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3月の音楽レク【希望】

3月と言えば、どんなことが連想できるでしょうか?いろいろありますが、私はあえて、大震災のことを取り上げようと思います。認知の重い方にはあえてお話しする必要は無いかと思いますので、その辺は臨機応変に。対象者によって話の内容を変えるのは当然です。

対象者に伝えたいメッセージは
「恐ろしい震災でたくさんの方が亡くなったり、被害を受けたりしたことをお見舞いすると同時に、被害に遭った方は希望を捨てずにこれからを生きてほしい」
ということだと私は考えます。

なので、今回のプログラムは「希望」がテーマです。


『朝はどこから』

森まさる作詞 橋本国彦作曲 昭和21年

「朝はどこから来るかしら・・それは希望の家庭から」という歌詞があります。

敗戦の日本を励まそうと朝日新聞が公募した詩にヴァイオリニストの橋本が曲をつけました。
このエピソードはお話しするといいでしょう。


『丘を越えて』

島田芳文作詞 古賀政男作曲 藤山一郎歌 昭和16年

「いざゆけ、はるか希望の丘を越えて」という歌詞があります。


『三百六十五歩のマーチ』

星野哲郎作詞 米山正夫作曲 水前寺清子歌 昭和43年

歌っていると、元気になって希望が湧いてくる、そんな歌ですね。


『人生の並木道』

佐藤惣之助作詞 古賀政男作曲 ディック・ミネ歌 昭和12年

冬の歌です。歌う前に、冬の歌ですが4番の歌詞に「希望」が出てくることをお話ししてから歌いましょう。


『東京のバスガール』

丘灯至夫作詞 上原げんと作曲 コロムビア・ローズ歌 昭和32年

「若い希望も恋もある」という歌詞で始まります。

「バスガール」とは「バスガイド」ではなく、乗合バスの「車掌」のことです。
私の当時の記憶では、服装はツーピース、揺れる車内にもかかわらずハイヒール、首(?腰だったかも)から黒いがま口型のかばんを下げている。
お客が乗ってくると、行き先を聞き、分厚いメモ帳のような切符の束を取り出し、ハサミでチョキンチョキンと穴をあけて、お金と引き換えに、ペラペラの紙の切符をくれました。
踏切では、いったん下りて、笛を鳴らして安全確認をして、バスを誘導しました。(今のように自動遮断器じゃなかった時代です)

子どもの頃の私の記憶です。
子ども心に、車掌さんはカッコよく、憧れの存在でした。
ご存じない方は、ぜひ、対象者のみなさんに訊いてみてください。
きっと笑顔で教えてくれるでしょう。

鑑賞曲

『アヴェ・ヴェルム・コルプス』

モーツァルト作曲

「祈り」というような想いを込めて、この選曲にしました。
モーツァルトの晩年の作品です。

マリア様を称えた歌詞です。

鑑賞の後、色楽譜によるベル(トーンチャイム)の和音奏をしましょう。

楽器活動については会員登録の上「音楽療法のヒント!」をご覧ください。

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