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東京にもクマはいる?

こんにちは。Smart Branchです。

11月に入りいよいよ冬が近づいてきました。
地域によっては猟期が始まり、私の周りでも今期の初出猟の話をチラホラと伺います(猟期の話は次回の投稿で)。私自身は狩猟免許を取りながら、ほぼペーパーになっており、肩身が狭い思いです、、

一方でこの時期は冬を前に動物たちの活動が活発になる時期でもあります。特にクマの出没が日々ニュースで取り上げられます。特に住宅街への出没ともなれば周辺住民の方も心配が募るでしょう。ただ、首都圏にいるとどこか他人事のように感じてしまうのも確かです。

そこで今回のテーマは「東京(近郊)にもクマはいるのか?」です。
もちろん野生のクマの話です。上野動物園のパンダの話ではありません。

以前、「東京都心にイノシシが出るのか」という話をしましたがその延長線とでも思ってください(下記事参照)。

まず答えを出すと、生息はしています。とは言ってももちろん都心ではありません。

主な生息エリアは東京の西側、奥多摩です。東京都のホームページにも都内(もちろん奥多摩エリア)での目撃情報が載っています(↓東京都環境局HP 2021年11月9日閲覧)。https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/bear/witness.html 

お隣の神奈川県や埼玉県でも少数ですが生息が確認しています。ちなみに本州で確認されるクマは全てツキノワグマという種類です。北海道のヒグマとは異なります(ヒグマの方が大きいです)。

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こちらがヒグマ(円山動物園にて、筆写撮影)

ここでクマ自体の話を少々挟みましょう。

駆除のニュースなんかが出るとSNS上での反応は実に多種多様です。人が襲われた時のメディアの取り上げ方などを見ていると、「クマ=積極的に人を襲う危険な動物」のようにも見えてしまいます。

しかし、クマは基本的に臆病な動物です。好んで人前には出てきません。ただ、餌を求めて移動したり、繁殖期や親離れで行動範囲を拡大したりする中で人との接触が増えてしまうことがあります。

不意の遭遇はクマもパニックになり人身事故に繋がります(驚くのは人間だけではありません)。それを避けるためにも、人間側からクマ鈴やラジオ等で音を出して、存在を知らせることが大切です。

万が一、出会ってしまった時は昔ながらの「死んだフリ」など様々なことが言われますが、私は状況によってできることは様々で完璧な正解があるのかと言われると難しいところだと思っています。ただ、確実に言えるのは「背を向けて逃げるのはNG」ということ。走って逃げ切るのは無理です。

効果的と言われるのがクマスプレーです(多少の知識と技術が必要なのと、使用期限もあるため注意が必要)。値段が少々お高めと言われますが、命を守るためと考えれば大変お安いもの。

大きく話が逸れました。東京都にもクマがいるという話でしたね。もちろん、都心に出てくることはまずあり得ません。ただ同時に冒頭で取り上げたクマのニュースは、遠い海外の話ではありません。(北海道のヒグマを除けば)大抵は東京とも陸で繋がった場所の出来事であるのも事実です。

背景に何があるのか、この記事を読んで少しでもそうした出来事に想像力を働かせたり、身近に感じたりしてもらえれば嬉しく思います。
ではまた。

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