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環境が、変える

2022年8月1日、リサイクルショップエミリィプラザをオープンしました。クラウドファンディングでご寄付いただいたり、商品を無償提供いただいたり、買い物に来ていただいたり、祝いのお花をいただいたり。本当にありがとうございました。お陰さまであっという間に一か月経ちました。
ここで、プラザの現在地をお伝えいたします。

一石七鳥

開店前に目標としていたのは以下の7つでした。
①商品は皆さんの善意(無償)でいただくものを想定。売上全てが工賃に。
②自分たちで店舗運営することで一般就労の実践訓練が可能になる。
③現在の事業所が満員で過密だったので利用者さんのストレス緩和になる。
④メイン商品は低所得者の方向けの商材なので、ひとり親世帯や外国人労働者、学生、介護で働けない方々の支援になる。
⑤閉鎖された事業所ではなく店舗運営により、地域との交流の場となる。
⑥他の福祉事業所製品も販売することで、全体の工賃アップが期待できる。
⑦廃棄物を減らすことで、SDGs(持続可能な開発目標)に貢献できる。


一か月経って果たしてどうなったか?それぞれ、検証していきましょう。

現在地

①商品集めは最も苦労しています。集客にも大苦戦です。ただ、オープンしてからまだチラシ配布や企業、団体回り、SNS発信など出来ていないのでこれは想定内です(強がりw)今月から、一気呵成にやっていきます。
②毎日、職員と利用者さん2,3名で運営しています。今までは事業所の閉ざされた空間で自分たちだけで仕事をしてきたので、一般就労に近い経験に携わることで非常に良い経験ができています。
③事業所とプラザを行ったり来たりすることで適度にストレスを発散でき、バランスよく利用できる方が増えています。またプラザに行くことをモチベーションにして朝ちゃんと起きれるようになった方もいます。
④これはまだまだ告知不足で全くできていません。
⑤リピーターの方も数名いらっしゃいますが、周辺地域での認知度も低いため、今後はチラシポスティングや店舗前イベントなどを実施していきます。
⑥これはまだそんな余裕がなく、これから考えていきます^ ^;
⑦売上はまだまだですが、着実にSDGsに貢献できていると考えます。

最も驚いたこと

利用者さんの一人、20代の女性Kさんの話をします。
Kさんはこの数か月、週に2,3回しか通所できず、事業所に来てもすぐに「しんどい」とソファに横になったり、午前中で早退したりと不安定な日々が続いていました。それが、「プラザに行ってみたい」というので試しにシフトに入れてみたところ、顔に生気が戻り、実に活き活きと働いているのです!一般のお客さんにも「いらっしゃいませ!」と挨拶でき、積極的に商品整理をしたり、POPを書いたり、声かけをしたり。これがあのKさんかと職員全員が驚いています。しかも今までは週に数回しか来れなかったのにプラザでは毎日通って、ソファで休むことなくフルタイムで仕事をするようになりました。もはや別人です。こんなことがあるんだと思いました。環境が人を変えるのを目の当たりにしました。彼女には、室内で黙々と珈琲豆の選別の作業をするよりも、人と接する仕事が合ってたんだ。そう思いました。いや、「環境が人を変える」よりも、「環境が自分を取り戻す」のほうがしっくりくるでしょうか。
Kさんの支援について今後どうしようかと悩んでいた時だったので、この変化は本当に嬉しいことですし、このことだけでもプラザを作ってよかったなあと思えます。他にもプラザで働くことを目標に、モチベーションにしてる子が何人もいます。これは私も予想してなかった大きな驚きと喜びです^ ^

とはいえ、冒頭に話しました売上も商品も全く足りていないため、このままではせっかくプラザに来ても仕事が無い!という情けない状況になります。ココからは私の真価が問われます。果たしてビジネスセンスがあるのかどうか、年内が勝負です。でも半面、いまの苦境にもワクワクしています。こっから逆転していったら、いつか本を出すときに面白いだろうな~と(笑)

素晴らしき職員と愛すべき利用者さん達と頑張ります。
引き続き、皆さまの応援もよろしくお願いいたしますm(_ _)m

やれば、できる。

就労継続支援B型事業所エミリィプラス
代表 中満健

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