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暮らしに役立つ!265の裏ワザ

はじめに

 毎日の暮らしのなかで、「困った!」「こんなふうにできたらいいのに」などと思うことはたくさんあります。「仕方がない」と、あきらめていませんか。でも、それらのなかにはちょっとしたアイデアで解決できることだってあります。知らなかったばかりに損をしてしまうことは少なくありません。そんなとき、この一冊があなたを応援、きっとお役に立ちます。
 暮らしの知恵は先祖伝来、昔から伝えられてきたものもあれば、新しい生活様式から芽生えたものもあります。この本には、「ええっ、知らなかった!」「ははーん、なるほどね」と、驚きつつも思わず感心して頷いてしまう、そんな便利でお得な情報が、盛りだくさん。衣・食・住はもちろん、趣味やオフィスでも活かすことのできるアイデアを満載、しかも読みやすくするためにジャンル別にまとめてあります。

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 これだけ知っていればちょっとした《もの知り人間》、話題も豊富になってみんなの人気者? 優れたノウハウを一つでも多く知ることによって、どんなときでもあわてず騒がず、賢く生きていけるはず。あなたのお助けグッズとしてこの『暮らしの知恵袋』を、ぜひ役立ててください。


第Ⅰ章 食材とキッチンの章

◆芯ができたご飯をふっくらさせる

 お米を研いで時間をおかずに火を入れたり、少ない水加減で炊いたりすると、炊き上がったとき、ご飯に芯ができてしまうことがあります。それをふっくらさせるには、器に移したご飯に少量の日本酒を垂らし、ラップをして電子レンジで加熱すれば芯がなくなり、日本酒のおかげでふっくらご飯に。普段でも日本酒を数滴、炊く前に落とせば、ふっくらツヤツヤのご飯が炊けます。

◆ご存じですか?野菜の切り方・ゆで方

 「野菜は押し包丁、魚は引き包丁」という言葉を知ってますか? 野菜を切るときには包丁を押すようにして使うとよいのです。また、野菜は種類によってゆで方が違います。キャベツやハクサイ、青菜類など地上の野菜は、熱湯に入れ、さっと短時間でゆでます。一方、土の中の野菜、例えばジャガイモや大根、ニンジンなどの根菜類などは、水からゆっくり、時間をかけてゆで上げます。

◆冷凍具材で簡単味噌汁

 冷凍して保存、常備しておくと便利なものはいろいろありますが、味噌汁の具も冷凍しておけば、凍ったまま鍋に入れて解凍するだけでOK。冷凍するときは、ゆでて水を切ったホウレンソウなどの葉物は、適当な長さに切ってから。熱湯をかけて油抜きした油揚げは短冊形に、タマネギはくし形に、それぞれカット。使いやすいように小分けにしておけば、煮物にも使えてとても便利です。

◆キッチンの壁にはペーパータオル

 壁にこびり付いた頑固な油汚れには、ペーパータオルが便利。天ぷらや唐揚げなどといったメニューのあとは、飛び散った油でキッチンの壁までべっとり汚れてしまいます。洗剤をかけても垂れてしまい、なかなかきれいに落ちません。そんなときは、汚れをやわらかくするためにペーパータオルを汚れた部分に貼り付け、その上から洗剤を吹き付け、しばらく置くと、落としやすくなります。

◆知っておきたい味付けの順番

 味付けは「さしすせそ」の順で、とは昔からよく言われてきたこと。聞いたことがある人も多いはず。では「さしすせそ」は、それぞれ何のことかご存じですか?
 正解は、「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」はしょうゆ、「そ」は味噌で「さしすせそ」。この順番が味付けの基本です。では、どうしてこの順番がよいのでしょうか。
 まず、食材の水分を引き出して固くしてしまう性質のある塩は、砂糖のあとに。甘味系の調味料は先に塩やしょうゆを加えてしまうと、素材にしみ込みにくくなってしまうのです。次いで、三番目は食べ物のくさみを抜いて、やわらかくする酢。そして四番目、五番目はしょうゆと味噌。味と香りは最後に付ける……と、こういうわけです。
 こんな具合にきちんとした理由があるのですから、味付けの順番でひと味違ってしまうことになります。
 ぜひ覚えておきましょう。

◆ネギやショウガなど薬味を冷凍保存

 冷凍保存は薬味にも使えます。たとえば西洋料理に使うパセリ。洗って水気を切って冷凍する際、ビニールの袋に入れておきましょう。使うときには、凍ったままのパセリを袋の上から手でもみほぐせば、みじん切りにする手間が省けます。
 ネギはみじん切りにしてから冷凍庫へ入れましょう。皮を千切りにしたユズや、スライスしたショウガも冷凍しておけば便利です。

