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山形の旅(1)山形県立博物館

※45年ぶりの山形旅行。中学生だったが、山形では山寺に行ったことくらいしか記憶がない。ずっと行きたい旅行先だったが、出張でもなかなか縁がなく、今回は長年の念願かなった旅になった。山形新幹線で山形駅へ。徒歩で山形城址の霞城公園へ。場内に県立博物館や郷土博物館がある。

★山形県立博物館 常設展示
場所:山形県山形市霞城町1番8号(霞城公園内)
「山形県立博物館は、山形市の中央部に位置する霞城公園のなかにあります。ここは旧山形城(二の丸内)で桜の名所であり、市立郷土館、美術館、県立体育館等の立ちならぶ文教ゾーンで、県民の憩いの場所ともなっております。現在、公園は国の史跡指定を受け、東大手門が復元され、本丸石垣の発掘工事がおこなわれております。
 館内の展示室は、おおきく3室にわかれております。第1展示室は「豊かな自然とそのめぐみ」というテーマのもとに、山形のなりたち、森林・野鳥・昆虫等の世界を、わかりやすく展示しております。ここでは、世界的な発見といわれた「ヤマガタダイカイギュウ」という化石が、代表的な展示です。第2展示室は「山形の大地に刻まれた歴史」というテーマで、山形の考古資料、最上川、三山信仰、紅花等の資料を展示し、山形の歴史が理解できるようにしております。第3展示室は「近代山形くらしのうつりかわり」のテーマで、文明開化から現代までのくらしの変遷、山形の焼きもの・郷土玩具等の資料を展示しています。特別展示室では、催し物展(企画展)、特別展を開催しておりますが、どの場面でも自力で学習できるように、展示資料等に創意と工夫をこらしております。
 また附属施設として、県内でもっとも貴重な湿原である琵琶沼(県天然記念物)を中心に「自然学習園」を開設して、県民に自然学習の場を提供しております。さらに1901(明治34)年に建築された県内の代表的な西洋建築として、国重要文化財に指定されている「旧山形師範学校本館」の建物に、“教育県山形”の教育のあゆみを展示した教育資料館が、分館として開館し、ユニークな展示活動をつづけています。
 なお、当館は展示活動のほかに、講座、博物館教室、研修会、相談活動等の教育普及事業をおこない、生涯学習の一翼をになっております。」(official siteから引用)

◎国宝・縄文の女神(西ノ前遺跡出土土偶)
「山形県舟形町西ノ前遺跡の出土品で、縄文時代の土偶造形の一つの到達点を示す優品として代表的な資料であり、学術的価値が極めて高いとされる。国宝に指定されている土偶としては全国で4件目、県内の国宝としては6件目となる。」(official siteから引用)

縄文の女神(正面)
縄文の女神(左)
縄文の女神(背面)
縄文の女神(右)

◎土偶(複製)(真室川町釜淵C遺跡:縄文晩期:真室川生源寺原蔵)(重要文化財)

土偶(複製)(真室川町釜淵C遺跡:縄文晩期:真室川生源寺原蔵)(重要文化財)

◎ヤマガタダイカイギュウ化石(山形県指定天然記念物)
「ヤマガタダイカイギュウは約 9 00万年前の海に住んでいたほ乳類。海牛類の進化を知る上で世界的に貴重なもの。昭和53年、当時小学6年生の2人により大江町用の最上川川床で発見された。」(official siteから引用)

発見時の再現
全身骨格(復元)

★それほど大きな博物館ではないが、この地域の自然の成り立ちから、歴史的な資料、民俗学的資料など、わかりやすい展示になっていた。お目当ては、国宝土偶・縄文の女神。堂々とした大型の土偶は、凛々しくお立ちになっていた。以前、東京国立博物館の特別展で見たことがあるが、やはり地元でお会いするとこちらのときめきも変わってくる。自立できるのか?というほど厚みがないのが面白い。重要文化財の土偶は複製だが、ユニークなヘアスタイルが楽しい。
大型哺乳動物・ヤマガタカイギュウは恥ずかしながら、全く知らなかったので、興味深く展示を見た。小学生が最上川で見つけたらしい。その子は化石学者になったかな?

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