手筈

わたしには
書斎などない
あるのは本の山
ぐるりと
それに囲まれれば
ここは立派な牢獄

だがなんと静かで知的な空間なことか!
最後には崩れてわたしを
圧し殺してくれる

なんと手筈の整った牢獄なことか!