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kickstarter 2022年9月 気になるプロジェクト①【Age of Comics: The Golden Years】

どうも、怒涛の着弾ラッシュに色々と追いついていないDuckです。
いやはや、積んでますね。
翻訳も終わってないですね。
どうなってるんじゃ…我ぇ。
正直、着弾の速度に翻訳が追い付いていないので、ボードゲームの収集を一度ストップした方が良いんじゃないかと思うのだけど、それでも気になる作品が発表され続けるんだもん、仕方ない。
今回は既に終了しているプロジェクトで誠に申し訳ないけれども、もしかしたらLate Plageするかもしれないし、興味を持ってもらえれば、そのときにでも発注してみてくださいな。

【Age of Comics: The Golden Years】

https://boardgamegeek.com/boardgame/349963/age-comics-golden-years

プレイ人数:2~4人
プレイ時間:50~120分
メカニズム:End Game Bonuses, Hand Management, Open Drafting, Turn Order: Stat-Based, Worker Placement, Worker Placement Different Worker Types 
BGG Weight:2.50
デザイナー:Giacomo Cimini, Sónia Gonçalves
アーティスト:Laura Guglielmo
パブリッシャー: Lirius Games
キャンペーン期間:9月30日~10月19日19時24分迄
参考リンク集:

https://www.kickstarter.com/projects/liriusgames/age-of-comics-the-golden-years/description

概要

アメリカン・コミックスの黄金時代と呼ばれていた1938年〜1954年までの17年間を出版社の編集ディレクターの1人として、アーティストとシナリオライターの雇用や新たなジャンルの開発などを行い、ヒット作を作り出す作品。
プレイ時間は50分~120分の重量級。
その割にBGG Wighは2.50と想像していたよりも軽め。
BGGを見る限り、デザイナー、アートワーク、パブリッシャーともに今作が初めての作品らしい。
ですが、デザイナーのGiacomo Cimini氏とSónia Gonçalves氏は特殊な経歴を持っているため、注目したいところ。
まず、Giacomo Cimini氏はイタリアの映画監督で過去に『The Nostalgist』や『Il  Talento del Calabrone』といった作品を世に送り出しています。
一方、Sónia Gonçalves氏はポルトガルの経済学者として15年間に渡り、教育・研究に従事していた経歴を持っているようです。
私の勝手なイメージですが、ボードゲームのデザイナーって博士号をお持ちの方が多い印象がありますよね。
アートワークを担当されるLaura Guglielmo氏は目立った経歴は見つけられませんでした。
とはいえ、1950年代を彷彿とさせるボックスアートやコミックスのカーバーなど、世界観を非常に大切にしていることが分かる丁寧な作りは好感が持てます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/349963/age-comics-golden-years
https://boardgamegeek.com/boardgame/349963/age-comics-golden-years

また、コレクターエディション限定ではありますが、アメリカン・コミックスの第一線で活躍するアーティストがゲストイラストレーターとして参加されています。
私はあまり詳しくないのですが、バットマンやマッドマックス:フューリーロードのRiccardo Burchielli氏や、アメイジング・スパイダーマンのGiuseppe Camlincoli氏など、有名作品にも関わるイラストレーターが多く参加するらしく、どんなイラストが登場するのか、今から楽しみですね。

ルール紹介

本作は5ラウンドに渡って4体のワーカーをアクションスペースに配置していく典型的なワーカープレイスメントです。

https://boardgamegeek.com/boardgame/349963/age-comics-golden-years

配置が可能なアクションは採用、開発、アイディア出し、印刷、販売、印税の6種類。
ワーカーを配置できるスペースはプレイヤー人数+1と比較的余裕のある作りな気がします。

ここからはアクションの詳細について、見ていきたいと思います。
まず、採用と開発アクション。
採用はライターとアーティスト、開発では作りたいコミックスのジャンルを手札に加えることができます。
開発の一部を除き、基本的にどちらのアクションもコストは掛かりません。
今作において人材の確保と新たなジャンルの開発は、コミックスを製作する上で絶対に必要な資源です。
これらのアクションはゲームを進める上で基本となるため、コストを設けていないのだとは思いますが、もう少し辛い方が私好みだったりします。

