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誰でも使える農業のサービスを作り上げる

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農業の問題の一つに灌水の手間というのがあります。 このマガジンでは灌水サービスのこれからの展開について色々と書いていく予定です。
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#センサ

独自開発したハードとソフトで日射比例灌水の開発と導入

以前、農業での水まきの方法の一つとして日射比例灌水を取り上げてみました。 日射比例灌水が判りやすい理由 上のエントリでも述べていますが、水やり(灌水)で一番判りやすい・導入しやすいのは日射比例灌水かなと思っています。 もちろん、土壌の乾き具合を見て水やりをするのが理想的ではありますが、土壌を計測するセンサが高価な現状では、やはり投下するコストに見合う効果が得られにくいと考えています。 日射はそれなりに計測しやすい 正確に日射量を計測する、となるとセンサの取付け位置を

浜松市の新産業創出事業補助に採択されて、そこでやりたい事を描く

私たちは2022年度にあいち農業イノベーション事業に採択されて、シクラメン鉢物に対する自動給液システムを構築しています。 そのあたりについては下のエントリで書いていますし、会社Webサイトにも経過などを掲載しています。 https://note.com/smartagri/n/n03941e8b98fb 浜松市で私たちのプロジェクトが補助事業として採択されました 浜松市でも新産業創出事業補助に採択された事をきっかけに、愛知県の事業とは別にプロジェクトが進み始めています

無いなら作ればいい!農業での3Dプリンタの使い道

細かいパーツこそ3Dプリンタが向いている 農業向けのちょっとしたパーツ。 将来の市場規模は判らないですが、現在は少なくともニッチな需要である事は間違いありません。こういったパーツは普通に外部に製作を依頼すると高くついてしまいます。 そのため、ありもので何とかするしかありません。少なくとも今まではそうでした。 でも、今は違います。 そういう時に役に立つツールとして3Dプリンターがあります。 一般的に作るモノが樹脂製で良ければこれでコト足りてしまう事も多いのです。 私が

農業灌水(いわゆる水まき)で使う設定2

前回、灌水(いわゆる水まき)で1日の間に定期的に水やりを行う設定について書きました。今回はそれを発展させます。 植物を上手く育てるか、を突き詰めていくと「いかに植物の光合成をスムーズに行わせるか」という事に行きつきます。 光合成とは「光のエネルギーを用いて二酸化炭素と水から炭水化物を合成する」事です。 炭水化物を元に植物の体を作ったり、果実を実らす事に使うため、植物を上手く育てるには「十分な光」と「二酸化炭素」と「水分」が必要となります。 (もちろん生育のためには微量元素も