見出し画像

皮膚科学会総会~勉強メモ~教育講演1 食物アレルギーの最新情報

いい時代になったもので、総会のe-Learningが結構な期間、見放題なので、のろのろと見始めています。

自分の勉強用のメモ、まとめです。続くかわかりませんが、ちょこちょこみてまとめようと思います。(メモ程度です)
下部にWordファイルあります。(そちらの方が断然見やすいです)

今回は教育講演1の1.2.4をまとめています。
(今回は特に1-2の千貫先生のe-larningが公開されていなかったので、その部分は実際に講演をリアルタイムで聞きながら書いたので、まとまっていないかも。)

第120回日本皮膚科学会総会 教育講演1
日常診療で知っておきたい食物アレルギーの最新情報2021


1-1 成人に持ち越した乳幼児期発症の食物アレルギーの特徴・診断・治療・生活指導

【成人期まで持ち越す食物アレルギー】
 ・乳幼児から遷延する即時型アレルギー
 ・PFAS
 ・FDEIA
 ・思春期以降に発症する特殊な食物アレルギー(コチニール・アニサキスなど)

【食物アレルギーの自然歴】
 <最近のアレルゲンの動向>
鶏卵、牛乳、小麦がTop3
  ここ数年の傾向⇒木の実、ピーナッツが増えている(二つを合わせると小麦を超えるほど)

 <アレルギーの自然歴>
鶏卵アレルギーでは30%ほどが成人まで持ち越すことがあり、牛乳アレルギーでは40-50%ほどが成人まで持ち越すことがある。(様々な報告あり)
※ 発症時点で誘発症状の重い患者は遷延しやすい。
※ IgE値が低下しにくい患者が遷延する。(4.5歳まで持ち越すと成人期まで持ち越すことが多い)

【アナフィラキシー症状誘発事例の年齢分布】
0歳が最も多く、徐々に減少。
年齢が上がるにつれてアナフィラキシーの原因は食物の占める割合が減少する。
6歳以下では原因となる食品は鶏卵、牛乳、ピーナッツが多いが、年齢が上がるにつれて、多彩な食物が原因となる

【食物アレルギーの食事指導と経口免疫療法】
☆正しい診断に基づいた必要最低限の原因食物の除去が必要!
① 食べると症状が誘発される食物だけを除去する(念のため、心配だからといって必要以上に除去しない)
② 原因食物でも、症状が誘発されない「食べられる範囲」までは食べることができる

ここから先は

2,927字 / 1ファイル

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?