柒 ミニ四駆 タイヤ について

こんにちは、SMVです。今日はミニ四駆の足回りについて書きたいと思います。

タイヤ ホイール

立体オープン車によく採用されるペラタイヤ、今は治具やタイヤセッターが多くラインナップされ、各レーサー精度の高いタイヤを製作するのに努力されているかと思います。SMVはタイヤセッターを持っていないので、リューターに自作の治具をつけて削っています。ペラタイヤ作りって個人的には最も時間のかかる作業だと思っていて、”使える”タイヤを作ろうと思うと半日では足りないことが多いです。タイヤセッター使えばもっと早くできるのかなと思うのですが、使わなくても作れるので未だに使ったことが無いです。タイヤセッターは、聞いたところによると手作業と比較して良し悪しなんだとか。なので、本記事ではリューター+ダイヤモンドヤスリによるタイヤ作りの説明をしようと思います。

加工用ビット作り

SMVはホイールとタイヤをセットで加工していません。一つのホイール(ビット)に新品のタイヤをはめて、削って、終わったらタイヤだけ付け替えて加工しています。なのでタイヤホイールセット加工より回転精度が悪いです。セット加工しない理由としては、ホイールの穴が熱などで変形することを嫌ってやってないです。ホイールって自分の中では結構入手が難しいというか、カスタマー買いのやり方がわからないというか、とにかく買うのめんどいので、あまり消費したくない感じです。といってもあまりにもブレたら選別落ちさせますが。ちなみにブレるホイールは9割くらいシャフト貫通時にブレてる気がしてます。

タイヤ加工用ホイールビットの作り方ですが、まず、使用したいホイールと同じ形状のものを用意します。そのホイールを六角穴側からΦ1.95くらいで貫通させます。Φ1.9でもいいかもです。貫通させたら、六角穴側(この時はもう六角ではなくなっている)からモーターピンを1/3~1/4くらい圧入します。そしてモーターピンが刺さっていない方の穴からPP接着可な接着剤を流し込みます。そして接着剤が乾く前にモーターピンを最後(ディッシュ側?フィン側?)まで圧入します。リューターにセットして手でビットを回転させ、ブレが無いことを確認します(目で見てブレてるかブレてないか分からないくらい)明らかにブレていたらすぐホイールを抜いて接着剤を拭き取ります。これをブレが少なくなるまで繰り返します。ブレの無いものができたら2~3日乾かします。
以上で加工用ホイールビットの作り方の説明を終わります。

タイヤ作り

作ったビットのホイールに両面テープを重ならないように巻き、パーツクリーナー(以後、パークリ)を両面テープ全体にかけ、乾く前にタイヤをツバまではめます。このとき3~5分くらいはツバ側にタイヤを押し付けてないとツバからタイヤが離れます。ツバとタイヤが離れなくなったことを確認したら、5~10分待って、リューターにセットし、なるべく低い回転数で回しながら、ダイヤモンドヤスリで削ります。削り作業は30~40分くらいかけて少しづつゆっくり少しづつ削っていきます。目標のタイヤ径より0.2~0.3mmくらい大きいところまで削ったらタイヤにパークリをかけて冷やします。このとき、タイヤの厚さが場所によってあまりにも違うなら新品のタイヤからやり直してください。(酷いと0.5mm近く厚さが違う)そこから目標のタイヤ径+0.05~0.1mmくらいまで測定しながら超ゆっくり削っていきます。測定は3~4点(90~120℃きざみ)で行ってください。測定はデジタルノギスの0.01mmまで表示されるものが便利です。ちなみにノギスはアッベの原理(だっけな)によって測定精度が構造上あまり良くなく、0.1mmより細かい測定値はあてになりません。目標+0.05~0.1mmになったら次のタイヤ加工に移ります。
4ヶ目標+0.05~0.1mmができたら、すべてのタイヤを3、4点づつ測って、径が最大のものを、径が最小のものと2番目に小さいものの間くらいになるように削ります。これを繰り返して、径の一番大きいものと一番小さいものの差が0.09mmか0.08mm以下になるくらいまで合わせます。
以上でタイヤ作りの説明を終わります。

ホイール作り

ホイールはΦ2.0~2.1のドリルでなるべくまっすぐ穴の開いていない側から六角部分までいかないように貫通させます。キリ深さ2~3くらいでしょうか。気を抜くとホイールをすべてぶち抜いてドリルと一緒にホイールが高速回転しますので、すぐリューターの電源を切ってホイールをドリルから外してください。手を切らないように作業してください。あと手袋は絶対にしないでください指が無くなる可能性があります。ちなみにモーターの回転を利用して削る中~大型の機械を使うときは絶対に手袋はしないでください。(ピンバイスとか人力のやつは別にいいよ)
うまく六角穴を傷付けずに貫通出来たら実際に使うシャフトにホイールを刺して、シャーシ(新品なら別に何でもいい)にセットしてブレが無いか確認してください。ブレの大小は好みですが、0.5mmくらいブレていたらブレないようにホイールにあけた穴を拡張するか諦めて新品でやり直してください。
タイヤをセットして、ツバがタイヤより大きい場合は適当に削るなり切るなり好きにしてください。ホイールのツバがタイヤより大きい、もしくは同じ場合、一応車検に通らないことになっています。ほんの少しでもツバが小さければOKです。
以上でホイール作りの説明を終わります。

ドライブシャフト軸受

ドラシャ軸受はHG620かAO620を使ってもらえればいいと思います。SMVはシールを取ってパークリで脱脂してドライで使っています。ドライで使うなやって人もいますが、(言い分はすごくわかります)かじったり回りが悪くなったりしたことはないのでドライでいいと思います。しかもオイル付けるとホイール抜けるし。
POM620は使ったことあるんですけどオイル必須なのでホイールがry。
以上で軸受の説明を終わります。

ドライブシャフト

SMVはノーマルシャフトを使ってます。中空シャフトでもいいと思いますが、曲がりやすいと思います。でも曲がるときはノーマルでも中空でも曲がります。ブラック強化は使ったことが無いのでわかりません。
あと、ホイールにシャフト刺すとき結構シャフト曲がるので気を付けてください。叩くのもあまり良くないです。
チタン72mmは再販しないんですかね。
以上でドラシャの説明を終わります。


この記事はフィクションであり、登場する人物・団体・事件・セッティングはすべて架空のものです。
ミニ四駆コースを走行する時はレギュレーションを守り、安全走行を心がけましょう。


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