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1787回目: 自分は相手にイラっとされている

認知科学者、今井むつみ先生の本
『「何回説明しても伝わらない」は
なぜ起こるのか?』

引き続きさまざまなメディアで
取り上げられています。

なぜ何回説明しても伝わらないのか?

多くの方がイラッとする感情と共に
抱いたことのある疑問ではないかと
思います。

ベストセラーになる理由のひとつが
この共感があるからではないか。

もちろん、私もそのうちの一人。

ですが、これって、自分が誰かに対して
思うと同時に、自分も誰かから思われて
いるに違いないこと。

自分が相手に対して「伝わらないなぁ」と
感じているのなら、
その相手は自分に対して「伝わらないなぁ」
と感じているのだろうと思います。

お互いに言葉を尽くしている(と思う)。
お互いに嫌いだと思っているわけではない
(と思う)。

にもかかわらず、通じない。

今井先生によると、

一人ひとり、育ってきた環境や経験、
興味や関心によって形成される枠組みを
持っていて、思考の際には常にそれが
稼働している。

ある人にとっての「わかった」は
あくまでその人の枠組みを通したもの。

違う枠組みをもった人同士が
話をしているのだから、
そりゃ伝わらない。

そう聞くと、伝わらなさに対する
イラっとは減ります。

が、相手がそれを知っているわけでは
ありません。

もしくは知っていたとしても、
そういう考え方を否定しているかも
しれません。

するとどうなるか。

相手が自分に対して感じる
イラっとは減らないのです。

自分がイラっとしていたら、
きっと相手もイラっとしている。

自分がイラっとしていなくても
相手はイラっとしているかもしれない。

こんな風に書くと、ネガティブだなぁと
思われるかもしれませんが、
そのくらい用心深くなった方が安心です。

夏休みで気が抜けていたところが
あったな、と気を入れなおしたくて
ネガティブ強めに書いてみました。

【今日のまとめ】

自分がイラっとしていたら、
きっと相手もイラっとしている。

自分がイラっとしていなくても
相手はイラっとしているかもしれない。


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