バーチャル・ウォーター:新たな時代のテクニカル・ターム



「20世紀は石油を巡る戦争だったが、21世紀は水を巡る戦争になるといわれる。企業が長期的に成長するには水の確保が重要になる」

水の確保と節水。。。工業分野では、水の使用量について、いよいよ経営課題と捉え始めたようです。

経営に於いて、人、物、金の3要素は、よく金額に換算して比較します。例えば、この機械は、購入費、メンテナンス費用、ランニングコストで、年間900万掛かるが、生産能力は、人の4倍は仕事をする。なら、従業員を雇うより機械を入れた方がいいね。などと、判断します。人がお金に換算され、機械設備と等価で比較対象となります。B/S,P/Lなどは、あらゆるものが金額換算で評価されますよね。

バーチャル・ウォーターとは、あらゆるものを水換算する考え方を云います。

この半導体のチップを作るのに、水何リットル使用するとか、このトウモロコシを生産するのに水を何リットル使用する。と云った具合です。各国のGDP統計のように、バーチャル・ウォーターが集計されたら、どう云うことが起こるのでしょう。特定の先進国にバーチャル・ウォーターが輸入され、輸出元の国では、食料を生産するためのバーチャル・ウォーターが不足していると云った実態が明らかになります。オレたちの命を犠牲にして、バーチャル・ウォーターを略奪していると思われても仕方のないことが起こるでしょう。また、特定の製品が、ジャブジャブとバーチャル・ウォーターを使用していたら、世界中からその製品は、どのように評価されるのでしょうか。そう云った評価がこれからされようとしているのです。

新たな時代のテクニカル・タームのご紹介でしたw

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34818210R30C18A8000000/

https://note.mu/snailspace/n/n2ff5a2c15038


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