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【脱炭素経営の前線から 5】 「お客様ニーズからはじめる、電力販売とは」(株)afterFIT 電力事業グループ責任者  村井 良二氏

脱炭素経営に着手するにあたり、自社のことをよく理解してくれるパートナー的存在と出会えたならどれほど心強いことか。CO2削減に悩む企業に対して、「しろくま電力ぱわー」など太陽光発電を中心としたグリーン電力支援のみならずコンサルティングまで積極的に動く体制で、業界内で注目を集めているのが、株式会社afterFIT。11月開催 [関西]脱炭素経営EXPOの出展を控えた執行役員 電力事業グループ責任者 村井 良二氏に、最新展示と今後の展望についてお聞きしました。

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●プロフィール      ソニー、ベスト・バイ、HTC、アマゾンといった国内外の企業で商品企画や日本法人代表、バイスプレジデント等を歴任後、2020年11月にafterFITへ入社。執行役員および電力事業グループ責任者として、法人・個人に向けた脱炭素ソリューション部門を統括。

■横並びでないサービスで、お客様をハッピーに。

―afterFITは、2016年の創業以来、再生可能エネルギーに関する事業展開を意欲的に発展させている元気な企業というイメージがあります。社員もみな情熱あふれる個性豊かな方が揃っている印象ですが、村井さんご自身もユニークなご経歴をお持ちです。

村井:はい、私はソニーの商品企画部門で20年ほどオリジナル商品の開発に携わった後、アメリカに移りベスト・バイという家電量販店チェーンで販売戦略構築を担当しました。さらに台湾系列のスマートフォン・端末メーカーであるHTCで日本法人の代表を務めた後、アマゾンに移って書籍やCD・DVD関連部門の責任者となりました。そのときどきでお客様との距離はさまざまでしたが、お客様にどのように伝えると届くのか、エンジニアやデザイナーとお客様のニーズをどう結んでいくのかなど、お客様からサプライヤーまで、携わっている全員がハッピーになれるシナリオづくりを常に大切にしてきました。

afterFITに参加したきっかけは、弊社代表・谷本の「日本をどうにかよくしたい」という信念と、「進歩的なイノベーションを自分達が起こすのだ」という社内カルチャーにひかれたことですね。谷本の「大きな会社ではなくても、意志があれば通すこともできる」との言葉に大変共感したのです。これまでの日本の電力業界は、横並びでそれぞれが突出しすぎないようにしてきた歴史が長かったと感じています。しかし、時代が変わりはじめたことにより、イノベーションの萌芽を生かすチャンスがでてきました。
弊社が今やろうとしていることや、やっていることに関しては、他の新電力と呼ばれる会社さんとさほど変わらないと見られそうなんですけれど、実はとてもユニークで、チャレンジングな姿勢をもっている集団だと言えますね。

―どのようなところが、afterFITのユニークさだとお考えですか?

村井:全員がとにかく「お客様にとって一番良いソリューションとは何か」を常に真剣に考えているところです。本当に全員が。そこは他社さんとの大きな違いだと思います。お客様の定義というのは必ずしもエンドユーザーだけのことではありません。関係するすべての方が幸せになるシナリオを作らないと、片方だけがすごく得するようなエコシステムは長続きしないのです。10年20年で見るとメカニズムとして無理があるので崩壊します。このことを私は過去の経験からも実感してきました。

afterFITでも、定型のメニューは用意しておりますが、それをひとつひとつ検証しなおして、日々進歩させるように努力をしています。再エネ専門の電力小売り事業(PPS)やコーポレートPPAにおいても、個人向け・法人向けにかかわらず、どうすればお客様に分かりやすく説明できて、一番よいソリューションを提供できるかをベースラインとしています。硬直化しないこと、フレキシブルであることを大切にして、「昨日のサービスよりも今日のサービスの方が絶対よくなって、今日のサービスより明日のサービスの方がさらに絶対よくなる」という信念で、結果としてお客さまをハッピーにする。ただ、そのサービスは単にアイデアを出すだけではできないことで、それを支えているのは、やはりafterFITが綿々と続けてきたイノベーションに対する心構えと実行力であると、自信をもって言えます。
メンテナンスひとつとっても、気象予測でも、弊社のようなベンチャー企業が研究開発にこれほどの時間と費用をかけて取り組むのは非常に珍しいことだと思います。設計、購買、工事からその後のO&Mまで、一貫してやっている会社は他にもありますが、ひとつひとつに対する追求の深さが違います。20年30年たった後に、お客様に不利なことが起きないようにとか、他とは違う視点でサービスを提供しています。

