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上級運航II

機関の保守整備
◯エンジンの基本

シリンダー内の空気を強く圧縮して高温になった圧縮空気の中に霧状の燃料油を噴射すると、自然着火して急速燃焼するエンジンは何か?

答え:ディーゼルエンジン


シリンダーの中の空気と燃料の混合気を圧縮して、そこに電気火花を飛ばして点火させる爆発燃焼をさせるエンジンは何か?

答え:ガソリンエンジン


燃料タンクと燃料ポンプの間に設置されている燃料を混合した水分と油分とを分離するものは何か?

答え:セジメンタ(油水分離器)


海水くみ上げポンプやオルタネーターなどを駆動させているものは何か?

答え:Vベルト


燃料噴射ポンプの噴射量を制御して、エンジン回転数を保つためのものはなにか?

答え:ガバナー



◯保守整備

ディーゼルエンジンの燃料配管系のプライミングの完了は、どのような状態から判断できるか?

答え:燃料油だけでるようになった


潤滑油(エンジンオイル)の役割は何か?

答え:
(1)摩擦軽減
(2)摩擦熱を取り去り冷却する
(3)摩耗金属粉・カーボン(不完全燃焼を起こして生ずるすす)等の清掃回収
(4)シリンダーとピストンの間の気密確保
(5)歯車類の歯面の衝撃を吸収する
(6)錆の発生を防ぐ


使用中のエンジンオイルが乳白色になる原因として考えられるものは何か?

答え:水分の混入


海水をくみ上げ、循環させることで機関を冷却させる方式は何か?

答え:直接冷却方式


清水でエンジンを冷却し、高温になった清水をヒートエクスチェンジャー内で汲み上げた海水で冷却する方式は何か?

答え:間接冷却方式


直接冷却方式のエンジンが冷えているときと温まってきた時の特徴を答えよ

答え:サーモスタットによりエンジンが冷えているときはエンジン内部の冷却海水を排出させず、エンジン内を循環させる。
温まってきたら、熱くなった冷却海水を船外に排出させる。


間接冷却方式にある、この内部に張り巡らされたパイプ内に海水が通ることで、エンジンの冷却に使った清水の熱を奪うところは何か?

答え:ヒートエクスチェンジャー(熱交換器)


バッテリーの充電状態の目安となる、電解液の比重について、放電するとどうなるか?

答え:低くなる


点火プラグの絶縁体や発火部がどのような色に焼けていれば正常か?

答え:キツネ色か薄いネズミ色


点火プラグの交換をしたほうがよい状態はどんな場合か?

答え:発火部が真っ白で、つぶ状のものが付着している場合


船内機船のエンジンからプロペラまでの伝達経路を答えよ

答え:エンジン→マリンギア→プロペラシャフト→スターンチューブ→プロペラ


スターンチューブのグランドパッキンの締め付けについて、航行中はどの程度にすれば良いか?

答え:水滴が少しずつわずかに落ちる程度


スターンチューブのグランドパッキンの締め付けについて、停泊中はどの程度にすれば良いか?

答え:水滴が出ないようにする


船内外機船のエンジンからプロペラまでの伝達経路を答えよ

答え:エンジン→ユニバーサルジョイント→クラッチ→ドライブシャフト→減速ギア→プロペラシャフト→プロペラ


プロペラが1回転したときに理論上進む距離のことをなんというか?

答え:ピッチ


プロペラの取り付け方法のテーパー方式では、内部は水密が保たれているが、空所には何を充填しておくか?

答え:グリス


防蝕亜鉛にあることを行うと防蝕の働きを妨げることになる。あることとはなにか?

答え:塗装


◯故障の対処

航行中に機関等に異常がある場合、すぐにしてはいけないことは何か?

答え:エンジン停止


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