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憧れの角食パンをつくる

パン屋さんの実力がよくわかるのは、
何といっても角食パン。

しっかりとした角食パンが置かれているのを見るとなんだか可愛いな、と思ってしまう。

可愛いと思う人、挙手してくださいな。

おっと、角食パンの美しさの話はさておき…
パン作りを始めて半年以上経つ。
基本のちぎりパン、ベーグルはマスターした。
次のステップは、『角食パン』!

パン屋さんで食パンを買うのは良いが、私も作れたらカッコいい!美味しい角食パンを作って朝ごはんのお供にしたい、憂鬱な日も気持ちを切り替えられる、子どもが私が作るパンが美味しい!と言ってくれる、など色々な気持ちが溢れてきた。

早速、角食パン型、パウンド型を揃えた。
レシピを見ながら作ってみたが………酷い仕上がりになってしまった。

失敗作をお見せしよう。

【角食パン型で作ったパン】
なんだ、この形。角食パンと全然違う。
角ができていない。中身を見ると塊の生地がいくつかある。ふわふわな食感がない。


【パウンド型で作ったパン】
コッペパン?なんかウニョウニョしてるパン…発酵の温度が強すぎたため、膨らまなかった。第一次、第二次発酵が大失敗した。

全然うまく行かなくて、泣きそうだった。
でもせっかく作ったパンなので、夫は嫌な顔をせず、最後まで食べてくれた。
最初からうまく行く人はいない。
慣れと発酵の仕組みを理解していないんだ、と思い、食パンができない原因をたくさん調べた。

そして、今日は時間が空いたので、角食パンをリベンジすることにした。

10年以上書道をやってた私は、失敗を許されない、一発勝負という精神力を鍛えてきた。
パンも同様に一発勝負である。
生地の捏ね具合、発酵時間、温度の変化によってパンの仕上がりが変わるからだ。

心の準備を整えたところー…、
角食パン作り開始ッ!!

ちゃんと捏ねる、薄い膜ができてるか、
発酵時間に間違いないか、温度は高すぎないか、
ガス抜きをする、できるだけ触りすぎない、
など意識した。

その結果、仕上がりは…こちら!!
どうだ!失敗作と比べたら良くなってるでしょう!

形は上出来!!
ただ、肝心の中身はちゃんと食パンなのか、を確認しなければならない。

さっそく、包丁で角食パンをカットしていく。


うぉおおお!中身はちゃんと発酵されており、塊がなく、食パンになっておる!!

これは嬉しい!すぐ味見したいが、夫と一緒に食べたい。夫はあいにく出社で不在のため、明日の朝食にお預けすることにした。うぐ…がまん…。

食パンの味が気になりすぎて、夜はなかなか寝付けなかった…。

そして、やっと、朝食時間がきた。
カット済みの食パンをトースターでこんがりになるまで焼く。その間に食パンに合うアボカド、ソーセージを用意した。

朝食が整ったところ、早速食パンを手に取った。
出来上がった食パンを食べてみると、表面がサクッサクッ、口の中に小麦粉の香りがぶわぁっと広がる。
自分が作った食パン、こんなに美味しくできたの、初めてなのでとても感慨深かった。

美味しい食パンのお陰で、良い朝を迎えられたし、夫が幸せそうな顔を見られたし、最高の時間だった。

そんな時間を求めてた。
憂鬱な時間を爽快な時間に変えられるパンの力は凄い。

私はこれからも、幸せな時間を求めながら、パンを作り続けていくのだろう。


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