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■「知らない」「分からない」方のための展示会&セミナー。

―[関西]脱炭素経営EXPOでは、電力小売り事業の「しろくま電力ぱわー」を出展されます。

村井:はい、脱炭素経営をお考えの法人様に、ニーズに合わせた発電方法をご提案させていただくとともに、弊社の「しろくま電力ぱわー」との組み合わせにより、再生可能エネルギー100%が実現できることをご紹介したいと考えております。
その際に、お客様の個々のニーズはかなり幅広いものがあり、脱炭素経営に対しての理解の深さもまたさまざまであるということを大前提として、丁寧にお話をさせていただくことを大切にしています。弊社にご相談されるお客様から「急に世の中が、脱炭素と言いだしたけれど、何をやっていいのか本当に分からないんです。困りました。」といった言葉を聞くことが非常に多いのです。この際に我々からのアプローチとして、通り一遍にPPSやPPAの説明をすることはありません。まずはバッググラウンドから説明させていただき、こちらからお客様に問いかけます。「なぜ脱炭素が必要だと思いますか?」「御社におけるCO2削減の緊急性は、どのランクだと思いますか?」そんなところからコンサルティングに入ると、お客様からは「こういう風にしたい」というニーズが出てくるのですね。
再生可能エネルギー活用においては、会社組織は経営陣から担当まで含めたマインドチェンジが非常に大切で、afterFITではここに時間をかけるようにしています。我々がインフルエンスできる領域って狭義では電力ですが、電力以外のところでもお客様に対してのコンサルティングを行い、気づきをサポートしていくという役目を担っているのだと考えています。

―[関西]脱炭素経営EXPOでは、谷本社長による太陽光発電に関する講演会とともに、村井さんにもセミナーにご登壇いただきます。内容はどのようなものになりますか?

村井:いろいろな事情のあるお客様に相談していただきたいので、それを広くお伝えするためにも、敷居はできる限り低くしたいと思っています。「ちょっと関心があるけど、こんなことを聞くのはどうか」「聞いたことのない言葉をしゃべっている人達が集まっている場所に、わざわざ出向くメリットはあるのか」と思われている方にこそ、我々は相談にのる用意がありますし、ソリューションをご用意しております。「脱炭素って何?」というところから始まって、「うちは何をすればいいの?」「電気を変えればいいの?」「お金はどうするの?」という疑問をひとつひとつひも解いていきたいですね。

―私どもが新しく立ち上げた脱炭素経営EXPOをはじめ、展示会でのニーズでも「脱炭素で何をしたらいいのか分からないから、ヒントが欲しい」という声は多いです。展示会で企業同士のリアルな意見交換から生まれるものがあるのでは、という期待ももって実施しています。

村井:展示会が日本初のユニークなイノベーションが作れる場になったらいいなと思いますね。日本の基幹産業はまだまだ捨てたものではないと思っているので、後はそれをどう最終商品に仕上げるかです。afterFITもそういった場面でこれからも活躍できると思いますから、未来への懸け橋となるソリューションを率先してやれるようになりたいですね。良い意味でも悪い意味でも、とんがった会社でありたいと思うのです。元気なイノベーションを作るために、afterFITがとんがっていることを諦めることはありません。

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■afterFIT様、取材にご協力いただき、ありがとうございました。


<お知らせ>
[関西]脱炭素経営EXPO 2021年11月17日(水)~19日(金) 
場所:インテックス大阪 関西初の脱炭素経営EXPOとなります。ご注目を!

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