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誰でも使える農業のサービスを作り上げる

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農業の問題の一つに灌水の手間というのがあります。 このマガジンでは灌水サービスのこれからの展開について色々と書いていく予定です。
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#施設園芸

無いなら作ればいい!農業での3Dプリンタの使い道

細かいパーツこそ3Dプリンタが向いている 農業向けのちょっとしたパーツ。 将来の市場規模は判らないですが、現在は少なくともニッチな需要である事は間違いありません。こういったパーツは普通に外部に製作を依頼すると高くついてしまいます。 そのため、ありもので何とかするしかありません。少なくとも今まではそうでした。 でも、今は違います。 そういう時に役に立つツールとして3Dプリンターがあります。 一般的に作るモノが樹脂製で良ければこれでコト足りてしまう事も多いのです。 私が

IoTで気軽に使えるArduino通信モジュールが無くなってきているので新たに作る事を考えている

自分は元々、農業分野でのテクノロジー化を目指して、手始めにビニールハウスの環境計測からスタートしています。 それが今では灌水(水やり)の制御や衛星画像を利用したデータ解析を行うようになりました。 また、最近ではLoRaWANを利用した環境計測機器の開発運用など、数年の経験を持つようになりました。 通信モジュールのコストが無視できないほど高い 生産現場のデータをクラウドに送信する場合、何らかの通信機器が必要となります。それはWiFiやLTE、5G、そして用途にもよりますが

農業灌水(いわゆる水まき)で使う設定2

前回、灌水(いわゆる水まき)で1日の間に定期的に水やりを行う設定について書きました。今回はそれを発展させます。 植物を上手く育てるか、を突き詰めていくと「いかに植物の光合成をスムーズに行わせるか」という事に行きつきます。 光合成とは「光のエネルギーを用いて二酸化炭素と水から炭水化物を合成する」事です。 炭水化物を元に植物の体を作ったり、果実を実らす事に使うため、植物を上手く育てるには「十分な光」と「二酸化炭素」と「水分」が必要となります。 (もちろん生育のためには微量元素も

自分で作る農業設備の自動化、どこまで進んできたのか

全てはここから始まった 2021年の7月に下のタイトル「農業設備の自動化」というテーマについて、書き始めました。 リンク先を見て貰えれば分かりますが、この時はたった4行しか書いていません。 家庭菜園、ここでは自分で使うDIYレベルという意味合いですが、そうでは無くプロ向けのサービスとして作りたい、と書いてあります。 そしてあれから2年経ちました。 自動化を図る話はどうなったんだよ?という事で、この話は現在どうなっているかを今回書いてみようかと思います。 私がやり

農業灌水(いわゆる水まき)で使う設定1

タイマ(プログラムタイマ)設定「タイマ設定」と言えば、例えば朝7時ぐらいに水まき(灌水)をしたい、と言う時に使う設定です。 手間をかけない、安価を求めるのであればタイマ設定で1日に数回の頻度で灌水をする、というのが一般的のようですね。 一日に何回水まき(灌水)を行うか 水まきは一日一回、というやり方もあります。が、理想を言えば植物が必要な時に必要なだけ与えるというのが正解ですね。 一日一回の水まきは、言ってみれば水まき直後は水多すぎ、水まき直前は水不足という状態です。 完

AWSを使って農業設備の自動化を図る

2021.07.15初出 2023.10.11追記 少し前からAWSを使ってビニールハウスの窓の開閉や水やりの自動化というテーマに取り組んでいます。 家庭菜園レベルであればサクッと作って自分で使う、という感じなのですが、今回はプロ生産者向けのサービスを作成しています。 どういう構成にするのか、なぜそうするのか AWS(Amazon Web Service)などに代表されるクラウドサービスがすっかり一般的になりました。 その中でも今回はServerlessという所に拘っ