◆梅干しでご飯を長持ちさせる

 夏場にご飯を炊くときは、梅干しを1、2個入れてみましょう。
 夏の暑い日は、ご飯が傷みやすく、ちょっと油断すると、すぐに嫌な臭いがし始めます。おまけに食中毒も心配な季節。ところが殺菌作用を持つ梅干しは、ご飯が悪くなるのを防いでくれるのです。梅干しは、夏場の食卓には欠かせない一品。お弁当にも、ご飯の真ん中にぜひ梅干しを1個、入れるようにしましょう。

◆アルミ鍋の黒ずみ対策

 底のほうから汚れてくるアルミ鍋の対処は、リンゴにおまかせ! リンゴに含まれる酸には、黒ずみを取る効果があるのです。まず、アルミ鍋に水を張り、リンゴの芯や皮を入れて煮込んでください。これだけで、洗ってもなかなか落ちない頑固な黒ずみも、見違えるほどきれいになります。熱伝導もいいし軽くて重宝するアルミ鍋。いつもきれいに使いましょう。

◆包丁を使うのが苦手な人に

 大根、ニンジン、ジャガイモなどは、アルミホイルを使っても薄く皮をむくことができます。
 やり方は、適当な長さに切ったアルミホイルを丸めてボール状にし、野菜に強く押し付けてこするだけ。野菜の皮を簡単にむくことができます。包丁が苦手な人におすすめ。使用済みのアルミホイルは捨てずにとっておきましょう。この方法は、キャンプなどアウトドアでも使えます。

◆ナイフやフォークの輝きを取り戻す

 新品の頃の輝きを失って、くすんでしまったナイフやフォーク。せっかくの豪華なお料理も台無しです。そんなときは、練り歯磨きを付けたガーゼや布でよく磨き、そのあときれいに拭きとっておきましょう。洗剤で洗っても取れないくすみが落ちて、ピカピカになります。
 食器以外でもこの方法は使えます。金・銀・プラチナのアクセサリー類でも試してみましょう。

◆湿気で固まった砂糖を日光でサラサラに

 砂糖を使おうとして砂糖つぼの中を見ると、湿気を吸って固まってしまっていることがあります。そんなときは、砂糖をしばらく日光に当ててみましょう。これだけでもとどおり、サラサラになります。固まってしまった砂糖を、お料理のたびにガリガリ砕いて使わなければならないのは、かなり面倒。イライラせずに、ちょっとお日様の力を借りることにしてみては?

◆重曹で銀の食器を新品同様の輝きに

 銀の食器は、しばらく使わないとくすんでしまいます。そんなときは、まずステンレス製の洗い桶を用意、中にアルミホイルを敷いて、スプーンやフォークなどの銀製品を並べます。そこに大さじ2、3杯の重曹を熱いお湯に溶かして入れ、そのまま一晩置けば、銀本来の美しい輝きがよみがえります。この方法も、食器だけでなく、銀の指輪などのアクセサリー類にも使えます。

◆鉄のフライパンのこげ付きをきれいに

 長く使っていると目立ってくる、鉄製のフライパンや中華鍋のこげ付き。そんなときは水を入れて沸騰させ、10分ほどしたら火から下ろし、よく冷ましてからスポンジなどでこすり取れば、きれいになります。それでも落ちなければ最終手段! 空焼きしたフライパンをよく冷まし、金属のヘラでガリガリとこそぎ落とします。ただしテフロン加工のものにはダメ! 傷だらけになります。

◆自然解凍の時間を節約

 冷凍食品の自然解凍は、アルミ鍋を二つ用意するだけで、すばやく解凍できます。冷凍ものの解凍には結構時間がかかるので、「夕食のしたくを急がなくちゃ」、なんていうときはあせってしまうもの。そこで、短時間で解凍したいときには、次のようにしてみましょう。

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 まず、アルミの鍋を二つ、用意してください。片方のアルミ鍋を逆さに置いて、その逆さにした鍋底の上に、解凍したい食品を乗せ、その食品の上に、もう一つのアルミ鍋を乗せます。つまり、二つのアルミ鍋の底と底で、解凍したいものをはさむことになります。アルミは熱伝導がよいので、こうすると短時間で解凍できるのです。

