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北山宏光さんに誘われた世界が間違いなさすぎた話(単独ライブ RANSHIN感想)

初めまして、春原と申します。
TOBE所属、北山宏光さんのオタクです。

とはいうものの。北山くんを好きになった当初よりもずっと好きなものを多く抱えているので、熱烈に、全ての仕事を追えているオタクではありません。

それでもやっぱり、一番最初に好きになった芸能の人。
そうそう簡単に離れられるわけなくて。

単独ライブの感想もやっぱり書き残しておきたくなってしまいました。

というわけで、これからこのnoteが動いていくかどうかは分からないけど、大切で楽しかったこの思い出を一度、簡単にではありますが、残しておきたいと思います。




1.NE: Φ era

メンステにあったメカの蕾みたいなものがムビステに乗ってセンステへ移動。
パカッとそれが開いて、サングラスをかけた北山くんが出てくるという演出から始まるオープニング。

「大好きだからもう一度見たかった」と、「まだ見たことないから見てみたかった」の2つの「見たい」が共存していて、1曲目からしっかりボルテージを上げてもらったなと思います。

火が点いた者に告ぐ 流れは変わった 「ノル」なら今だ Hey! Are you ready! 「NE: Φ era」

これほんとに、世界への誘い方として大正解。
致死量の北山宏光のパフォーマンスが襲い来る感じで、鳥肌が立ちました。

好きだったポイントとしては、2番ラスサビ前あたりの繰り返し何度も銃声が響くところ。
こういう音を矢継ぎ早に重ねてくる音の作り方、改めていいなあと思いました。
何がいいって、連発する銃声にちゃんとリボルバーが回る音を付随させてるんですよ。
感情的でありながら理性的な、整合性のとれた表現。
あ〜これが大好きなんだな私は〜!って改めて実感させられました。
音が止んで、最後に1発ぶちかますのもよかったですね。
さすが特効祭りの演出する人なだけある。
おかげで、ちょっとやそっとのゴリゴリじゃ足りない感性になっちゃってますのでね、こちらは。
このくらいぶちかましていただくくらいでちょうどいいです。



2.You&I

「NE: Φ era」に引き続いてムビステ。比較的横移動が多かった記憶。
この曲、実は今まであんまり聴いていなかったので、一つひとつの歌詞がすごく新鮮に感じられました。

歌詞で言えば、"ただ助けてと言えない夜は ただ夢で泣きたいだけなのに"がすごく好きだった。
これ、けっこう曲序盤の歌詞なんですけど、真っ赤なライトに照らされる北山くんがすごく綺麗で、印象に残っています。
あと、サビの"今だGo! (Shout!) 合図は出すから"っていう歌詞も好きでしたね。
センステでぐるぐる全体を見渡しながら"合図は出すから"ってすごく温かいなあと。

ここ数年、どのライブでもなんとなく、コロナ禍前より「声出していいのかな?」みたいな、遠慮の雰囲気を感じることが増えたなと思っていて。
こういう風に演者側が合図をくれると、観客側としてはすごくノりやすいんですよね。
そういう気持ちを抱えていたところで、「声出せ!」とか、そういう言葉以外の煽り方を提示してもらって、なんか、こういう煽り方、これからも続けてほしいなって思っちゃいました。




3.JOKER

ここでJOKER来るのいいな〜!
「You&I」で会場が温まったと踏んだ、信頼のセトリだなという感じ。
さっきの「You&I」の煽りの話とも被るんですけど、北山くんには「盛り上がれ!」とか「声出せ!」みたいな言葉なく、気持ちの昂りを誘発して煽るっていうのが上手い人だなという印象を持っていて。
こちらの感情の動きの波長を、しっかりと読まれてしまっているのが逆に心地いいなと思ったりしました。

この曲については、2番初めの統率された気持ち悪さみたいなものが何度観てもクセになるなと。
MVで、白い服着た人が同じ動きを繰り返す演出あるじゃないですか。しゃがんだり立ったり、複数人が巻き戻しみたいに同じ行動を繰り返すやつ。
あれ、最初見た時本当に気持ち悪くて(褒め言葉)、それをトレーニーの子達と一緒に、ステージでやっちゃうんだ!っていうのがちょっと嬉しかったです。

