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しゅーくりーむ短編小説集

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中学生の僕、しゅーくりーむが書きました短編小説のマガジンです✍️ まだまだのところもありますが、暖かい目で見てくださると嬉しいです。 コメントなどで感想もぜひ教えてくれると助かりま…
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時間の使者はBARにいる。

「いらっしゃいませ」 20XX年 4月9日 午後9時 「ウォッカを一つ。」 表商店街の地下にあるこの店は、私の愛用しているBARだ。きつく胸の焼けるあの感覚の虜になり、週一回は来ている。 しかしもうこの店に来ることも、ウォッカを飲むこともなくなるだろう。 20XX年 4月9日 午後4時頃 「速報です。巨大隕石が地球に接近しています。専門家の調べによりますと後5時間ほどで地球に衝突し、地球の4分の3は破壊されるとのことです。」 無茶苦茶だ。 そう、まるで映画のよ

コーヒー。

「いらっしゃいませ」 チリリンとなる入店のベルの音と共に、店長らしき人が挨拶をする。 お腹がすいた。 そんな普通の理由で、周りを探索していたところ「喫茶 夢」 と書かれた看板を発見し、地下への階段を降りていった。 それがこの店だ。 先ほどから気になっていたが、この店は何かがおかしい。 そう。 何かが。 とやかく考えながらも、目的は腹を満たすこと。 冷静に考え、注文をする。 「コーヒーを一つ。あ、あとサンドイッチもください。」 「はい、承知しました。」

僕は今日も、君に花を添える。

秋。 秋風。 紅葉。 「お待たせ。お盆はごめん、仕事が忙しくて来れなかった。調子はどう?元気にやってる?」 僕は今日も、君に花を添える。 * * * 2050年9月9日。 柔らかな手。 白い肌。 閉じた瞳。 君は交通事故で寝たきりになった。 原因は車の運転手の飲酒運転。 今となっても運転手が憎い。 運転手が生きている今日も、話している今日も、寝ている今日も、 君はピタリとも動かず、目を覚まさないというのに。 見舞いに来始めてから、いったい何日が経

割れた花瓶は戻らない。

カタカタ。 カタカタカタ。 パチ。 社内フロアに響くキーボード音。 パラパラ。 書類の擦れる音。 社長椅子に座る私。 いつだろうか、私もあのようにバリバリと働いていた時があった。 新人の私に厳しく指導してくれ、社会人としての基本を教えてくれた部長はもういない。 今となっては私が指示をする側だ。 「山内社長、新提案のプレゼンが終了しました。次に始まる内容を送っておきますね。」 「そうか、ありがとう。」 そうだ、あれは確か入社して3ヶ月ほど経った頃ーー