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大型書店受難の時代

昨日つぶやいたとおり、ヨドバシアキバの大型書店、有隣堂が
ひっそりと閉店していた。
有隣堂だけではなくて、フロアのリニューアルに伴って
タワーレコードも閉店していた。
書籍とCD、どっちもオワコンとか言われてそうな業種だね。
時代の流れを見れば時間の問題だったのかも。

でもでもいきなりでショックだったんだよ!
前回行った時には気配もなかったんだよ!

つらつらと同僚に愚痴ってたら、
「大型書店てどこも無くなってるよ。
 東急本店だって閉店したし。」
と、冷たく言われてしまった。

そう、私は東急本店の閉店を、当日ニュースを見るまで
知らなかったのだ。
なんというネットリテラシーの低さよ。
その時とっさに思ったのは、あそこの大型本屋、ジュンク堂のこと。

ファンになっているフォトグラファーの写真集が出ると知って、
本屋巡りをしたことがある。
写真集とは書籍の中でもマイナーなジャンル。
たいていの書店は写真コーナーを申し訳程度にしか作っていない。
良くて本棚横1段、酷いとその半分とかだったりする。
そんなマイナージャンルのまだ無名のフォトグラファーの写真集だ。
そんなに簡単に見つかるとは思わなかったけど、取り合えず
地元~勤務先~乗り換えターミナルの書店へとエリアを広げつつ
写真集を探して書店巡りをしてみた。

やっぱり見つからないな~と思いながらその人のブログなど見ていると
渋谷の書店の記事があった。
そうジュンク堂だ。
実は私め、東急本店にあんなに広い本屋があることを知らなかった。
目当ての写真集を探しに初めて足を踏み入れ、そして最後になっちゃった。
そこには、写真コーナーとして本箱3つ分のスペースがあった。
上から下まで4段×3列。4列だったかも。
ちょっとした図書館みたいだったよ。

あれ、なくなったのかぁ、
ネットに押されて、とかの記事を見たけど、そうだよなぁと思う。
便利だもんね、通販。

勿論ネットでぽちれば件の写真集もすぐ買える。
実際amazonさんとかにはお世話になってる。
でもねー、本は別なんだよね。

あるかなあるかなと探して、パっと目に入った時のふわっとした高揚感。
あれが好き。
何気なく平積みの本を眺めて、面白そうな本を見つけたワクワク感。
これも好き。
新刊コーナーの本のタイトルをつらっと斜め読みして、最近の世間は
こんなことに関心があるのかと何となく感じる時とか。
リアル店舗ならではの楽しみだよね。

「そういえば神保町の三省堂も閉店するとか?」
冷たい同僚が冷たく追い打ちをかける。
ええええぇ~!?
神保町にもついに時代の大波が?!

これはガセでした。
ググったら、店舗建て替えで閉店→仮店舗での営業をしていました。
実はこれも知らなかったよ。。

今残っている大型書店でパッと思いつくのは。
銀座の蔦屋、新宿の紀伊国屋、東京駅の丸善とかかな。
八重洲ブックセンター…は地域再開発により3月で営業終了だって。
どこも時代が、ねぇ。
始まりがあれば終わりもあるよね。

でもねー。
小学校時代に本を読む楽しさを覚えると、それは一生ものだと思うんだ。
その楽しさを、タブレットやPCは教えてくれるんだろうか?
本を読まなくなった子供たちが大人になった時、どんな時代が
来るんだろう?
ぶっちゃけ日本という国はどんなレベルになっているんだろう?

今の小学生が社会の中核となる30年後を。
見たいような見たくないような。





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