日比谷公園で~の続きとヴィヴィアン・マイヤー

画像1 前のポストと同じ日、同じ場所でスマホで撮った写真群です。気まぐれにカメラとスマホと交互に撮り漁っているので、似たような絵になることもあるけど、スマホの方が広角なので周りをがっつり撮りたいときは便利だね。さて、前postでちょこっと触れたヴィヴィアン・マイヤーの事だけど。この女性は1926年生まれで40年間ベビーシッターの仕事の傍ら街と人物の写真を撮り続けた人。謎のアマチュア写真家と言われていて、生涯独身で15万枚撮ったと言われる写真は1枚も世間に発表されず、死後コレクターがオークションなどで入手して発表。
画像2 コレクターのジョン・マルーフがフィルムを現像してネットに上げブログで記事にしてから、認知度が上がっていったそうな。詳しくはWikiやhttps://www.artpedia.asia/vivian-maier/で見てね。でその人の写真集を日比谷図書館で眺めていたんだけど。。多くの建物や人物写真の中に、1枚だけ馬の写真があったの。歩道脇の車道に馬具もなく裸馬のまま横たわる写真が。まるで死んだ猫か犬をその辺にほっていくみたいな馬の死骸。口元あたりに血痕の跡らしきものがあったから、何か急病だったのかもしれない。
画像3 同年代の写真には街の風景に時々馬が映り込んでいたから、まだ普通に運搬に利用されてたのかもしれない。でも馬のような大きな生き物をほいっと道端に捨ててくことが当たり前?だった(のかもしれない)「時代」というものに、ショックを受けた。まるで壊れたビニ傘を捨てる。ありありとそんな感じ。今より命が軽い時代と言ったらいいのだろうか。そんな世相を切り取り閉じ込めて、後世へ繋ぎゆくのもまた写真の持つ能力の一つなんだね。彼女が死んでも私が死んでもきっと残るだろう写真は、未来へと送るタイムカプセルみたいだ。と思った事でした。

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