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なんて綺麗な人なんだ。


君の、その美しさに惚れたのに
その美しさが自分にはなくて落ち込む
すごいな、きれいだ。きれいだ。

でも、でもね とても とても
それはとても小さく落ち込むのさ

僕「ら」は 僕「ら」は
いつだっていつだって
ほんの少しだけ ほんのちょっとだけ醜い
複数形にすれば少し紛れるだろ?

きれいで きれいで 眩しい
だからって
でもだからって。
傷つけたいと思うほど未熟でもない
ただちょっと ほんのちょっと
深遠しんえんを出歯亀してしまったようで
ちくりとしたのさ
あぁ、ちくりとしたのさ

せめて漂白される前に
せめて、せめて。
あぁ、詩だけは

君の美しさに嫉妬はしないけど
そんなエネルギーはないけれど
あぁ、その美しさは
醜い者を
知らず知らずに
落ち込ませるんだ

あぁ、でもだからって反省しないで
反省されたらもっと落ち込むから
自意識過剰をこじらせた
心の野獣が、
美しい美女ひと
惚れてしまっただけだから。

「美女」と書いて
「ひと」と読ませるあたりに
醜い僕のそういう所が炙り出されて
なんとなく分かるだろう?

そういう所って、どういうところかって?
いちいち聞くんじゃないよ。

僕「ら」には 僕「ら」には
誰しも きっと誰しもに
どういう所か口には言い難い
そういう所が
どういう訳か きっとある
複数形にすれば少し紛れるだろ?

言いたい。言えない。
口が固まる。
だけど何度も思う。
なんて綺麗な人なんだ。



2023/6/1 (木)制作



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