◆指に付いた臭いやかゆみを取る

 よけいな臭いが指先に付くのは嫌なもの。魚や肉、ニンニクなど香りの強い野菜などを調理したあとや、タバコの臭い、などなど。そんなときには、包丁でレモンをスライスして、それを指先にこすり付けてみてください。嫌な臭いが全くなくなります。こういった嫌な臭いは石けんで洗っても、なかなかとれないので、ぜひ試してみて。
 また煎茶の茶がらも、魚の生臭さを消したいときに効果があります。煎茶の茶がらを手にとって、すり込むように両手でよくこすり、水で洗い流せばOK。驚くほど簡単に魚の臭いを取ることができます。こういった方法は、石けんのように匂いが残ることもなく、お料理の途中でもおすすめです。
 それから、里芋を調理していると、指先がかゆくなることがあります。
 これはシュウ酸カルシウムの結晶のせい。酢や塩、または重曹をかゆいところに付ければ治まります。

◆包丁の切れ味を保つ

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 包丁の切れ味が悪くなったら、アルミホイルを半分に折り、ペーパーナイフの要領で切ってみましょう。たったこれだけで、鋭い切れ味が戻ります。包丁だけでなく、切れにくくなったキッチンバサミも、アルミホイルをジョキジョキと何回か切ると、切れ味がグンとよくなります。
 包丁は、普段から、まめに研いでおけばいいのですが、それはちょっと面倒。他にはこんな方法もあります。食事が終わって食器を洗う前に、包丁を茶碗の底(糸底)で、研いでみましょう。食器洗いのときの習慣にして、ひんぱんにガリガリやっていれば、わざわざ砥石で研ぐ必要もありません。

◆簡単なミキサーの掃除法

 ミキサーを手軽にお掃除しましょう。まず、水と洗剤、そして卵の殻をミキサーに入れます。スイッチをONにしてかき混ぜたあと、水ですすいでその水を捨てます。さらにもう一度水ですすげばOK。
 ミキサーは便利なので、キッチンではいろいろと活躍しますが、片付ける際、洗いづらいのが難点、と思っていたあなた。この方法ならとても簡単でしょ。

◆流しの排水口をいつも清潔に

 アルミホイルをボール状にまるめ、シンクの排水口に入れてみてください。排水口に汚れが付きにくく、ヌルヌルが消えます。これは水がかかったとき、アルミから発生する金属イオンのおかげ。抗菌作用のある金属イオンが、その力で汚れを分解してくれるからなのです。
 流しの排水口の手入れってなかなか面倒ですが、この方法だと手間いらずです。

◆ステンレスの流しは大根で磨く

 ステンレスの流しをきれいにするには、クレンザーを付けた大根の切れ端で磨いてみましょう。傷も付かずにたちまちピッカピカになります。野菜の切れ端なら、キュウリやレモン、ニンジンなど、何でもOK。ナイロンたわしでゴシゴシこすったりすると細かい傷が付いてしまい、その部分からさびてきたり、かえって汚れが付きやすくなったりするので逆効果です。

◆油分の付いた包丁をきれいにする

 包丁に付いた油分をすばやく取りたいときには、大根のしっぽやジャガイモの皮などの野菜の切れ端で、包丁をこすってみてください。この方法は料理中、包丁をまめに洗う余裕がないときにおすすめ。肉や魚などを切って、さて次は野菜を切ろうというとき、そのままの包丁では油や臭いが残っていますが、この方法だと油分をすっきりきれいに落とすことができます。

◆天ぷらをカラリと揚げるには

 天ぷらの衣が粘り気を持ってしまい、カラリと揚がらないことが、しばしばあります。粘りの原因は、小麦粉に含まれるグルテンという物質。かき混ぜすぎ、高温、時間の経過などにより粘り気は強くなってしまいます。そこで、水と小麦粉を軽くかき混ぜたら、すぐに素材にからめて揚げると、カラリと揚がります。また、小麦粉に片栗粉を少し混ぜると、やはりカラッとします。

◆しおれた野菜を元気にする

 野菜は時間がたつとどうしても水分が蒸発、しおれてしまうもの。それでも水分を補給してあげれば、また元気になるわけで、その方法を紹介します。
 酢と砂糖をそれぞれ少量ずつ、うっすらと味を感じる程度に混ぜた水の中に、15分ほど野菜を浸けておけば、みずみずしさが復活します。新鮮なものも同様にしておけば、グンと長持ちします。

