見出し画像

1782回目:新鮮な言葉

来週公開の映画「ラストマイル」の
監督、塚原あゆ子さんは

撮影の際に「OK」ではなく
「素敵です」と言うそうです。

主演の満島ひかりさんが
告知のために出演したテレビ番組で
語っていました。

「素敵です」と言われることで
自信を持って次に臨める、と。

それ、いいなー、と思いました。

「OK」だってポジティブな意味ですし、
同じことを意味しているのに
俳優に自信を与えるものにはならない。

「素敵です」と比べてしまうと、
及第点に達している、とか
NGではないという印象になってしまう
気もします。

ただ「素敵です」も、
ずっと使い続けていると
聞く方も慣れてしまって
価値が薄れるのかもしれません。

塚原さんが撮影中ずっとこの言葉を
使っていたのかどうかは
わからなかったのですが。

言葉の価値は減少すると言います。

敬語が過剰になっていくのは
それが理由だったりもするそうです。

良い言葉も、使いすぎると
価値が減ってしまう。

また「この人、いつもこういう言い方
するから、3割減で聞いておこう」と、

若干大げさな表現をする人という
認定をされるという可能性も
あるかもしれません。

とはいえ、
塚原さんの「素敵です」のように
相手に自信を与えるような
言葉が使えた方が素敵ですよね。

慣れさせない、飽きられないためにも
語彙を豊富にもっておきたい。

類語辞典が手の届くところにあって、
折に触れてパラパラとめくるのですが
もっと真剣に眺めておこうと思いました。

【今日のまとめ】

その場面で使い倒された言葉ではなく、
新たな表現を与えることで
相手にポジティブな感情を持たせる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?