お年玉ルール
お年玉っていつまで貰えてたっけ。
もう随分と昔のような気がするし、
今ではすっかり「あげる側」となってしまった。
毎年、お正月にはいとこが遊びに来たり、
初詣のあとにはおばあちゃんちに行ったり。
あまり会えない人たちに会えるのは、
楽しみなようで少し緊張もあった。
豪華な晩ごはんやおせちをみんなで食べて、
毎年いろんなキャラクターや干支の付いた
可愛いポチ袋でお年玉を貰うのが恒例行事。
子どもの頃のお年玉は、
全額「貯金」と決まっていた。
年齢による金額アップで、3姉妹それぞれに差が出てしまっていたが、預金時には父がこっそり足して金額を同じにしてくれていたらしい。
子どものときに欲しいものなんて、せいぜいお菓子やおもちゃだし、将来大事な時のために貯金しておく方が有意義だと納得していたので、何の違和感も文句も無かった。
結婚して子どもが2人産まれ、
2歳も0歳もそれなりにお年玉を貰う。
セイちゃんの口座も作らないとなー
なんて思っていると、旦那から一言。
「おもちゃとか買ったらお年玉から引いときや!」
え、えええ?
これ使うやつなん???
「俺が子どもの時は、お年玉貰ったらおもちゃ屋直行やったで」
どうやら、旦那には「貯金」という概念はなく、
いくつであろうと欲しいものや必要なものがあればお年玉を使う、という考えらしい。
なるほど。
「貯金」が当たり前だったわたしには、お年玉を使うなんて考えは全く無かったので軽い衝撃だったが、我が家のお年玉ルールは旦那論を採用していこうと思う。
お年玉に限らず、違った環境で育ってきたのだから、夫婦の間で価値観や考え方の違いはあらゆる場面で出てくる。
2人でとことん話し合うも良し
どちらかに合わせるも良し
新しくルールを決めるも良し
大事なのは、自分の経験や価値観だけが正解と思い込まないこと。
家族や夫婦間だけでなく、誰と関わる時でも大事な心構えのひとつとして肝に銘じている。
あの頃、わたしも自分の好きなようにお年玉を使えたとしたら、嬉しかっただろうな〜
いや、違う。
好きに使っていいと言われても、とりわけ欲しいものなんか無くて、結局貯金していたと思う。
なんだかそんな気がする。
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