◆茶碗やお皿の糸底の汚れを落とす

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 茶碗やお皿などの食器は、長く使っていると「糸底」の部分が、茶色っぽく汚れたり黒ずんだりしてきます。この汚れは頑固で、なかなか落ちにくいもの。そんなときには重曹を使いましょう。
 やり方は簡単、古くなった歯ブラシに重曹を付け、それでゴシゴシと糸底部分の汚れを磨き落とせばOK。びっくりするほどきれいになります。
 また、茶碗の内側の頑固な茶渋を落としたいときは、粗塩か、ミカンの皮の裏の部分に塩を付けて、磨いてみてください。こちらも簡単に、きれいに落ちます。

◆大根おろしが辛すぎたら

 大根おろしは辛くなくてはおいしくないけれど、辛すぎるのもちょっとという人もいるでしょう。
 そこで、大根おろしが辛すぎるときには、レモンの絞り汁を数滴垂らしてみてください。辛さが抑えられてマイルドになります。レモンの代わりに酢でもOK。または、すりおろしてからしばらくおいてやれば、時間が経つとともに、辛みは自然にやわらぎます。

◆ゆで卵の黄身を真ん中に

 ゆで卵は、黄身を真ん中にできれば、半分に切って使うときも見栄えがいいのですが、位置が偏ってしまうこともしばしば。そこで、ゆでながら箸でコロコロ転がしてやると、黄身が真ん中に。それが面倒なら、鍋にお猪口を入れ、卵の細くとがったほうを下に向けて乗せてゆでれば、やはり黄身が真ん中に収まります。また、塩か酢を入れてゆでると、途中で割れにくくなります。

◆漬け物の素材別 ベストな漬け方

 日本人の私たちは漬け物が大好き。
 甘酢漬けには、レンコン、ミョウガ、ハクサイ、大根がいい。梅酢漬けはショウガにカブ。塩漬けは山菜。塩で浅漬けといったら、キャベツやキュウリ、ナスなどをザク切りにして。とまあ、このように、漬け物は、この素材にはこんな漬け方といったように、ある程度決まっているのです。
 簡単な漬け物を、自分でもいろいろ工夫して試してみてはいかが?

◆油で汚れた食器をきれいに洗う

 油でベト付いた食器を洗うのは嫌なものです。
 洗剤をドバドバ使うと、不経済で、また手を荒らしたりします。そこで、米の研ぎ汁をスポンジに含ませて洗ってみてください。なかなか油が落ちなくてイライラさせられる頑固な汚れも、あっという間にきれいに落ちます。
 洗剤を使わないので手荒れの心配もなし。おすすめです。

◆ビンを振るだけでお酒の味が変わる

 日本酒を飲むときは、飲む前にビンを数回振ってから飲んでみてください。これだけでおいしくなります!
 これは、ビンを振って中のお酒をかき混ぜることによって、水とアルコールの分子が小さくなって、お酒のきめが細かくなるからです。こんな簡単なことでひと味違うおいしさになるなんてびっくり! だからといって、飲み過ぎで二日酔いにならないよう気を付けて。

◆熱湯を注いでも割れないガラスのコップ

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 ガラスのコップに熱い飲み物を注ごうとするとき、金属製のスプーンを入れてからにしましょう。こうすれば、ガラスのコップでも割れません。なぜかといえば、熱を伝えやすい金属のスプーンを伝って、熱がコップの外に逃げていくので割れない、とこういうわけです。

◆食品の塩抜き方法あれこれ

 塩気の多い食品は、塩抜きを忘れて調理すると、塩辛くてとても食べられたものではありません。サケ、スジコ、カズノコ、コンブにワカメといった食材がそうですね。さて、塩抜きの方法ですが、不思議なことに、塩水に浸すほうが普通の水に浸すよりも、早く塩気が抜けます。ボールなどに水を張り、塩をひとつまみ入れて塩水をつくり、その中で塩抜きしましょう。
 アサリやシジミなどの貝類の砂を吐かせるときも、塩水に浸けると早く砂を吐きます。こちらはよく知られているので、ご存じの人も多いでしょう。
 ただし塩抜きは、あまり長時間置いておくと、塩気が抜けすぎて、物足りない味になってしまいますので要注意。
 それから、塩引きサケの辛すぎるものは、お酒をちょっとふりかけてから焼くと、ぐっとマイルドになります。

