欧州MBA現地就活記_自己紹介
現地就職をしてみたい、というのがMBAの動機の1つだった私にとって、IMDの1年間は現地就活について考え続けた1年でもありました。記憶が定かなうちに自分が卒業生から聞いた話や自分の体験を文章に起こすことにしました。
自己紹介
2023年1月から1年間スイスにあるIMD MBAに通い、卒業後は欧州系企業に就職することにしました。所謂ファイナンススペシャリスト向けのリーダーシッププログラムで、日本でのアサインが終わり次第、別の国への異動が予定されております。
入学前は監査法人で監査業務に4年、FASのバリュエーション業務に3年従事していました。3か月以上日本を離れるのは今回のMBAが初めてだったので英語力は入学時底辺でした(授業も就活も大変苦労しました)。
戦歴
私の現地就職は以下のような結果でした(カッコ内はオンキャン経由の会社数)。
総応募数:12社(5社)
書類突破:7社(4社)
最終面接:4社(1社)
内定獲得:2社(1社)
何を書きたいか
最初は米国就活を参考にして欧州就活をしていましたが、欧州就活の動き方とは異なると感じるようになりました。欧州では米国ほどMBA採用が活発でないため、MBAに関連しない中途採用を視野に入れて就職活動を行う必要があります。欧州のMBA現地就活について書かれた記事はそう多くなく、卒業生から直接話を伺い、どのような戦略を取るべきかを考えるところから就活がスタートしました。
その結果、就活のかなりの時間を情報収集に割くことになりました。その情報収集を通してできた繋がりによって後の就活を前に進められた側面もあるのですが、自分が就活を始めたタイミングで、もっというと、渡航をする前のタイミングで知っておきたかった情報を書き記していこうと思います。
中段の戦歴の総応募数から明らかなように、私は数多くの会社にアプライするという戦略を取りませんでした(正確には、自分の性格上取れなかったのですが)。自分のバックグラウンドと卒業後に働きたい職種を考えた結果、ネットワーキングを通して社内の人と繋がり、書類の突破率及び面接での回答の質を最大限高めるという戦略が私にとってベストと考えました。今では、MBA向けのポジションが米国より遥かに少ないヨーロッパにおいて、ネットワーキングなしに欧州に就職するのは不可能に近いと考えています(Tier1コンサル/IBD出身等素晴らしいキャリアを歩んできた人は除く)。
ネットワーキングの大切さはあらゆるMBA現地就職ブログに書かれていますが、実際にネットワーキングを有効活用するまで、ネットワーキングの重要性を理解できず、それ故ネットワーキングが後手に回るという失敗パターンが存在すると感じています。自分がこれから書く記事を通して、こんな就活の進め方があるんだと思ってくれる人が一人でもいたら、嬉しく思います。