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うさぎの話

うさぎの肉はまだ食べたことはない。

小さい頃は、白くて赤い目のうさぎが好きで、動物園のふれあいコーナーへ行っては、お目当のうさぎさんを見つけて、膝に乗せて喜んでなでなでしていた。

ある程度年を取ってからもうさぎが好きで、生き物のうさぎも好きだけど、イラストやぬいぐるみのうさぎも好きだった。というか、生き物はあまり魅力を感じなくなった。動物が身近にいる環境で育たなかったし、触ったら手を洗うのが面倒だし、洗わないと汚いなと思って気になる。

イラストで言えば、あの長い耳と、シンプルに書かれた丸い点のような目のうさぎがたまらない。例えば、ミッフィーのような。

2次元のうさぎのイラストも好きだけど、3次元のぬいぐるみのうさぎも好きだ。幼稚園や小学生の頃は、たくさんうさぎのぬいぐるみを持っていた。幼稚園の頃は、もちろん、ベットの淵にうさぎのぬいぐるみをびっしり並べて起きたらぐちゃぐちゃになっているという昼寝を楽しんだりしていた。

そして、大人になった今もうさぎのぬいぐるみが実は手放せない。寝る前に、うさぎのぬいぐるみをモミモミしてから寝る。ベットに入ってもイライラしている時は、胴体を掴んで耳をブンブン振ったりする。眠りについたらほったらかしで、たまに体の下敷きになっていて、朝には顔が平べったくなったりしている。一応、目覚めてそうなっていたら、両手で顔を挟んで、縦に長くして元の形に戻す。

癒しというか、なんというか、手放せない。もはや、体の一部に半分のめり込んでいるかもしれない。

なんであれ、うさぎは好きだ。

これからもよろしくね、うさぎ。食に興味があまりないから、よっぽどのことがない限り、ウサギ肉を食べることはないと思うよ。

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