拾 ミニ四駆 ローラーステーについて

どもSMVです。今日はローラーステーについて書いていこうと思います。
SMVはフロントにスラダンかピボットを入れることが多いので、リジットに関しては詳しく書けませんが、ピボスラについて読んでもいいかと思う人はぜひ見ていってください。

フロント

AT・アンカー

ローラーステーは基本ATかアンカーを入れた方が無難だと思います。入れずに走っていたこともあるのですが、やはり弾かれやすいのと、スラスト調整が難しくなるので必ずATかアンカーは入れています。リアも同様です。
また、ローラーの下には必ずアンダーガードは入れてください。ローラーのビス頭がコースに乗り上げる形状だとかなりコースアウト率が上がります。モーターピンなどがゼロコンマ何ミリ出ているだけでかなりコースアウト率は上がります。

ATとアンカーどっちがいいかはレイアウトによりますが、個人的にはATが安定するように思います。アンカーはガタが出やすく、スラダン方向やピボット方向に動くアンカーにすると制御がかなり難しくなります。最近ではアンカーも深めに彫り込んで動かないタイプの人が多いと思います。

一軸と二軸ではフロントには二軸を使った方がいいと思います。やはりフロントは衝撃が大きく、また衝撃を受ける回数もリアとは段違いなので、一軸で強度を持たせるのはかなり技術が要るからです。一軸の方が可動は良いですが、二軸の可動で十分対応できるセクションがほとんどだと思います。どうしても可動を確保したい人は二軸の距離を短くして可動域を増やすといいです。
また、可動がスムーズすぎると横Gに負けてしまうこともあります(なので一軸より二軸がおすすめという面もある)。ばねは二軸なら黒ばね、一軸なら銀ばねで試走するといいです。二軸で可動が柔らかすぎるときは金ばねも十分視野に入ってきます。しかし、二軸で銀ばねや、一軸で金ばね・黒ばねはよほどのことが無い限り使うことはないです。そこまでしたいなら、横Gや衝撃に負けないようなロック機構が必要でしょう(下からの力では持ち上がるが、横Gに対しては動かないような機構)。

スラダン

スラダンは片側2~3mmほど動くようにしましょう。レイアウトによって可動域を変えられるのがベストです。また、グリスなどで減衰を持たせるのも良いです。
スラダンはコーナー直後のセクションでまっすぐ飛ぶ効果があると聞いたことがあるかもしれませんが、スラダンのせいでまっすぐ飛ばなくなることもよくあります。というか個人的にスラダンにまっすぐ飛ぶ効果は期待してません。まっすぐ飛ばない時はスラダンのばね・減衰調整で良くなるかもしれませんが。

ピボット

ピボットは後ろ方向にも力を逃がすことができ、飛び込みでも有利になります。また、ウェーブで減速させたいときにかなり有効です。逆にウェーブを速く抜けたいときはリジットバンパーが良いです。

ピボットをかなり柔らかくしたいときは、可動限界のストッパーを必ずつけてください。ローラーがタイヤに当たって減速しますし、タイヤが削れます。
ピボットを硬くしていくとリジットに近づけることもできます。
ピボットの初期位置を簡単に変えられるようにすることでフロントのローラー幅を変えることができます。

ステーの厚さ

フロントのローラーステーは基本3mm欲しいです。最悪、中央付近は1.5mmや2mmでも、ローラーを保持する部分は3mm以上無いと衝撃で歪んで挙動が変わってしまうことが多いです。

リア

AT・アンカー

現在はリアは一軸アンカーを使っている人が多いのではないでしょうか。アンカーは可動がスムーズで、リアに使うには有効な機構だと思います。幸いリアにはフロントほど衝撃が来ないし、多少のスラスト抜けは問題ないので、リアは一軸でも大丈夫です。
リアアンカーですが、あまり精度よく作ると上手く機能しなかったり、弾かれたりすることがあります。なので、気持ちガタ多めで作っても構わないと思います。ローラーが前後に1~2mmくらい動いてもレイアウトによっては問題ないと思います。
ばねの硬さは、一軸であれば基本銀ばねでいいでしょう。一軸はかなり可動が良いので、銀ばねでも十分効果を発揮してくれます。

前後ローラー幅

フロント幅狭でまっすぐ飛ばすなんてことをよく聞きますが、フロント幅狭が必ずしも安定するわけではありません。速度が変わるとフロント幅狭より前後同幅の方がいいこともあります。また、コーナーとセクションの間にストレートが何枚あるかでも変わってきます。セクション前にストレートがある場合は、基本フロント幅狭は機能しません。なので、フロントローラー幅はリアと同じか1~2mmほど狭いくらいで十分です。
以上で本記事を終わりたいと思います。


この記事はフィクションであり、登場する人物・団体・事件・セッティングはすべて架空のものです。
ミニ四駆コースを走行する時はレギュレーションを守り、安全走行を心がけましょう。


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