網膜剥離になった話(2)

【5日目】
お昼頃に大学病院へ行った。
初診の書類などを渡されたが、右眼は砂嵐の中にいるような濁りと視界の1/4ほどがすでに見えなくなってきて書くのに難儀した。
眼科に通され、視力検査や眼圧の測定など一通り済ませた後に医師の診察があり、改めて網膜剥離と白内障と診断された。入院や手術の日程も既に決められていて、こちらの不安・迷いなど考える余地が無いのが逆に助けになったかもしれない。
診察の後、手術に備えての検査が2時間ほどかかりその日は病院を後にした。

【6日目】
入院の説明を聞きに病院へ。
入院に必要なものや術後に必要な保護メガネを買ったり、術前の点眼薬を処方してもらったりと緊張が高まる。社会保険の高額医療限度額認定証を発行してもらうよう言われた。

【10日目】
入院日。
あれから安静を心がけていたつもりだけど、どうしても動かなければならない用事などあり、とうとう右目の視界は1/4ほどになってしまった。
病室は差額のかからない大部屋に空きがなく、2人部屋に一人で過ごすことになった。差額は1日あたり7000円ほどかかるけど、先の見えない入院生活ではないし、静かで快適なのでこのままで良いと思った。

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