続いてアイディア出しです。
このアクションでは6種類のアイディアトークンからアクションスペースに記された数分をボード上とサプライから獲得します。

https://boardgamegeek.com/boardgame/349963/age-comics-golden-years

これらのトークンもライターやアーティスト、ジャンル同様に後述するコミックスを印刷する上で、不可欠となる資源となります。

ここまでコミックスを製作に必要な人材とアイディアといった資源を集めてきました。
次は、それらの資源を使った印刷アクションとなります。
このアクションはオリジナル作品の印刷と、他のプレイヤーが既に印刷したコミックスをパクった作品を印刷する2種類に分かれます。
オリジナル作品の印刷には、まずライター、アーティスト、ジャンルカードを個人ボードに配置します。
このとき、コストとしてライターとアーティストカートに記されている値と同数のお金(クリエイターへの賃金)を支払わなければなりません。
また、印刷したジャンルと合致するアイディアトークンを2枚支払う必要もあります。
これらのコストを支払うことができればコミックスの印刷が完了します。
このとき、そのコミックスがオリジナル作品だったり、作者が特定のジャンルに特化していたりすると一定のファンが付いた状態でチャートをスタートすることができます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/349963/age-comics-golden-years

こうして発行されたオリジナル作品はゲーム終了時に追加の勝利点を得られます。

一方、既に発行されたオリジナルがあれば、パクリ作品を発行することも可能です。
倫理観的にはアウトではありますが、ゲーム内においては支払うコストを抑えつつ、資金を稼ぐ方法として間違いではないように思います。
パクリ本の作成に必要なものはライターとアーティスト、2人のクリエイターに支払う賃金だけです。
また、作者が特定のジャンルに特化していればオリジナル作品同様、ファンもついた状態でチャートをスタートできます。
これだけ聞くと良いことだらけのように感じられるかもしれませんが、ゲーム終了時に追加の勝利点を得られないなど、オリジナル作品に劣るところもしっかり用意されているようです。

販売アクションでは販売員に街を移動させながら各販売店から注文を受注して回ることができます。
移動には徒歩の他、タクシーや公共交通機関を使った遠距離の移動も可能です。
各販売店で受注できる数はアクションスペースに値が記されています。
受注した注文タイルは達成条件が整うまで個人ボードに保管され、条件が整い次第、タイルを裏返すことでファンを獲得できます。

https://boardgamegeek.com/boardgame/349963/age-comics-golden-years

もしも、手元に裏返せていないタイルが残ってしまった場合、そのままファンの減少へと繋がり、結果的最終スコアへと影響してしまいます。
そのため、達成できる注文タイルを見つけるべく、町中を走り回らなければならない訳です。
ここは引き運の要素もあるので、好みは分かれるかもしれませんね。

最後に紹介するアクションは印税です。
このアクションではアクションスペースの横に記された印税を獲得することができます。

これらのアクションを繰り返し、5ラウンドが経過した段階で得点計算となります。
得点はラウンド中に獲得した勝利点の他に、ファン数や手元に残った資金、アイディアトークンの数、発行したオリジナル作品から得られる得点の5つとなります。
これらを合計し、最も勝利点が高いプレイヤーの勝利となる訳です。

私的に気に入っているシステムはファンの増減に関するルールです。
例えば、各ラウンド終了時には必ず、ファン数が1つ減ります。
これは長期間に渡ってファン数を維持することに対する難しさを表しています。
このようにゲームのフレーバーとシステムがマッチしていると没入感が高まり、テンション上がりますよね。

他にも細かな要素はあるかと思いますが、ザックリとはこんなところでしょうか。
資源の獲得までは簡単すぎるのではと思わなくもありませんでしたが、販売アクションやファン数の管理といった要素から想像以上に歯応えのある作品なように感じました。

その他

本作のストレッチゴールは全部で9種類。
一部、コレクターズエディションでしか適応されないものもあるので、要注意。
ほとんどがコンポーネントのアップデート系なのは少しつまらないような気もしますね。

選択できたプレッジは通常版€45とコレクターズエディション€65の2種類のみ。
コレクターズエディションには専用インサートやボックススリーブなど魅力溢れるコンポーネント盛り沢山な訳ですが、私的には同梱される戦争ミニ拡張と、実際にアメリカン・コミックスのアートワークを担当している6人のアーティストによる書き下ろしイラストのコミックスカードに惹かれちゃいますね。

送料は通常版€25、コレクターズエディション€30と想定の範囲内でした。
とはいえ、送料を含めると1万円を超えてしまうのがデフォルトになってきているのは辛いところです。

https://www.kickstarter.com/projects/liriusgames/age-of-comics-the-golden-years/description

早く円相場が落ち着いていてもらいたいものです。

【まとめ】

今回の記事は如何だったでしょうか。
既に終了しているプロジェクトではありますが、何かのタイミングで興味を持ってもらえれば嬉しいです。
まだまだ、ボードゲームも翻訳も記事も詰みまくってはおりますが、引き続きお付き合いいただけますと幸いです。
では、また次回お会いしましょう。

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