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SMIの志事②

SMIの仕事は武士道のようなものだ。
かつての武士は、何も「武士道」という言葉で自分たちの心の様式を理解していたわけではない。
代々つづく武士としての行ないの在り方、それを幼いころから叩き込まれてきたこと。
そうした「反復」によって規範を身につけてきたのである。
ちょうど、英国における「騎士道」にも似たところがある。
これらは「道」なのである。
柔道、剣道、茶道、華道と同じ「道」なのだ。
こうしたことを理解している人間が、SMI従事者の中でさえも、実に少ない。
理解せずに販売しようとするから、当然、売れるわけがない。
よく話したことがあるのだが、彼らが売れないのは当たり前だと思わなければいけない。
何しろ、SMIの根底にある精神を分かっていないのだから。
何度も何度もプログラムを聞いてみなさい。
自らも反復することで、反復の大切さを体で感じとりなさい。
それを理解したうえで、会社なり顧客なりを訪問してみなさい。
そのとき、相手はまったく違う対応を示すはずです。
こうしたことを何度も教え込んだものである。
ただ、初めはこれらのことを分からずに売ることも仕方ないとは考えていた。
だから、「売ってみたい」という人は、すべて受け入れてきたのである。
門戸はいつも開けておいた。
売り歩いていているうちに、本当に理解した者だけが残っていくはずである。
私は、そう確信もしていたのだ。


故有田平氏(PJMジャパン社長)

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