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久しぶりのポートレートwithシグマ3兄弟

2024-03-21

人を、人を撮ったー!

すごく久しぶりに、ポートレートしてきました。
あ、カメラマンのほうです。あしからず。
写真はうしろにありますので、そちらを見たい方は目次からどうぞ。


使ってみた感想など(文章)

いつもなら安易にフルサイズを持ち出してしまうところですが、今回はちょっとした挑戦をしてみました。

それは、マイクロフォーサーズ×明るい単焦点でどこまで撮れるのか、というもの。

使ったのはLUMIX GH6と、シグマの単焦点レンズ3本。

Contemporaryシリーズの開放F値が1.4のレンズたちで、焦点距離は、写真左から16mm、30mm、56mmです。

マイクロフォーサーズのカメラで撮った写真は、フルサイズのカメラと比較すると、ボケ量は2絞り分ほどの差があると言われています。
なので、マイクロフォーサーズでF1.4だとすると、同じ画角のフルサイズレンズにおけるF2.8相当のボケが得られるということになります。

で、先に結論を申し上げますと、写りに関しては十分満足のいくものでした。
開放から解像感があってキリっとしている一方、逆光ではフレアが入って画面にうっすらと色が乗ります。レンズの性能という点ではこれはよくないことなのかもしれませんが、ポートレートで使うにはこうした「予測不可能な感じ」は大歓迎ですよね。

それから、さわった時の満足感が高いのもポイントです。
Contemporaryシリーズのレンズは小型軽量を重視したレンズ群ですが、それでもパナソニック製の25mm F1.7や42.5mm F1.7のレンズたちと比べると、ずっしりとした重さがあります。ガラスの塊だぞ、という存在感があって、いかにもいい写真が撮れそうな予感にさせてくれます。まぁ、実際にいい写真が撮れるかどうかは腕次第ですが(私は下手くそなので、この撮れそうな予感が味わえるだけで満足です)。

一方でネガの部分をいくつか。

まず、マイクロフォーサーズで使うにはちょっと癖のある焦点距離だなぁと感じました。16mm、30mm、56mmというのは、フルサイズカメラでいうところの、32mm相当、60mm相当、112mm相当ということになります。
どれもまぁ微妙な画角なのですが、特に長いほう2本の60mm相当と112mm相当が、自分にまったく合いません。
フルサイズでは長らく50mmや85mmのレンズを愛用してきた身には、帯に短したすきに長し、それに尽きますね。

ただしこれには理由があって、シグマのこの3本のレンズ、マイクロフォーサーズ以外のマウントでも発売されています。他のマウントを採用するカメラはすべてセンサーサイズがAPS-Cなので、3本のレンズのそれぞれの換算焦点距離は、24mm、45mm、84mmとなるんですね。
マイクロフォーサーズ専用につくられたレンズではない故、このデメリットは受け入れざるを得ません。換算50mmや換算85mmのレンズで撮りたい場合は、ライカのブランドを冠した25mm F1.4や42.5mm F1.2といった素敵なレンズたちがあるので、こちらをお買い求めください、といったところでしょうか。

もう一つのデメリット、それは、単焦点レンズの存在意義を否定しかねないことなのですが、レンズ交換が面倒……。
前述したように、マイクロフォーサーズでF1.4のボケ量は、フルサイズの同じ画角のレンズではF2.8で実現できます。
となると、F2.8通しの24-70mmや70-200mmのレンズをつけて、レンズ交換の頻度を下げたほうがポートレートにおいては歩留まりがよさそうだなと思ってしまったのでした。

私はフルサイズのほうでもLUMIXのカメラを愛用しているのですが、近々それに対応するLマウントで、こんなレンズが出ると言われています。

https://digicame-info.com/2024/02/laf35-150mm-f2-28-1.html

35-150mm F2-2.8という明るい便利ズームです。
ソニーのEマウント用には既にタムロンとサムヤンから同じズームレンジ、絞り値の製品が発売されていますが、そのうちサムヤンのレンズが、Lマウントでも発売される予定とのことです。

重量は堂々の1.2kg超。
Contemporaryレンズ3本合わせた以上の重さなのですが、それでもレンズ交換が不要なことや、主要焦点距離ではない中間距離でも自由に画角を変えられることを考えると、私だったらこっちを持ち出して撮るな、と思いました。

というか、私はシグマ推しなので、シグマが35-150mm F2-2.8的なスペックのレンズを出してくれたら即買います。よろしくお願いいたします。
(たまにシグマの公式noteさんが私の投稿にスキしてくれるので、ここは思いっきりすり寄っています)

そんなわけで、次回以降ポートレートを撮る機会があったら、ズームレンズで楽をしようかな、というのが現時点での結論です。
ただ、これら3本のレンズが素晴らしいことはよく分かりましたし、普段撮れ慣れない画角で距離感や写り方を工夫するのは、楽しい試みになりました。

さて、以下に作例……というほどではありませんが、撮った写真を各レンズにつき2枚ずつ載せてみます。
距離感のちがいを感じていただければ。
なお、絞りはすべて開放(F1.4)です。

ではでは、最後までお読みいただきありがとうございました。

16mmで撮った写真

30mmで撮った写真

56mmで撮った写真


Camera: LUMIX GH6
Lens: SIGMA 16/30/56mm F1.4 DC DN Contemporary

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