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【咀嚼筋①】咬筋と側頭筋を体表から触れてみよ!

咀嚼筋の解剖について、解説してみます。

咀嚼筋は顎を動かす筋肉です。
いくつあるのか、どこにあるのか、ご存知でしょうか。

咀嚼筋は、体表から触れることができる筋が2つ、体表から触れられない筋が2つ、合計4つの筋からなります。
今回は、体表から触れることができる咬筋と側頭筋を見ていきたいと思います。

皆さん、ご自身の顎の付け根のあたりを触りながら歯をググッと噛みしめていただくと、ここの筋腹が動くのを感じることができると思います。
同様に、側頭部のご自身の「こめかみ」のあたりを触っていただいて、歯を噛み締めていただくと、こちらも筋腹の動きを感じることができると思います。
前者が咬筋、後者が側頭筋になります。

咬筋は頬骨弓の下縁のところから起始して、下顎骨の外側面に付着しています。
従って、この筋束の向きで収縮しますと、下顎骨を挙上する働きがあります。

続いて咬筋を取り除き、頬骨弓を取り外しますと、側頭筋全体を見ることができます。
(側頭筋は下方の部分が頬骨弓に隠れている)
側頭筋は側頭部の広い範囲、『側頭窩』と呼ばれる部分に起始して、下顎骨の筋突起に付着しています。

下顎骨には2つの突起があります。
前方の突起には側頭筋が付いてますので、『筋突起』と言います。
後ろ側の突起は顎関節を作ってますので、『関節突起』と言います。

側頭筋はこの前方部の筋突起に付着しているんですね。
この側頭筋が収縮しますと、下顎骨を挙上する働きがあります。

ということで、咀嚼筋のうち、体表から触れられる咬筋と側頭筋の解剖について、解説してみました。

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