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MG 06 森永理子(3年)

18年間、アメリカンフットボールという言葉に興味を示したことはなかった。
球体ではないボールに触れたこともなかった。
初めてボールを投げた時は全くうまくいかず、負けず嫌いな私は悔しくて時間が許す限りタッチフットの練習に参加した。
タッチフットを通して、他学科の友人や親しい先輩が増えていくことはとても楽しく、東京でひとりぼっちだった私にとって初めてできたコミュニティだった。

高校でサッカー部のマネージャーをしていた私は、ゼッケンを洗ったり、ボトルを用意したりするマネージャー業にはもう飽きていた。
大学ではダンスをしたい。自分が好きなことをしたい。

そう思っていた矢先、タッチフットで仲良くなった先輩からSNAILS体験会に誘われた。
「あなたが思うマネージャーとは全く違うから、1回見においで!」と言われ、
「それなら1度だけ見に行ってみよう」と思い、参加を決めた。

グラウンドでのスタッフの先輩方はとても凛々しく見えた。
自分で考えて行動し、選手を引っ張る先輩方がかっこよかった。
中でも、時間を管理し、拡声器1つでグラウンド全体を動かす先輩に目を惹かれた。
高校では選手から依頼を受けて時間を測ったり、水を継ぎ足したりしていた私は、自ら率先して仕事を行い、チームを動かすスタッフに憧れを持った。
このことをきっかけに私は大学で過ごす4年間を”楽しむ4年間”から”成長する4年間”に変えた。

”大学は人生の夏休み”とよく言われる。私もそう思う。
しかし、今までの夏休みの過ごし方は、友達と遊んだり、家でゲームをしたりして、最終日に課題に追われるお決まりのパターンだった。
人生の夏休みをどうやって過ごすか。
新しいことにチャレンジすることで自分を試す夏休みも悪くないと私は思う。
夏休みが明けた時に自分がどんな成長をしているのか。
”成長する4年間”を選んだことを後悔していない。

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