◆栄養満点の乾物を戻す方法は

 乾物は、栄養がいっぱいの健康食品です。たとえば干しシイタケにはビタミンDがいっぱい。ビタミンDには骨に必要なカルシウムとリン及びビタミンAを身体に適切に摂り込むはたらきがあります。また切り干し大根は食物繊維が多く、カリウム、カルシウム、鉄分などのミネラルも豊富。そして買い置きしても、かなりもちますからとても便利。ほかにもカンピョウや凍り豆腐など、種類もたくさんあります。
 さて戻し方ですが、カンピョウは、塩をまぶし、しっかり手でもんでからよく洗って煮ると、やわらかくなります。そのままでは、煮てもゆでてもやわらかくなりません。気を付けてください。
 凍り豆腐はぬるま湯に30分ほど浸して戻し、軽くしぼって使います。
 干しシイタケや切り干し大根は、砂糖を少し入れたぬるま湯で戻せば、あまり時間をかけることなく簡単に戻せます。

◆しつこい油汚れはまず紙で拭く

 肉や魚料理などのしつこい油汚れが付いた食器は、洗う前に、まず紙で拭いてから。すると、洗うのが楽になります。洗剤も水も節約できるし、排水もひどく汚れないので、環境にもいいなどのメリットがあります。
 古新聞や古雑誌をシンクの脇に常備しておきましょう。古くなった電話帳など、使いでがあって最高。リサイクルに出すのもいいけれど、これだって、古紙の上手な活用法です。

◆冷蔵庫の電気代を上手に節約

 冷蔵庫の電気代は、ちょっとした工夫で節約できます。まず置く場所について。直射日光が当たる場所や、火を使うガスレンジのそばなどは避け、涼しいところに置くこと。2~5度、気温が上がっただけで、電気代は1割から2割も違ってしまいます。また中をぎゅうぎゅう詰めにすると、スッキリ収まった冷蔵庫よりも、1日に15円~20円も電気代が違ってくるといいます。気を付けましょう!

◆卵のサイズを上手に選ぶ

 卵のサイズはSSからLLまでの6種類。大きければその分高いのは当然ですが、実は、サイズによって違うのはどちらかというと黄身より白身の量なのです。だから、シェイクなど黄身を使う場合は小さいサイズ、白味を使う料理は大きいサイズを買うようにするほうがいいでしょう。ただし、単に量と値段の割合でいうとサイズの大きいもののほうがお得のようです。

◆ガスレンジのグリルをきれいに使う

 グリルで魚を焼いたあとは、油汚れがひどくて困ってしまいます。「だから焼き魚はキライなの!」という人も多いのでは?
 そんなときは網の下の皿に水を入れる際、コップ1杯(250㏄くらい)の水に大さじ3、4杯の片栗粉を溶いた水を入れます。焼き上がったらそのままおけば、食事が終わる頃には固まっていますので、はがしてそのままポイ! 簡単でしょ。

◆台所の衛生管理

 キッチンは、いつもきれいにしているつもりでも、食べ残しや生ゴミには雑菌・ばい菌がウヨウヨ。梅雨どきなどじめじめした季節は、まな板やふきんなどは、特に要注意。
 そこでまず、洗い桶に水を張ります。そこに漂白剤を溶かし、まな板を入れます。まな板が全部入らなくても、洗い桶に半分くらい浸かる感じで立てかけられれば大丈夫。次にふきんを用意し、まな板をくるむようにしてかけてやります。このふきんも、下のほうだけ浸っていれば大丈夫。ふきんがゆっくりと漂白剤を溶かした水を吸い上げて、まな板にピッタリ張り付いてくれます。理科で習った毛細管現象です。これで、ふきんとまな板が、一度に殺菌消毒できます。ついでにしゃもじなども洗い桶の中に入れて、まとめて除菌してしまいましょう。
 台所で使うものは、普段から衛生管理が大切。ぜひこまめにやりましょう。

◆朝食は冷凍保存のパンやご飯で

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 スライスされた食パンを買ったら、袋ごと冷凍庫へ入れておくようにしましょう。食べるときは凍ったままのパンを、そのままトースターで焼くだけ。また、余ったご飯も、おにぎりにしてからラップで包んで冷凍庫へ。食べるときはレンジで温めるだけ。こうしておけば、朝起きたら食べるものが何もないなんてこともなくなります。「今日も朝食抜き」という人も多いようですが、やはり朝食をキチンと食べないのは、健康のためによくありません。しっかり食べて、毎日元気!
 また、食パンが古くなって固くなったら、濡れぶきんで包むか、霧吹きで軽く水を吹き、そのあとしばらくおいてからトースターで焼きましょう。ふっくらと焼けます。

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