挫・人間について

初めてバンド名を聞いたのはラジオっ子だった中学生のとき。14歳。
変な名前〜って思ったから印象に残ってた。(同じ理由でズットズレテルズと釈迦釈迦チキンも覚えてる)
曲は、ウーンそんなに好きじゃないかも。

大学生になった。20歳。
TSUTAYAで暇をつぶしてると見覚えのあるバンド名が目についた。
閃光ライオット出てたバンドじゃーーーん?
なんとなく手に取ったテレポート・ミュージック、結構好きになった。定期的に何度も何度も聴く御殿入りアルバムになった。でも他のアルバムに手を伸ばしたり新譜を追ったりする熱量はなくって、その13曲だけが私にとっての挫・人間だった。

社会人7年目になった。28歳。
夫と行ったロックフェスに出ていた。
入場規制のかかるぎゅうぎゅうの会場で、初めてそのバンドに直に触れた。

もうめちゃくちゃにかっこよかった。
半分以上が初めて聴く曲だったけど、終始夢中だった。ライブが終わっても興奮冷めやらず、その場でタワレコサイトでDVDを買った。

帰りの電車で、下川くんのライトとレフトのふたりは数年前に脱退したこと、今はアベさんの後任で加入した声児さんと二人体制なこと、その他色々あったことをインターネットの海から知った。

2024年今日まで挫・人間を続けてくれていて本当によかった、と思った。

30歳目前になって昔よりも夢中になれるものが減った。日々仕事や家庭のことで頭がぱんぱんで、学生のときはどっぷり浸かってたサブカルチャーを開拓する余裕がなくなった。

そんな中これほどまでに夢中になれるバンド、感謝しかない。出会ってから魅力に気付くまで、まあ時間がかかっちゃったけど、今好きになれてよかったな。


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