いの雇用など、どこから実行するか悩ましい。
アクションには使い魔の召喚も含まれており、召喚した使い魔をダンジョンに潜らせることもできます。
しかし、使い魔なので強い訳はなく、モンスターから2回攻撃されてしまうと集めた財宝も全て失ってダンジョンから逃げ帰ってきてしまうため、どのタイミングで呼び戻すかが重要。
このダンジョン探索の部分だけ見ると『Incan Gold』に似ていると感じますね。

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本作は今のところ、コンポーネントにカードが含まれている以外の情報がなく、プレッジの設定金額も低めと予想。
高くても4000円ぐらいではないかと思います。
こちらもキャンペーンスタートが楽しみな作品ですね。

【Tutankhamun】

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プレイ人数:2~6
プレイ時間:30
システム:Card Drafting, Modular Board, Set Collection
BGG Weight:不明
デザイナー:Reiner Knizia
アーティスト:Jacqui Davis, Matt Paquette
パブリッシャー:25th Century Games
キャンペーン期間:7月28日~
BGGURL:https://boardgamegeek.com/boardgame/286667/tutankhamun

プレイヤーはツタンカーメン王の死後、一緒に納める埋葬品を集め、新しいファラオから最も位の高い司祭に任命されることを目指すゲーム。
プレイ時間は30分と軽め。
デザイナーは『Battle Line』や『Modern Art』でお馴染みのReiner Knizia氏。
彼が制作に関わったゲームはBGGに登録されているだけでも590タイトルを超えます。

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現在、Kickstarterキャンペーン中の『Whale Riders』も彼の作品です。

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一体、どれぐらいのプロジェクトを同時進行しているのか気になるほどに精力的に活動されています。
アートワークを担当したのは『Viticulture』や『Manhattan』を手掛けたJacqui Davis氏と、『Tiny Towns』や『Custom Heroes』のMatt Paquette氏の強力タッグ。

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公開されている画像見ると、エジプトの神々の顔つきはJacqui Davis氏の絵柄のように感じます。

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パブリッシャーはReiner Knizia氏の『Ra』や初期の宇宙プロジェクトを題材とした『Space Explorers』を発行している25th Century Gamesです。

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こちらのパブリッシャーがKickstarterで支援を呼び掛けていた『Jurassic Parts』のアップデートを見ると、現在出荷に向けての準備が着々と進んでおり、元々予定していた7月中の到着は難しそうではあるものの、8月下旬ぐらいには各国の支援者に届きそうです。
ゲームはタイルを集めて得点を競うタイプようですが、1枚1枚のタイルが台形になっており、それらを繋げることでナイル川の流れを表しています。

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そのためプレイヤーコマもナイル川を渡る船をイメージされており、全体的なデザインにもマッチしているように感じます。

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また、コンポーネントも豪華でツタンカーメン王の棺や神々の頭を模した木ゴマも良いですね。

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それでも箱の大きさも中箱サイズのようですし、プレッジ金額も見た目よりは抑え目で6000円ぐらいかもしれません。

【まとめ】
今回は拡張多めで紹介しました。
私としては『Vinyl: Big Band』が一番気になりますね。
レコード盤のコレクターというテーマがとても好み。
言語依存度がどれぐらいあるのかは気になるところです。
また、『Lizard Wizard』もプレッジ金額によっては支援したいところ。
それにしても今月も魅力的な作品が多くて嬉しい悲鳴。
8月も多くの作品がキャンペーンを開始するでしょうし、楽しみは尽きませんね。

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