あと、"我爱你 I love you 愛してる"と"あなたは美しい"もすごく好き。
表面的で、形骸化した愛の言葉と、内から叫び散らすような"あなたは美しい"に、なんとなく心がザワザワしますね。
決して精神衛生にいいタイプの曲ではないと思うんですけど、だからこその良さみたいなものが、ライブだと尚更あったような気がします。




4.ヒロイン

MC明け。
メンステでスタンドマイク立てて歌ったしっとりバラード。うんうん、そうだよね、そういう曲だよねって思って見てたら、2番から大東くんがピアノで参加。
そのうち、あれよあれよと椅子が設けられて、北山くんがローラーを履きだしたもんで、ちょっと気持ちの整理が追いつかなかったですね。

ローラーを履き終わって、メンステからセンステにかけてしゅるしゅる〜って滑っていく様が、もうみんな大好き北山くんのなめらかローラーで。
止まる時にゆるく一回転するのを見て、過去のいろんな曲のことがぶわーっと走馬灯のように蘇りました。

そのあとに「今年の冬寒いねって」って歌詞が来るのもずるい。
スノドとか冬Yummyとか、夏ライブに比べて数は圧倒的に少なかったけれど、その分有り得ないくらい楽しかった冬ライブの思い出がいくつもあって。
そういうのを思い出しながら、気がついたらボロボロ泣いていました。

過去を振り返ろうなんて思ってライブに行ったわけじゃなくて、むしろ新しい門出を見届けようと思って行っていて。
でも北山くんは、過去もなかったことにしないで、私たちに見せようとしてくれる。それがすごくよかった。

好きになった時は私よりずっとずっと大人に見えて、余裕綽々に見えた北山くんが、「君を離せない」だなんて、「僕はすでに大人ではいられない」だなんて言っちゃうんだ。
離さない自信は持ちきれなくて、でも離したくない。
なにそれ、最高の愛の言葉じゃん。
そんなふうに思った時、北山くんってこんなにあったかくて、大きなを愛持ってた人なんだなって、嬉しくなりました。

そのあとはラブレター。
北山くんがシュって紙飛行機を飛ばしたら、それがブーメランのように戻ってきて、メールが届くという演出。
「今日は初めての単独LIVEです。みんながどうしたら喜んでくれるかなってたくさん考えました。朝早く起きたり、電車で僕の曲を聴いてくれたり。みんなありがとうね。」
一言一句記憶できたわけじゃないからニュアンスだけど、こんな感じのことを言ってた気がする。
北山くんの声でこれを読み上げられてしまうと、やっぱり、なんだかグッときてしまいますね。
まさかこの曲で泣かされるなんて思わなかったです。





5.BET

メンステ。
まっすぐな愛の歌のあとにギャンブルの曲というセトリ、ちょっぴり照れくささを感じてむず痒くなりますね。

この曲は大人のチャラみつっていう感じがして大好きです。

"火遊びならやめとけ"
"人生そんなに甘くない と見せかけてたまに甘い"
のあたり、ほどよくチャラくて刺さっちゃったな。

単独ライブのBETも、MVや東京ドームに引き続いてとってもよかったですね。まさに安定感!という感じでした。




6.赤い夜に

「BET」からの「赤い夜に」はずるいんだよな〜!
曲調がすっごい揃ってるんですよね、この2曲。
まとめるなら絶対これって思ってました。

考えてみたら、北山くんって夜の曲が多いなあ。
きっと夜、それこそ換気扇の下でいろんな物思いに耽ってるんだろうなって、そんな気持ちになりました。
(6/16夜、RANSHINについて「換気扇の下でサッと書いた言葉が、こんなふうになってるとは思わなかった」みたいに言ってたのを踏まえて。)

私ずっと、北山くんは昔の恋を思い出して曲を書いてると思ってたんですよ、実は。
でもたぶんそれだけじゃなくて。
たまにはファンのことを思いながら書いている曲もある。
移籍してどんな曲を出そうかと考えた時、ファンの人達がどうしようもなく恋しくなって、筆を走らせたりもしたんじゃないかなあ。

