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誰でも使える農業のサービスを作り上げる

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農業の問題の一つに灌水の手間というのがあります。 このマガジンでは灌水サービスのこれからの展開について色々と書いていく予定です。
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#ビニールハウス

ビニールハウス窓開閉のソフトを0から書き上げテスト運用開始

ビニールハウスの窓開閉についての開発について、順次進めている所です。この窓の開け閉めの仕組みとしてはモーターの回転を利用してビニールの開け閉め動作を行っています。 ビニール開け閉めの仕組み ビニールの開け閉め動作の際、モーターは時計回り、反時計回りのどちらにも動作する必要があります。 上の図はビニールハウス巻き上げ部分の断面図のようなものです。 図中の青い丸がビニールを固定している19mmや22mm直径の棒となっていて、ビニールは通常パッカーみたいなもので、この棒に固定

ビニールハウス窓開閉の自動化システムを0から組み上げる

上記記事にも書いてありますが、窓の開閉の自動化というテーマに取り組んで行きます。 これはDIYレベルではなく、ビジネスレベルの話となります。なので、同じような窓開閉に悩むユーザーさんに導入して貰う事を念頭に置いて開発を進めています。 窓の開閉については、私自身ソフトウェアで制御した経験はあります。が、今回は実際に窓を開閉するモータを自分で調達して、設置も行う予定です。 その中で見えなかった事を学びとして先に進めて行きたいと思っています。 調達する窓開閉用のモーターは何が

コンテストを通じて知り合った生産者さんと共に、次はビニールハウスの窓の開閉を自動化させます

きっかけは豊橋アグリミートアップイベント 元々は、豊橋アグリミートアップというイベントがありまして、そこにファイナリストとして参加しました。 私達がテーマとして挙げたのは、「全ての農場をスマート化するリモートスイッチ」というもので、東三河地域や遠州地域で盛んなビニールハウスを使った農業にターゲットを絞ったものです。 この辺りに限らず、ビニールハウスを使った農業で今後問題となっていくのが「点在したビニールハウスの管理」です。この問題を解決するには先ほど挙げたスマート化す

独自開発したハードとソフトで日射比例灌水の開発と導入

以前、農業での水まきの方法の一つとして日射比例灌水を取り上げてみました。 日射比例灌水が判りやすい理由 上のエントリでも述べていますが、水やり(灌水)で一番判りやすい・導入しやすいのは日射比例灌水かなと思っています。 もちろん、土壌の乾き具合を見て水やりをするのが理想的ではありますが、土壌を計測するセンサが高価な現状では、やはり投下するコストに見合う効果が得られにくいと考えています。 日射はそれなりに計測しやすい 正確に日射量を計測する、となるとセンサの取付け位置を

自分で作る農業設備の自動化、どこまで進んできたのか

全てはここから始まった 2021年の7月に下のタイトル「農業設備の自動化」というテーマについて、書き始めました。 リンク先を見て貰えれば分かりますが、この時はたった4行しか書いていません。 家庭菜園、ここでは自分で使うDIYレベルという意味合いですが、そうでは無くプロ向けのサービスとして作りたい、と書いてあります。 そしてあれから2年経ちました。 自動化を図る話はどうなったんだよ?という事で、この話は現在どうなっているかを今回書いてみようかと思います。 私がやり

農業灌水(いわゆる水まき)で使う設定1

タイマ(プログラムタイマ)設定「タイマ設定」と言えば、例えば朝7時ぐらいに水まき(灌水)をしたい、と言う時に使う設定です。 手間をかけない、安価を求めるのであればタイマ設定で1日に数回の頻度で灌水をする、というのが一般的のようですね。 一日に何回水まき(灌水)を行うか 水まきは一日一回、というやり方もあります。が、理想を言えば植物が必要な時に必要なだけ与えるというのが正解ですね。 一日一回の水まきは、言ってみれば水まき直後は水多すぎ、水まき直前は水不足という状態です。 完

AWSを使って農業設備の自動化を図る

2021.07.15初出 2023.10.11追記 少し前からAWSを使ってビニールハウスの窓の開閉や水やりの自動化というテーマに取り組んでいます。 家庭菜園レベルであればサクッと作って自分で使う、という感じなのですが、今回はプロ生産者向けのサービスを作成しています。 どういう構成にするのか、なぜそうするのか AWS(Amazon Web Service)などに代表されるクラウドサービスがすっかり一般的になりました。 その中でも今回はServerlessという所に拘っ