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101:五島のうまかもん(05 鬼鯖鮨)

締めすぎていないのがラブ

 この数回、アメリカPGAショーのレポートを複数回レポートしてきたけれど、2月26日の「五島市長杯椿カップゴルフ大会」開催に向け改めて、きわめて個人的嗜好に基づいた「五島のうまかもん」をレポートします。5回目の今回は「鬼鯖鮨」。

 この「鬼鯖鮨」、簡単に紹介するといわゆる「サバの押し寿司」なんだけれど、よく食べられている「バッテラ」とは一線を画している。皆様ご存じの通りサバという魚はいわゆる「足の速い魚」、痛みの速い魚の代名詞のようなポジショニングにある。九州福岡でポピュラーな「ごまさば」は生のサバを使用するが、これは近隣の海域で(生食できるレベルの)新鮮なサバが手に入るが故に根付いた食文化といえる。私のような関東の人間にとって、わさび醤油で食べる場合のサバは酢で締めた「しめサバ」で食べるのが通常であり、押し寿司で食べる場合には身の中までしっかりと酢で締められたサバであるのがスタンダードである。

 もちろんそのような「しっかりと酢で締まった」サバが乗った押し寿司も個人的には大好きなのだけれど、「鬼鯖鮨」は軽く酢で締めたサバを使用していて、パッと見た感じでは「え?生のサバが乗っているの?」と思ってしまいそうなレベル。


 上述したように味もいわゆる「バッテラ」とは明らかに違っていて、新鮮なサバの旨味・甘味がしっかりと感じられる身と鮨飯とがそれぞれしっかりと自己主張しているような味。浅く酢で締めた新鮮なサバを使用しているが故に賞味期限が短いのが唯一の難点と言えば難点で、五島つばき空港で売っているお土産(日によっては売り切れになっていることもある)として購入する時も、売店のお母さんに「明日が消費期限です」と必ず言われる。

 オンラインショッピングもやっているので、「青魚好き」「光物好き」「バッテラ好き」に是非とも一度味わっていただきたい。

<鬼鯖鮨オンラインショッピング>
https://www.onisaba.com/


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