"結び直す赤い糸"
その歌詞に含まれた愛から、そんなことを感じたりもしました。
重いな〜北山宏光。だけど、それでこそ北山宏光。
やっぱり離れられないな〜!を実感させられました。




7.TOTONOTTE

けっこうガシガシ踊るタイプの曲だったなという印象。

"今足りないもの?さぁな愛?"って歌詞を北山くんに書き下ろすナオトさん最高だね?
聴いていて、「RANSHIN」の思想をちゃんと汲んで書いてくれた曲なんだろうなと感じました。

曲終わり、シューッて出てるスモーク?蒸気?に当たって「サウナで整っております、水風呂入りたいな〜」っていいながら水飲むの天才かわいいだったな。
サウナきっかけのMC、いい感じにゆるゆるしててよかったです。




8.THE BEAST

壮大で、ちょっと和の要素が入った衣装。
あと、鎖に繋がれたところから鎖をほどいて始まるみたいな演出が、某赤い果実みたいでちょっと胸熱でした。
「THE BEAST」ってたぶん浮世離れすればするほど映える曲。
いい意味で他の曲とは一線を画している、東京ドームの時から変わらず、ずっとそういう雰囲気を纏い続けているのが好きです。




9.Violet

この曲、最初に聴いた時、「君が獣になる前に」の琴音のイメージソングみたいな曲なのかなと思ったんですよね。
あと、歌詞表現が女性的=「THE BEAST」とあわせて美女と野獣になるよっていう遊び心か?とも。
だから、「THE BEAST」以外との繋がりが一切見えてなかったんですけど、パンダがイントロで降ってきたり、「RANSHIN」のMVに近い衣装を着てたりして、そうか、「RANSHIN」とも繋がるのかって新鮮な気持ちになりました。

たしかこの曲、すっごい照明が綺麗だったんですよね。
レーザービームっぽいカラフルな照明が、陽が差すみたいにいくつも降り注いでていいなあと。
柔らかくて明るい照明でこの歌詞って刺さるな〜と思いました。




10.ink.

ここから撮影可能ゾーン。
ムビステを真ん中で分割して、それぞれ女性側、男性側のステージを作っていたのがオシャレで大好きでした。
ちょっぴりセピアで、ロマンス映画みたいな雰囲気を醸し出していたり、ロミオとジュリエットみたいに触れそうで触れられないみたいな画があったり。
今回のコンサートで、いちばんガチガチに物語が作り込まれていた曲だったんじゃないかなと思います。

これ、女の子がベッドで眠ってしまって、毛布をかけてあげるところで終わるんですよ。
うっかりこの次の次の曲が頭を過ぎってしまいました。
「君が獣になる前に」のドラマの雰囲気もたぶんなぞってるのかな?
「BEAST」と「Violet」からの繋がりもほんの少し見えたような気がしました。




11.RANSHIN

初日に曲目のネタバレを一部踏んでしまったので、いや、まだあの曲じゃないんかーい!って思いましたね、最初は。
でも、ここで「RANSHIN」っておもしろいよなと思います、今となっては。

ここね、考察厨の思考を働かせるとするならば、「ink.」で眠ってしまった女の子の夢の中とも考えられるわけで。
夢の中の宴、そんなめでたい意味での「RANSHIN」かな?とも思ったりしました。

いや、普通にラストスパートだぞ!まだまだ行けんのか!っていう煽りの意味合いかな。
ダンスコーナー挟んでたので。

ダンサーさんも大東くんも、トレーニーの子たちも、ひと通りフィーチャーされるところがあって、この曲で、なんか一気にステージが華やかになってような気がしました。

北山くんのガシガシダンス、やっぱりアガるよ〜〜!最高〜〜〜〜〜!!



