有馬記念の女神たち
Goddess of The Grand-Prix.
いや~、年の瀬ですね~。
そして、いよいよ有馬記念ですね。
毎年、JRAの最終開催日に実施される有馬記念は、ファン投票で選出された馬でないと出場できないドリームマッチなんですが、なんせ、秋競馬を闘ってきた馬たちだし、2500m戦という微妙に長い距離、そして舞台となる中山競馬場はゴール前に急坂もあるので、かなりタフなレースなんです。
そんなタフなレースに、今年は5頭の牝馬が登場するのもすごいな~って思います。最強馬アーモンドアイや、今年の三冠牝馬デアリングタクトがいなくても、クロノジェネシスやラッキーライラックなど、人気馬になりそうな牝馬がいて、とても楽しみです。
一昔前までは、牝馬の勝てないレースの代名詞だった有馬記念も、近年は変わってきましたね。
と、いうわけで、今回は、個人的に記憶に残っている牝馬の有馬記念について”note”してみようと思います。
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第39回有馬記念 1994年12月25日
1着 ナリタブライアン 2.32.2
2着 ヒシアマゾン(3馬身)
3着 ライスシャワー(2馬身1/2)
第39回は、平成の三冠馬、シャドーロールの怪物 ”ナリタブライアン” の有馬記念でした。
ブライアンは圧倒的な人気で、オッズも1.2倍!
まあ、予想通りの圧勝で終わったのですが、見所は4コーナーで先頭に立つ ”ナリタブライアン” を追撃する牝馬 ”ヒシアマゾン”!、その名の通り、強い馬だったんですよね。(懐かしい ”ツインターボ” の大逃げも見所ですが.....)
”ヒシアマゾン” が繁殖に入って、”ナリタブライアン” との間に子どもが生まれるのを夢見たファンも多かったのですが、願いは叶わずでした。
ただ、牡馬に混じっても強かった牝馬といえば、私の場合、まず、”ヒシアマゾン” なのです。
第53回有馬記念 2008年12月28日
1着 ダイワスカーレット 2:31.5
2着 アドマイヤモナーク(1馬身3/4)
3着 エアシェイディ(3/4馬身)
37年ぶり4頭目の牝馬による有馬記念制覇の快挙を達成した第53回。
”ダイワスカーレット” の強さが光ったレースでした。
スタートから先頭に立った ”ダイワスカーレット” が、そのまま最後まで逃げ切ったレースは圧巻でした。
特に強いと感じたのは、第4コーナーで ”アサクサキングス” と ”メイショウサムソン” がつかまえに行きながら失速!、直線で ”スクリーンヒーロー” が追撃するも失速!という、襲い掛かるGⅠ馬たちをバッタバッタと返り討ちしていくかのような終盤でした。
同世代に、これまた強い牝馬 ”ウォッカ” がいて、名勝負を繰り返すも、なんか人気では一歩譲っていた ”ダイワスカーレット” ですが、この有馬記念で見せた強さは本物でした。
第55回有馬記念 2010年12月26日
1着 ヴィクトワールピサ 2:32.6
2着 ブエナビスタ(ハナ)
3着 トゥザグローリー(クビ)
この年の ”ブエナビスタ” は、本当に強かったんです。
GⅠを4連帯中で、秋の天皇賞は1着、レースで妨害があったとして2着に降着されたジャパンカップも、強い競馬で1位入線でした。
降着になったのは2回目で、性格には難があったのかもしれませんが、強さは誰もが認める牝馬でした。
この第55回有馬記念でもハナ差の2着でしたが、直線で先頭に立った ”ヴィクトワールピサ” を、外からまくっていく脚色は鋭く、豪快で、やっぱり強い馬だと再認識させてくれたのでした。
第64回有馬記念 2019年12月22日
1着 リスグラシュー 2:30.5
2着 サートゥルナーリア(5馬身)
3着 ワールドプレミア(クビ)
最後は、GⅠ優勝馬が史上最多の11頭も出走した昨年度の有馬記念。
1着になった”リスグラシュー”は、5馬身ちぎっていますから、とにかく勝ち方が強かった!
”ディープインパクト”や”オルフェーヴル”など、これまでも圧勝した勝馬もいましたが、歴代のレースと比べてみても、本当に強い勝ち方だと思いました。並みいる強豪馬たちを相手にこの勝ち方ですから、驚くしかなかったですね、脱帽です。
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第65回を迎えた有馬記念。
今年もタフなレースとなるに間違いないですが、どんなレースになるのか、楽しみでしかたないのです。
全出走馬が無事に力を出し切れることを祈っています。
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