見出し画像

終・十牛図にみるわたし 


十牛図入門「新しい自分」への道 著 横山紘一  幻冬舎新書

何もなくなる


十牛図入門 150p 第8図「人牛俱忘」(にんぎゅうくぼう)

無我の境地を表すこの図
色即是空 であると わかったということでしょう。

自分とは?
周りの環境や時代や社会
自然とは?時間とは?宇宙とは?

それらがすべて『無』であると理解した図

無我の境地になど、まだまだいたっておりません。

ですが、この世に常に存在するものはなく。
諸行無常であり
諸法無我である
と考えると、苦しいこともずっと続くことではない。

どんなに悲しい経験でも
それがずっと続くことではない。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。 沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。 奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。
猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ

平家物語

諸行無常、諸法無我

諸法無我とは、「いかなる存在も不変の本質を有しない」
ということで、自分自身にも執着しないこと

仏教では、このわたしというものは、
五蘊という要素の集まったものであって、
死ぬとそれがバラバラになるだけだという説で

因縁でたまたま五蘊があつまり、わたしになっている。
実体はないものなのです。

実体がないということは、全くの自由であり
何に執着することもないということ。

わたしも今まで生きてきた中で、
もうダメかもしれない・・と落ち込んだことが何度かある
きっと誰しも生きている中で体験したことがあるだろう。

でもそれもいつまでも続くわけでもなく
嫌だ嫌だという私という実体は、実は幻であると気づくと
また、新しい風が吹いてくると期待できるのである。


十牛図入門 164p第9図「返本還源」(へんぽんげんげん)

色即是空は空即是色へ

空を知りたくて、カラダを学び
空を知りたくて、靈氣を学んだ

何もなくなったと思ったが、
生きている限り、肉体という物体を持ち、
それは、何もなかったところから、生まれてきたものだ。

ありのまま

執着を手放すとありのままの自分や
ありのままの自然を受け入れることができるようになる。

まだまだ、その境地への道は進めていない。

諸行無常、諸法無我 を理解すると、
思考では、わかる気がしているが、
ここに思考が働くことが、ありのままとは言えないだろう。

カラダのゆがみは、一生懸命生きてきた証拠ともいえる
使い方を習ったわけでもなく、
私たちは、自分のカラダをそれなりに使ってきた

その結果、肩がこったり、腰が痛かったり
いろいろな不調がでてきたのだ、

誰かのせいでそうなったわけではない
使い方を知らず、カラダを我が物だと
思い込み、無理して使ってきた結果なのだ。

ありのままの自分を認め
執着を手放したとき、カラダの声が聴こえてくる

この境地もいわば「返本還源」(へんぽんげんげん)
と言えるだろう。

利他のこころ つまりは LOVEだ

十牛図入門 188p第10図「入廛垂手」(にってんすいしゅ)

布袋さんのような姿になった牧人
凡夫に優しく寄り添うひと という意味

自分の感情ではなく、ただただ誰かのために
寄り添っていく

ちょっと前に『銀河鉄道の父』という映画を見た

宮沢賢治を支えた父、家族の話
映画が終わったら、泣いてる自分に気付いた

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ䕃ノ
小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

雨ニモマケズ』宮沢賢治 遺作のメモ

前の「続」で書いた 青看板になりたい は
この宮沢賢治の 「そういうものに わたしはなりたい」
に、似ている。

笑顔とLOVEのLOVEは
愛のマインド。
癒しであり
利他のこころであり
平和であること。

笑顔とLOVEの応援団を作ろうと考え
無理だといわれ、
やれるわけないと言われ、
それでも何かできることがあると思い、

共感してくれる仲間とともに
この布袋さんのように、にこにこと
笑って生きていこう。


3篇にもなる長文読んでくださって
ありがとうございます。

女性たちが笑顔(カラダとこころの健康、安心する環境)と
LOVE(愛のマインド 癒し、利他のこころ 平和)に
生きる応援をする応援団

応援しあえるコミュニティーを立ち上げます。
コメントいただけると嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?