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1662回目:「高度に組織化され、きちんとしている」

「高度に組織化され、きちんとしている」
と言われたら、良さそうな印象を
受けます。

でもそれは、きちんとしていない
ことを許さない世界でもあるのでは。

冒頭の言葉は、今朝の日経新聞で
リクルートHD社長の出木場さんが、
日本がネットで出遅れた理由の
ひとつとして語ったことです。

「ネットは何万行ものコードを書けば
間違いがあるのが当然だし、
サーバーも停止するのが当たり前。

このような技術と日本は相性が
悪すぎた」と。

よく言われる「失敗が許されない」
ということなのでしょう。

組織化されてきちんとしていることや
失敗がないことは、良いことです。

が、ふつうの一般人であれば
きちんとしていないこともあれば、
失敗することだってありますよね。

高度に組織化され、きちんとしている
ことを目指すのは良いとして、

そうでなければ許されないという
世界になってはいないか?

昨日書いた「決められない」の
原因のひとつは「失敗したくない」
という思いなのではないかと思うと、

きちんとしていなくてはいけなくて、
失敗が許されない世界になっている
ような気もします。

良いものを目指すあまり、
かえって自分自身を苦しめている
としたら、なんだか切ない。

「いいかげん」が「良い加減」
などという使い古された言葉が
ありますが、

いいかげんが許されている雰囲気を
感じることはあまりないかなぁと
思います。

成功を目指すことと、成功(思った
通りになること)しか許されないのは
違います。

そういう空気があることは
現実として受け止めつつ、

それに飲み込まれて
結局何もできないということ
にはならないように
したいと思います。

【今日のまとめ】

組織化されていること、
きちんとしていること、
失敗しないこと。

目指すのではなく、
そうでないといけないという
世界に飲み込まれない。


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