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灯台のぼる記 #13 経ヶ岬灯台 〜暗闇に光を求めて〜

神妙なタイトルですけど、要は真夜中に灯台を見に行きました。

日曜日の仕事が24時半過ぎに終わり、翌日は夜勤。
ならばと京都の北の端、経ヶ岬灯台へ行ってきました。
午前1時に大阪を出発。現地到着は午前4時。

駐車場からは山登りになるのですが、これがまぁ真っ暗で。
撮影用のLED照明と、ヘッドランプをつけておそるおそる進みます。

鹿と猿の鳴き声がこだまする中、遠くに時折見える灯台の光を頼りに歩みを進めること約20分。

既にじんわり海の方は朝です。

レンズの模様

経ヶ岬灯台の魅力のひとつは、このレンズ。
日本に5基しかない、「第一等フレネルレンズ」(高さ約2.6mの大型のレンズ)です。
光が届く間隔も独特で、「毎12秒間をおいて8秒間に3閃光」という不規則なもの。
これは言葉で説明するのが難しいので、いずれ動画をシェアしようと思います。

朝はあっという間にやってきます。
決して待ってはくれませんが、そのスピード感もまた、朝ならではです。

経ヶ岬灯台は、灯台自体が一段低い位置に建てられています。
そのおかげで、レンズに近い高さで観察できるのが魅力。
太陽の光がレンズの中に入り込んで、宝石のように輝きます。


気付けばすっかり明るくなってしまいました。
灯台を近くで見てみます。

正面から見るシンメトリーデザイン。
私は高さのある長身が好きですが、このどっしりとした安定感も乙です。
石造りのゴツゴツした質感が、味わいに深みを足しています。

うーん、素敵。

大ぶりのフリルをまとったような装飾。
大胆さと繊細を兼ね備えていますね。これも素敵。

日時計。

最後は山の上から。
きょうも海の安全を守ってくれた灯台。ごくろうさまです。


この後は再び3時間運転して帰宅・仮眠。
灯台を見た日は心なしかよく眠れる気がします(体力を使っただけという説もある)。

2023.4.10

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