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横への移動(ラテラルカット)を強く、速くしたい

先日キーパーの選手から最近、横への移動が一瞬遅れると相談を受けました。
映像を見ていくと、
1、軸足で蹴る動作の前に膝が内側に入ってしまっている
2、軸足で蹴る前に肋骨が外旋(いわゆる体が浮くような動き)してしまっている
このあたりが気になりました。

これはトレーナーとしての目線からの改善方法であって、体の使い方の話と思ってください。

1、軸足で蹴る動作の前に膝が内側に入ってしまっている

蹴る動作の前に膝が内側に入ると言うことは、股関節主導の動作ではなく、膝主導の動作になってしまっていると言うことです
つまり、膝の送りだけで横への動作を行おうとしてしまっていると言うことです。
これは強く、速い動作は生まれません。
キーワードは、以前ツイッターにもあげたような
ローディング→アンローディングになります
(これは野球の動きですが…)



溜める動きがないと、力発揮はできません。
ジャンプの前には助走が必要ですと言うあれです。
そしてこのローディング→アンローディングでエラーが出やすいところは、切り返しのタイミングです
これはTZ(Transformational Zone)と言われています。このTZで膝が内側に入るタイミングが速く感じたのです。
改善には股関節のヒンジ+回旋(かめはめ波)の動きになります。


またもう一つ重要なこととして、横への移動は外転方向の力が働いていると考えてしまいますが、実際は股関節伸展、膝伸展、足関節底屈のトリプルエクステンションの動きなのです。
なので、ラテラルカットの練習も大事ですが、クリーンやスナッチ等のトリプルエクステンションを意識したトレーニングも重要だということです。



2、軸足で蹴る前に肋骨が外旋(いわゆる体、胸が浮くような動きを)してしまっている

これは、踏み込み足の話になります。
まず前提として、コア(腹横筋)は下肢の動きの0.11秒前に働いていると報告されています。
つまり、股関節の動きの前には腹横筋を含めたコア全体が活性化して脊柱を安定化する必要があると言うことです。
そのコアの発火が遅れると、股関節の動きの遅延に繋がる可能性があると思ってます。

そこで上のようにチューブを引くことでコアにスイッチを入れ、そのあと股関節の屈曲動作をするようなエクササイズを入れます。
もちろん、それだけではなく、フロントブリッジ 、サイドブリッジ、バックブリッジの種目でのレッグスイング系の種目も大切になります

速い動作を見る際はTZをとりあず見るようにしてます


今回はキーパーのということで話を進めましたが、フェイントの動きにも同じようなことが言えると思いますので、まず自分の動画を取って、切り返しの瞬間(TZ)を中心的にみて、改善点を探していけば良いのかなと思います。

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