12.FORM

2曲前くらいの感想から匂わせをしてきた"あの曲"とはこれのこと。
聴きたいような聴きたくないような、複雑な気持ちを抱えて本番に臨みました。

メンステからセンステに歩いてきて、スタンドマイクで歌唱。
もう絶対歌うじゃんねっていう目をした北山くんが歩いてきた時、来るぞ…ってちょっとドキドキしてしまいました。

そんでもって、かかったイントロが原曲よりキー下げになっていて。
リリースから10年っていうタイミングで、この人はこの曲をこうやって昇華するんだなって感慨深い思いでした。

これを撮影OKタイムに盛り込むの、ずるいよね。
私は映像に残そうとすると記憶する脳が疎かになってしまうタイプなので、録画はしなかったんですが、その心意気が嬉しかったです。

FORM、また出会えて嬉しかったよ。
北山くん、歌ってくれてありがとう。

アンコールはとりあえず割愛!
なにか思い出したら追記します!





13.逸れた流星群

これは16日夜公演だけ歌った曲みたいですね。
歌う前の挨拶がすごくよかったので全世界に知らしめたい。見てください!!

1曲だけやってない曲が、あるんですけど。あの、なんだろうな。いろんな思いがあって、最初手紙でも、手紙というかメールでも、書かしていただきましたけど。いろんな思いがあって、いろんな意見があってさ。そりゃ人間だからしょうがねえなって、ほんとに思ってるんですが。歌詞を書いてる時に、誰かのことを傷つけるより、なんか許す勇気の方が強ぇんじゃねえかなって思う時があって。そんな思いを自分に知らしめるかのように、書いた曲です。…逸れた流星群


ポツポツ喋るその言葉に続いて、イントロがかかると同時に、光を集めて歌い出す北山くんが、本当に大好きでした。

北山くんね、最後の転調したあたりでちょっとだけ目がうるうるしてて。
いや、それ言ったら北山くんは「泣いてないよ」って言うんだろうけどさ。
でも、こうやってむき出しの心を見せてくれること、今まであんまりなかったよなあって思って、ちょっぴり嬉しくなりました。




まとめ

変な例えかもしれないんですけど、今回のライブ、日頃あんまり自分の気持ちを言ってくれなくて、「ほんとにこの人私のこと好きなのかな」って考えながら付き合ってた彼の当時の日記を見つけてしまったみたいなライブだったと思うんですよね、私。
日記に並ぶ愛の言葉を見て、「なんだ、めっちゃ好きだったんじゃん本当は」って恋心を募らせて苦しくなるみたいな、そんな気持ちになりました。

いや〜、国民的元彼の異名、まさかここでフラグ回収するとは思わなかったですね。

北山くんってたぶん、面と向かって好きだということはあんまり得意じゃない人。
だからこそこういう形で、愛を、好きだを伝えてくれようとしたのかもしれないなと思います。

これが今の俺だよ、俺はこうやって育ってきたんだよ、まだ好きでいてくれるなら、これからもよろしくね。そんな感じ。
心底重くて暖かい愛をいただいてしまったなあと思いました。

あと、これはMCでちょけながら言ってたことなんですが。
会場のあちらこちらから聞こえてくる声を拾って、「15年ほどみっくんと呼ばれています」って言ってたんですよ。
こういうところからも、なんていうかな、みんなが北山くんに送ってきた愛はちゃんと届いていたんだろうなと思ったし、今までみんなが伝えてきた「北山くんのここが好きだよ!」を、正しく消化して、受け止めてくれていたんだろうなと思いました。
実際、パフォーマンスにおいても、歌だったり、ダンスだったり、それこそセトリや照明や映像演出だったり。
あらゆる面で、「そうそう、こういう北山くんが見たかったんだ」っていうのがたくさん散りばめられていましたし。

アイドルとかアーティストとか、そういう肩書きはもうこの際どうでもよくて、この人の作る世界がもっともっと見たい。
そう純粋に思えるライブだったなと思います。


さて。これでひと通り感想は述べ終わりました。

ここで、読んでくださっている方にご連絡ですが、このライブ、なんと8/16から配信も始まります。

私が観た公演ではないですが、絶対に楽しいので!
ファンだけを囲い込むようなライブではないはずなので!
お時間のある方はぜひご覧いただければと思います。


というわけで、そろそろ〆といきましょうか。

有明アリーナ、楽しい思い出をありがとう!
北山くん、単独ライブお疲れ様でした!
ツアーも絶対お邪魔しますので!
これからもどうぞよろしくお願いします!以上!

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