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1780回目:それは仕組みではない

昨日の投稿で、
良いモノに習慣化を助けてもらう
と書きました。

意思がなければ何かを習慣化する
ことはできませんが、

意思があっても習慣化できる
わけではないことは

これまで何度も挫折経験を
繰り返したことで実証済み。

仕組みが大事です。

偉そうに書いていますが、
仕組みの重要性を知ったのは
数年前の話。

しかも自分で発見したのではなく、
鮒谷周史さんの年間プログラムの
音源で繰り返し聞いたことがきっかけ。

何度も仕組みが大事であるという
話を聞き、自分でも実践したことで
仕組みしかないでしょ、という
思いに至りました。

習慣化という話ではありませんが、
子どもの事故予防に関して
似たような話が新聞に出ていました。

一昨日の日経新聞夕刊「人間発見」で
NPO法人Safe Kids Japan理事長の
山中龍宏さんが、

子どもの事故予防について
次のように語っていました。

(ここから)

海外では「人は必ず間違いを犯す」と考え、
大事故にならないための技術を開発します。

日本人は努力すれば事故が二度と起きない
と思っている。

管理や教育、規制強化ばかりでは
事故は減りません。

(ここまで)

人のミスが完全にはなくならない以上、
努力では防ぎきれません。

もちろん、技術だって完璧ではないし
誤作動だってありますから、
事故を防ぎきれるという保証はない。

でも、個々人の努力のみに頼りよりは
事故のリスクは減らせるでしょう。

また、管理や教育、規制強化は
「仕組み」だとは必ずしも言えないと
私は考えています。

コンプライアンスの業務を
担当していると、

管理や教育、規制強化は
日々の業務に係るところですが

それらがあるからといって、
実効性がある=問題は発生しない
ことを担保できるものではない

ということは、誰でも想像できる
のではないでしょうか。

だからと言って、管理や教育、
規制の強化が不要だとか
役に立たないと言っているのでは
ありません。

リスクを避けようとしすぎて
ビジネスをスピードダウンさせる
社内ルールや、

内容が細かすぎたりボリュームが
多すぎたりして覚えられない
e-learning。

こうしたものに思い当たる方も
いるのではないかと思います。

ルールを作る側は、リスクを避けるために
あれもこれも盛り込もうとしがちな
部分があるのではないか。

実際にビジネスを行っている
部署での経験がなければ、
そうなってしまうことも
やむを得ないのかもしれません。

一見「仕組み」に見えるようで、
実効性のあるものになっていなければ
それは仕組みとは言えません。

仕組みは、それを作ることが目的ではなく
何かを実行させるためにある。

それを勘違いしないように
公私ともに、これからも仕組みに
頼っていきます。

【今日のまとめ】

仕組みは、それを作ることが目的ではなく
何かを実行させるためにある。


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