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人はウサギからやがてカメに変わる 赤色の惑星の住人と青色の惑星の住人


🐦ツイート🐦

夕暮れは駆け足で幕を下ろすように

人はウサギからやがてカメに変わる

時流は瞬く間のようでいて
コマ落ちのようにのろのろ

セピア色はいつも遅くて居残り組

赤色の惑星の住人と、
青色の惑星の住人の時計

進みが違うのか、一コマ多いのか

燃え尽きる松明
終いには淡い光も眩しく
やがて閉じる瞼

🐦ツイート🐦

今回のツイートは、読む人によっては、私の意図と異なる印象を持たれた人も多いのではないでしょうか。

使った言葉は単純ながらも、人の一生という人生観のようなものを背景に、思ったことを言葉で表現してみました。


夕暮れが進む先は夜の暗闇です。日が落ちると暗闇が全ての空を飲み込みます。

一方で夜明けは、日が昇る前の早い時間から薄明かりを伴い、その先は日中へと区切りを感じさせずに続いていきます。

夜明けに比べると、夕暮れは、暮れ始めてから太陽の光というものの幕が完全に降りきるまでは、明らかに線で引かれたように、すっとキレイに幕が降ります。

日が昇り、日が落ちる。
人の人生にも喩えることができます。

実際このツイートではそのような意味合いで表現しています。

人はウサギからカメになる。

この意味は数多くの事柄を表現に込めました。
一つは、誰もが知るウサギとカメの物語です。
ここの説明は流石にご存知でしょうから省略します。

ウサギとカメの別の意味合いとして、若さと老いをウサギとカメを使って表現しています。ウサギは若さの象徴、カメは老いの象徴としています。

若い頃はウサギのように素早く移動できた人も、歳を重ね老いていくとカメのようなノロノロとした歩みになっていきます。

同じ「時間」なのに、時間を捉える対象によっては、時間の感じ方が違うという例があるのをご存知でしょうか。

カメは長生きします。カメはノロノロとした動きですが、自分のことをノロノロとしているとは感じていないそうです。カメにとっては、ゆっくりが普通なのです。

ゾウやナマケモノ、その他の人間から見ると遅い動物も同じであるそうです。
人間から見ると、そういったゆっくりした動きの動物はなんて遅いのだと感じてしまいますが、彼らは至って普通の時間を過ごしているのです。

もちろん動物と話してそうだと確認したわけではないので、仮説になりますね。

きちんとした学術的な説明では、生き物の心拍数の違いによる寿命との関連性いう研究があります。

ゾウは70年以上と長生きしますが、その理由の一つが、心拍数が非常にゆっくりと回数が少ないのです。人間と、他の動物とで生涯の心拍数の総数が同程度とすると、心拍数が早いほど早く寿命に達するわけです。

さらに時間の感じ方を心拍数と比例すると考えると、動物によっては同じ一秒の長さの感じ方が変わるという研究論文があります。
人間の一秒と、ゾウの一秒の進みが異なるというものです。
論文ではさらにエネルギー消費との関連性にも触れています。

参考文献

そう考えると、人間自身も、若い頃からお年寄りに至る上では似たような現象があるのではないでしょうか。

90歳を越えるようなお年寄りの方は、のんびりした生き方をされていますよね。運動量も少なくなり、疾患などがなければ、心拍数は穏やかなものでしょう。
長くなりましたが、同じ人間であっても、若いときの時間の感じ方、老いたときの時間の感じ方はやはり異なるようです。この辺の説明もしだすと長くなるので今回は先に進みます。

晴れた日の夕暮れの空はセピア色をしています。
日中の空には青空を背景に真っ青だったり、真っ白だったりしています。

太陽高度が高い空はすべての色がまんべんなく混ざりあった色です。
夕暮れのオレンジ色は太陽の動きから置き去りにされたような印象を受けます。

昼間の青色の空に生きる若者たち。
追い付けない年老いた者が見上げる赤く染まる空。

同じ地球の上で、まるで異なる時間周期の惑星で暮らすような人たち。
若者の暮らす青色の惑星、お年寄りが暮らす赤色の惑星の2つが一つ所にあるようなイメージを感じます。

それでも同じ惑星に暮らし、それぞれ感覚が異なるのは、体の持つ体内時計のスピードが違うのでしょうか、それとも、25時間あるように感じるのか、どちらがしっくりするのでしょうか。


この世との別れ際、「命が燃え尽きる」という表現があります。
松明はメラメラと炎が立ち昇るように光を放ちます。松明は若者の持つ活力あふれるようなイメージを持ちますね。

手にしている松明の炎が、ついに燃え尽きるとき。きっとその火はとても小さな、眩しさとは無縁の火でしょう。

柔らかな、優しいこじまんりとした火。
もはや眩しくなんてありませんね。

お年寄りの方なら小さな光をどう感じて、見つめるのでしょうか。

まるで小さな火の光さえも眩しく感じるように目を細めるのかも知れません。

命の火が尽きるときも、そんな細めた目がそのまま閉じるように安らかに眠る。

誰もが苦しみとは無縁で、眠りに落ち込むようにすっとこの一生を終える、そんな最後を迎えられたらいいですね。

私は最近、朝夕の陽の光にとてもとりつかれるように、その時間帯の景色が好きです。

物や自然そのものの色よりも、太陽に照らされる色、その変化に様々なものを感じます。

最も景色の色合いの変化の大きい、朝夕の時間帯に出掛けてみてはどうでしょうか。

そして、暮れゆくセピア色の景色を眺める機会があれば、あなたの思うところを感じ取ってみてください。



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ありがとうございました。



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